Amazonプライム・ビデオはその名の通り、Amazonが提供する動画配信サービス。オンラインで動画が見放題となるVODサービスが広まった初期の頃から提供されているサービスで、Amazonでの配送料が無料になったり、服の試着サービスが利用できたりといった各種優待制度『アマゾン・プライム会員』向けに提供されるサービスのひとつです。
昨今はオリジナル作品の充実にも目を見張るものがあり、動画のレンタル・購入機能はもちろん、さまざまな有料チャンネルが提供されているなど、他のVODサービスと比べても見劣りしない機能が提供されています。 当記事ではそんなAmazonプライム・ビデオの特徴とおすすめポイントを、まとめてご紹介します。
Index
Amazonプライム・ビデオの特徴、メリット・デメリット、他サイトとの違いなどを徹底解説
Amazonプライムビデオのおすすめポイントは以下の5つ
- Amazonでのお買い物配送料無料といったサービスも受けられる『プライム会員』向けサービスの一部
- 年一括払いなら4,900円、月払いなら500円。安い!
- 見放題対象外の映画やドラマ、アニメが定期的に更新される
- dアニメストア、NHKオンデマンドといった独立系VODのAmazon出張版等、豊富なオプションチャンネルも有り
- Amazonオリジナルの映画、ドラマシリーズが充実!
『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』『ザ・ボーイズ』や、国内では『ドキュメンタル』『風雲!!たけし城』など……NETFLIXに匹敵する豪華さ
Amazonプライムビデオ 作品数・主要機能早見表
サービス開始日 | 2011年 (Amazon Instant Video on Demandとしてアメリカにて) |
---|---|
作品数 | 非公開 (推定1万作品以上、オプションチャンネルも含めると5万作品以上) |
作品追加について | 随時 |
料金 |
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無料体験期間 | 30日 |
支払い方法、決済方法 |
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モバイルアプリ | あり(iOS/Android) |
複数ユーザー設定機能 | あり 6ユーザーまで |
表示作品の 年齢制限機能 |
あり (Prime Videoの制限を設定する方法 Amazonヘルプ) |
動画ダウンロード機能 | あり |
別途有料作品 | あり |
倍速再生機能 | なし |
オープニング(イントロ)スキップ機能 | なし |
エンディングスキップ機能 | なし |
その他再生補助 |
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画質 |
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複数端末での 同時視聴 |
可能(3台まで) |
ユーザーレビュー機能 | あり |
対応機器 |
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入会方法 | Amazon プライム会員への入会と同時に利用可能 |
退会方法 | Amazon ヘルプ&カスタマーサービスより |
その他 |
特徴:『Amazonプライム会員』機能のひとつが『プライム・ビデオ』
他の動画配信系サービスと違い、Amazonプライムビデオは『Amazonプライム』の会員に提供される機能のひとつです。そしてAmazonプライムにはこのプライム・ビデオの他にもたくさんの機能がありますので、下記にその一部をご紹介しておきましょう。
- Amazon注文時のお急ぎ便や日時指定時の配送料が無料に
- 服や靴を1週間無料で試着できるPrime Try Before You Buyが利用できる
- 無制限に写真を保存できるAmazon Photosが利用できる
- 1億曲以上の音楽を楽しめるAmazon Musicが利用できる(シャッフル再生のみ)
- 対象電子書籍を無料で楽しめるAmazon Prime Readingが利用できる
特徴:レンタル・購入作品も豊富
Amazonプライム・ビデオは見放題作品のほか、レンタル・購入対象の作品も豊富です。見放題対象作品は定期的に入れ替わっているのですが、見放題終了後もレンタル・購入作品として提供し続けられる場合も多いようです。
レンタルであれば300〜500円の価格帯(新作映画はもう少し高い場合も)で視聴することができます。レンタル期間が終了すれば自動的に見られなくなるだけなので、DVDレンタルのように延滞金が発生するというような心配はありません。

月替わりセールではさらにお得に
また、レンタル作品の視聴可能期間は購入から30日以内ですが、一回でも動画を再生すると、再生後48時間で見られなくなりますので、期間内の時間に余裕がある時に見始めるるようにしましょう。 もちろん、購入してしまえば期間を気にすることなく何度でも見ることができるようになります。
特徴:豊富な追加チャンネルで試聴作品の幅が広がる
Amazonプライム・ビデオは、Amazonが主導して配信する作品のほかに、サードパーティが提供するさまざまな追加(オプション)チャンネルが存在します。

追加で利用できるチャンネルシステムが
国内外の映画配信サービスや、子供向け番組、インディー映画を配信するチャンネル。国内であればNHKやフジテレビ、東映や東宝、松竹、GAGAといった放送会社、配給会社などもAmazonにこのチャンネルを開設しています。
また、マイナーな海外映画が好きな方のための『シネフィルWOWOW』や、邦画専門の『日本映画NET』、アニメ専門サブスクでおなじみの『dアニメストア』、そしてファンには嬉しい『タラカヅカ・オンデマンド』などなど……独自に展開しているVODサービスもこのAmazonにチャンネルを開設し作品を提供しています。
料金は別途330円~1,650円などさまざまで、ほとんどのチャンネルに無料お試し期間も設けられています。 各チャンネルの詳細と解説は別の記事で特集していますので、興味のある方はあわせてお読みください。
Amazonプライム・ビデオ良い点、おすすめポイント
コストパフォーマンスは最高峰!
繰り返しになってしまいますが、Amazonプライム・ビデオは『Amazonプライム会員向けのサービスのひとつ』です。 その価格は年一括払いで4,900円、月払いでも500円なのですが、他の動画配信専門のVODサービスと比較してもかなり安いです。
そしてAmazonでのお買い物やその他の優待も含めての『Amazonプライム』なので、コストパフォーマンスで言えば他の追従を許さないレベルの超お得なサービスと言えるでしょう。
その上、オマケ程度の作品ラインナップではなく……最新の映画や、アニメシリーズも積極的に配信されていますし、Amazonオリジナルスタジオ発の優良な作品が世界中で制作されて、字幕や吹替といったローカライズを加えて配信されます。
わざわざ動画だけのサブスクに入るほどでもない……という人でも、Amazonプライム会員になっていれば、結構充実した動画ライフを楽しめると思います。
動画のレンタル・購入が出来て、サービス終了の可能性も低い
DVDやブルーレイではなく、『動画(の視聴権)をレンタルや購入する』と聞くと、少しもったいないと思う人もまだいるかもしれません。 とはいえ、Amazonプライム・ビデオに限らず動画配信サービスでは見放題対象だったものが、そうでは無くなってしまうという事はよくある事で、「そのうち見よう……」なんて思っていた作品や、昔から大好きで何回も見ている作品などがいつの間にか観られなくなっているという事もあります。
このレンタル・購入機能を導入していないVOD(たとえばNETFLIXなど)だと配信終了してしまった動画は一切見られなくなります。 そんな時に、Amazonは見放題対象外ながらレンタルや購入ができる作品が非常に豊富な事に助けられます。
また、インターネットサービス全般にあり得る悲劇として、サービス終了(サ終)が挙げられますが、Amazonが動画配信をサービスを止める、という可能性は他のサービスと比べてもかなり低い=信頼できる、という点も動画視聴権を購入する事への安心感を高めてくれます。
凄すぎる実績! Amazonスタジオ作品はここでしか見られない
Amazonプライム・ビデオはオリジナル作品にも力を入れています。 2010年にAmazonスタジオを設立し、2013年には世界各国のAmazonプライム・ビデオで配信を開始しはじめたその作品は現在にいたるまで増え続けています。
ジャンルも多岐にわたり映画、ドラマシリーズ、バラエティ、ドキュメンタリー、コメディ……海外作品では『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』や『ザ・ボーイズ』といった話題作・ヒット作が、日本国内でもダウンタウン松本人志プレゼンツ『ドキュメンタル』シリーズのヒットや2023年に『風雲!! たけし城』を新規制作するなど常に話題と注目を集め、相応に実績も残してきました。
作品数や世界各国での受賞歴などは非常に多いので、詳しく確認したいという方はAmazonスタジオの公式サイトやWikipediaでチェックしてください。
当然、Amazonスタジオ作品はAmazonプライム・ビデオでしか配信されていないので、これらの作品を観たいという場合は必然的にAmazonプライム会員になる一択となるでしょう。
作品レビューが活発なので参考にしやすい
Amazonのサービスという事で、商品と同様ユーザーがレビューできる機能が提供されています。 そしてユーザーの投稿も活発で、新規配信作品でも配信後2日くらいでレビューが反映されいきます。
ユーザーが多い他の動画配信サービスでも、レビュー機能自体が実装されていなかったり、実装されていてもほとんど利用されていなかったりと、あまりレビューが重要視されていないように思えます。 例えばNetflixなども2018年にレビュー機能を廃止しています。
反面、日々時間に追われる人でなくても、現実的に何千、何万もの作品をすべて見ている時間はありません。 そんな時、見知らぬ作品を視聴するかどうか判断する材料として、このレビュー機能は非常に有用です。

特に配信動画のレビューはサクラも少ないので、参考になる
たとえ総合評価が低くてもレビューしている人達の文章を見れば、不評の理由や、作品の見どころやなども把握できます。 感情的であまり参考にならないレビューも文章でわかりますし、しっかりと観た人の感想はその評価数値にかかわらず参考になるものです。
また、自分が見た作品をレビューしておけば、数年後内容を忘れてしまっても「ああ、前に観た事あって、こんな感想だったのか……そういえばそうだった」なんて思い出すこともできます。
追加チャンネルで見られる作品ジャンルを自分流に拡充できる
特徴でもご紹介したように、Amazonプライム・ビデオで観られる作品を増やすことのできるオプションチャンネル機能もとても便利です。 当記事掲載段階では60以上のチャンネルが存在し、それぞれのチャンネルで作品が日々更新されています。
中でも、映画配給会社による専門チャンネルには、他のサービスではまず公開が期待できないようなマニアックな作品が充実しています。DVD化どころかこれまでビデオ化されていないのではないか、という作品があることも……。
また、NHKオンデマンドや、FOD、dアニメストア、スターチャンネルといった独立系VODも、Amazonプライム・ビデオにチャンネルを提供しており、今後どんどんAmazonプライム・ビデオでの視聴に集中していきそうです。 私たちユーザーにとっても、いちいち個別のサービスと契約する手間が省け、決済がAmazon経由で一括管理できるというメリットもあります。
マニアックな所では中国作品、韓国作品の専門チャンネルも複数あり、極道映画専門のチャンネルや、ドイツの1部リーグサッカーブンデスリーガの専門チャンネルなども。 各チャンネルはプライム会員の費用とは別で利用料金が発生しますが、チャンネルごとに無料期間も設定(※)されているので、全チャンネルを無料期間だけ利用しても、相当の日数たのしめますよ。
※一部無料期間のないチャンネルもあります。詳細は下記記事にてご確認ください。
つまり、こんな人におすすめ!
- Amazonを良く利用する=買い物をする人
- 動画配信サービスにわざわざ入るほどでもないという人(安いし、他にもメリットがあるので持て余さない)
- 動画配信データの購入に抵抗がない人(Amazonが動画配信サービスを終了する可能性はおそらく世界一低い)
- 見たい作品や、自分好みの作品を探すのに、ユーザーレビューを参考にしたい人
- NHKオンデマンドやFOD、dアニメストアなど複数のサービスを利用しているが、ちょっと整理したい人
Amazonプライムビデオのここが残念
見放題作品の入れ替わりが激しい
見放題が終了してもレンタル・購入ができるという面がある反面、映画やドラマ作品が見放題のままである期間は他のサービスよりもやや短い傾向があるようです。
好きな作品が見放題で配信されたらなるべく早めに観ておかないと、うっかり見放題対象から終わってしまっていた……なんてことも。
再生速度の変更やオープニング/エンディングスキップ機能がない
Amazonプライム・ビデオは他の動画配信サービスと比べて、動画の再生機能がやや不便な点が多い印象です。
たとえば、動画に再生速度を早く/遅くする機能は提供されていませんし、アニメやドラマシリーズのオープニングやエンディングだけをスキップするような機能も提供されていません。
他のほとんどのサービスは再生速度は調整できるので、Amazonプライム・ビデオもこの機能をいち早く導入してくれると嬉しいのですが……。どうなるでしょうか。
なお、動画の再生速度に関しては、パソコンでのWebブラウザ視聴であれば外部ツールを使う事で対応できるので、不便しているという方は下記の記事をあわせてお読みください。
字幕・吹替の切り替えができない作品が多い
Amazonプライム・ビデオでは多くの海外作品が吹替/字幕版が別の作品として登録されています。最新の作品やAmazonオリジナル作品は、動画中で字幕や音声の切り替えができますが、今のところ全体作品数から見るとごく少数に限られています。
作品の視聴途中で切り替えることはできず、どうしても変えたい場合は一旦停止して字幕版から吹替版、吹替版から字幕版を選び直して同じところまで飛ばして再生する、という面倒な手間が発生します。


こういった吹替/字幕が分かれている作品では英語の勉強のために音声と字幕を英語にして見たり、吹替でよく聞こえないから日本語字幕を出して見たりといった事ができないのが不便です。

いまのところ少ない
とはいえ、このあたりは映画配給のライセンスなどとも関わってきそうな問題なので、改善されるのは少し時間がかかるかもしれませんね。
冒頭に他の作品の紹介が入る
Amazonプライム・ビデオの見放題対象作品は、冒頭に他の作品の紹介が流れることがあります。
レンタルビデオ/DVDや、映画館の予告編のようなものであまり不快にならないうえに、スキップもできるますが、ときどきちょっと煩わしく感じる事もあります。特に特別に思い入れのある作品や、友人や家族と一緒に見ようとしている時に、空気の合わない作品の紹介があると嫌な思いをする事もあるかもしれません。
なお、レンタル・購入した作品にはこの他作品紹介は流れないようになっているようです。
つまり、こんな人にはおすすめできない!
- 旧作や一度見た作品も、見放題でずっと楽しみたい人
- スマートフォンやタブレットで倍速での再生をしたい人
- Amazonでのショッピングをあまりしない人、Amazonが嫌い/信用できない人
まとめ
以上Amazonプライムビデオについて、その特徴やメリット/デメリットを徹底的にご紹介しました。
Amazonはもともと本の通販サービスとしてスタートした企業です。 動画配信の専門サービスと比べると見劣りしてしまいそうなものですが、実は全くそうではありません。世界有数の大企業となった同社は、作品の配信だけでなく制作にも多大な投資をおこない、今や配給・製作会社としても無視できない存在と言えるでしょう。
見放題対象作品は入れ替わりが激しいですが、レンタルや購入機能や、オプションチャンネルの利用も視野に入れれば、マニアックな作品まで十分に楽しめる懐の深いサービスになっています。
もしまだ、Amazonプライム会員になったことが無いという人は、30日間の無料体験でプライム・ビデオやその他の特典を利用できるようになりますので、まずは試してみては如何でしょうか。
- Amazonプライム・ビデオの特徴、メリット・デメリットなどを徹底解説
- Amazonプライムビデオ 新規配信作品情報まとめ uzurea.net
- Amazonプライムビデオの解約方法・手順を解説 uzurea.net
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