小説家小松左京によるSF小説『復活の日』の装画に用いられている生賴範義のイラストをプリントしたオリジナルTシャツが2種類、復刊ドットコムから販売されます。
配送時期は2020年8月下旬で、予価は4,180円(税込)サイズはM・L・XLの計3サイズです。
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先駆的書物!小松左京の『復活の日』
世界を襲う未曽有の危機。未知のウィルス感染の恐ろしさを描いたSF小説『復活の日』が、当時の科学知識を総動員した壮大な規模のエンタテイメントとして書き下ろされたのは1964(昭和39)年。高度経済成長期のど真ん中、日本中が東京オリンピックで沸き立った年のことでした。
奇しくも、2度目の東京大会が開催されるはずだった2020年、突然出現した新型コロナウイルス感染症により、世界中の様相は一変してしまいました。大会の延期も決まり、先駆的書物であった『復活の日』は、40年前となる1980年に公開された映画とともに、新たな注目を集めます。書籍が再刊され、映画も配信サイトで上位を占めることになったのです。
小松左京原作の映画としては1973年に大ヒットとなった『日本沈没』が挙げられますが、1980年の『復活の日』は類を見ない製作費と南極ロケなどの撮影規模を謳った、まさに超大作と呼べるものでした。同作は、『Virus』というタイトルで、海外でも公開されています。
イラストレーター生賴範義
そんな小松左京作品のカバーイラストを務めたのが、映画『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の国際版ポスター・イラストレーションを描いた生賴範義です。
小松左京と生賴範義、小説とイラスト。フィールドは違えど、2人の巨匠のイマジネーションの融合は、古びるどころかより鮮烈な印象をたたえています。
8月には小松左京作品に添えられた生賴イラストを超ワイドサイズで収録した画集『生賴範義画集〈SAKYO〉』、10月には小松原作の映画のために描かれたイラスト(ストーリーボード)を集成した『生賴範義画集〈SAKYO:MOVIES〉』の2冊の画集が、復刊ドットコムより刊行される予定です。
「復活の日」のイラストを全面にフィーチャーしたオリジナルTシャツ
『生賴範義画集〈SAKYO〉』と『生賴範義画集〈SAKYO:MOVIES〉』を刊行する連動企画として、『復活の日』オリジナルTシャツが発売されます。
デザインは「帰還」verと出航verの2種類。配送時期は2020年8月下旬で、予価は4,180円(税込)になります。
Tシャツは復刊ドットコムのみでの事前予約形式による完全限定生産商品です。実用的なファッションアイテムとしても、コレクションの一つとしても楽しめるTシャツです!
著者 | 生賴範義 × 小松左京 |
発売元 | 復刊ドットコム |
配送時期 | 2020年08月下旬 |
生地 | コットン100%、5.6oz |
印刷 | フルカラーインクジェット |
サイズ | Mサイズ:身丈70cm、身幅52cm、肩幅47cm、袖丈20cm Lサイズ:身丈74cm、身幅55cm、肩幅50cm、袖丈22cm XLサイズ:身丈78cm、身幅58cm、肩幅53cm、袖丈24cm |
予価 | 4,180円(税込)(本体価格 3,800 円 + 消費税10%) |
本品はTシャツです。書籍ではありませんのでご注意ください。
デザイン1 帰還ver.
こちらは『復活の日』文庫版の装画にも用いられている絵を白のTシャツにプリントした『帰還』ver.です。
デザイン2 出航ver.
こちらはネレイド号&T232が描かれた『出航』ver、シルバー・グレーのTシャツに印刷されます。
Tシャツ洗濯時の注意事項
本商品は、高い耐久性と洗濯堅牢度を兼ね備えた方法でプリントしており、通常の洗濯でもすぐにプリントが剥がれる心配はありません。しかし、すべてのプリントされた製品(既製品にも)に共通しますが、洗濯を繰り返す過程でプリントが少しずつ薄くなります。
プリント本来の品質を長く保つため、基本的に裏返して洗濯しましょう。裏返すことで、衣類の色あせやプリント部分を、洗濯のダメージから減少させることができます。
裏返した後は、ネットに入れて「弱(ソフト)水流」で洗ってください。漂白入りの洗剤や熱風の乾燥機能(乾燥機)は絶対使わないように。また、洗ったまま洗濯機の中などに長時間放置すると、プリント同士がくっついて剥がれの原因になります。
(c)生賴太郎/小松左京ライブラリ
生賴範義(おおらい のりよし)プロフィール
1935年兵庫県生まれ。1957年、東京藝術大学絵画科油画専攻中退。1962年、イラストレーターとして活動開始。1973年には宮崎県宮崎市に居を移す。
1980年、ジョージ・ルーカス製作『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の国際版ポスター・イラストレーションで脚光を浴びる。星雲賞アート部門受賞。2014年、文化庁映画賞功労賞受賞。2015年10月27日逝去、享年79。2016年、日本SF大賞功績賞、星雲賞アート部門受賞。
小松左京(こまつ さきょう)プロフィール
1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒(イタリア文学専攻)。経済誌記者、放送作家などを経て、1962年『S-Fマガジン』誌に登場。代表作に『復活の日』『果しなき流れの果に』『日本沈没』(日本推理作家協会賞)『首都消失』(日本SF大賞)など。
『大震災’95』『未来の思想』『歴史と文明の旅』ほかノンフィクション作品も多数。大阪万博ではサブテーマ委員、テーマ館サブプロデューサーを務めた。2011年7月26日逝去、享年80。2011年、第42回星雲賞特別賞受賞。2012年、日本SF作家クラブ特別功労賞受賞。