原稿用紙に近い紙に4~5色で印刷し、紙を曲げずに読める、復刊ドットコムの『漫画原稿再生叢書(まんがげんこうさいせいそうしょ)』の第4弾として、鶴田謙二の『チャイナさんの憂鬱』が復刊・刊行される事が発表されました。2020年04月下旬発売予定で、 27,500円(税込)
チャイナさんの憂鬱 <漫画原稿再生叢書>
“読める”複製原画として、現存する原稿全体を、実際の原稿用紙に近い紙に4~5色で印刷し、紙を曲げずにすむようにノド側を180度開くことのできるコデックス装で製本&箱封入した復刊ドットコムの『漫画原稿再生叢書』。
これまでに、石ノ森章太郎『仮面ライダー』、水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』、手塚治虫『どろろ』などがシリーズとして発刊されており、そのシリーズ第4弾として鶴田謙二の連作短編『チャイナさん・シリーズ』の第1作目『チャイナさんの憂鬱』が降臨!! 復刊ドットコム限定生産・販売商品として、2020年04月下旬に刊行予定です。
同シリーズがこれまでに刊行した3点は、いずれも1960~70年代の作品でしたが、時代の変化の中で、漫画表現の進化を提示すべく、1990年代初頭に発表された鶴田謙二氏の連作短編『チャイナさん・シリーズ』の中から、第1作目『チャイナさんの憂鬱』をセレクト。
1961年生まれの鶴田謙二氏は、1986年『週刊コミックモーニング』に掲載された『広くてすてきな宇宙じゃないか』で商業誌デビュー。同作も収録された短編集『Spirit of Wonder』(1997年 講談社刊)の中でも、『チャイナさん』はアニメやフィギュアへと発展した人気キャラクターです。
表題作でもある『チャイナさんの憂鬱』は、細微な描写と美麗でキュートなキャラクターと奇想とが組み合わさった、まさに鶴田作品の代表作とも呼べるもの。カラー&モノクロで計54ページとなる同作全ページに、著者セレクトの『チャイナさん』のカラーイラストを加え、原稿サイズのままに印刷・製本した逸品です。
寡作でも知られる鶴田謙二氏の希少な原稿の風合いや質感を、ぜひ実際にお手にとって直接お確かめください。限定生産のため再販はできません。大変貴重な機会をどうぞお見逃しなきようご注意ください!
『漫画原稿再生叢書』とは
『漫画原稿再生叢書』は、日本のマンガ史を代表する名作マンガを、生原稿を原寸のまま、マンガ執筆でよく使用される紙に印刷、のど側が曲がることないようにコデックス装(特殊製本)で書籍化していこうとするシリーズです。
マンガ原稿が1ページ1点として複製原画化されて、展示や販売されることがありますが、それは”読む”という行為ではありません。本シリーズは、普段は作者か担当編集者くらいしか体験できない、生原稿を読むという体験ができる、いわば”読む複製原画“なのです。
近年はマンガもデジタルで描かれデータ入稿されるケースが多いのですが、紙に黒インクや墨汁、カブラペンやGペンで、その作者特有の筆致が刻まれた原稿は、まさに”生“のものであり、それ自体が特別な工芸品でもあります。
同シリーズでは、石ノ森章太郎による『仮面ライダー』連載第1回を全収録した第1弾、水木しげるの永遠の名作『ゲゲゲの鬼太郎』より『猫仙人(前・後編)』『ゆうれい電車』『コマ妖怪』を収録した第2弾、手塚治虫による『どろろ』から『発端の巻』『百鬼丸の巻』を収録した第3弾を刊行してきました。
復刊ドットコム 漫画原稿再生叢書 シリーズ
- 【第1弾】石ノ森章太郎『仮面ライダー』:連載第1回
- 【第2弾】水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』:3エピソード
- 【第3弾】手塚治虫『どろろ』:第1&2話
- 【第4弾】鶴田謙二『チャイナさんの憂鬱』
- 【第5弾】高森朝雄×ちばてつや『あしたのジョー』:力石徹の死をめぐるエピソード
- 【第6弾】手塚治虫『火の鳥 鳳凰編』:我王と茜丸の運命の終焉を描いたエピソード
- 【第7弾】荻野真『孔雀王』 / 荻野真『孔雀王』+独鈷杵付きセット
- 【第8弾】火の鳥 未来編 <漫画原稿再生叢書>
オリジナル特典
復刊ドットコムで『チャイナさんの憂鬱 <漫画原稿再生叢書>』をご予約された方全員に、オリジナル特典をプレゼント! どんな内容になるかはお楽しみに!
書籍情報
- 著者: 鶴田謙二
- 出版社: 復刊ドットコム
- 判型: A3・函入
- 頁数: 64 頁
- 予価: 27,500円(税込) (本体価格 25,000 円 + 消費税10%)
- 配送時期: 2020/04/下旬
- ISBNコード: 9784835457352
鶴田謙二(つるた けんじ) プロフィール
1961年静岡県生まれ。1986年に『広くて素敵な宇宙じゃないか』が『週刊コミックモーニング』に掲載されデビュー。代表作に『The Sprit of Wonder』『Forget-me-not』がある。イラストレーターとしても活躍しており、2000年、2001年、2013年に星雲賞のアート部門を受賞、2000年にはSFマガジン読者賞を受賞している。現在は漫画作品『モモ艦長の秘密基地』を手がけている。