『audiobook.jp(オーディオブック.JP)』は、日本国内発のオーディオブック配信サービスとして、最大級作品数を誇ります。 そこで当記事では、このaudiobook.jpへの登録方法やアプリの使い方、おすすめの書籍、退会方法まで解説。
Amazonが運営するオーディオブック配信サービス『Audible(オーディブル)』との比較も含めて紹介しています。
Index
audiobook.jpの使い方 登録・解約方法、基本的な機能を解説
『audiobook.jp(オーディオブック ドット ジェイピー)』は、株式会社オトバンクが運営する日本国内初にして最大級のオーディオブック配信サービスです。

本が聴けるアプリ – オーディオブックより
本サービスは2007年に日本国内にて『FeBe(フィービー)』という名称でサービスを開始し、その後2018年に名称を現在の『audiobook.jp』に変更しました。その際、定額制でオーディオブックが聴き放題となるサブスクリプションサービスを導入。2022年には会員数が250万人を突破しています。
通勤通学中はもちろん、家事やトレーニングをしながらでも話題の本の内容を聞くことができるオーディオブックは、忙しい人でも時間を有効活用することができます。また、耳から聴くことで、内容が頭に入りやすい効果も期待できます。
audiobook.jpの利用価格は?
audiobook.jpには、聴き放題プラン(月払い/年払い)と月額会員プラン、チケットプランがあり、毎月の購読数や利用頻度などに合わせて柔軟にプランを選択することができるようになっています。
利用できる決済方法は、クレジットカード、キャリア決済(d払い・ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い)です。各プランの料金と特徴は下記の通りです。
聴き放題プラン
- 月額プラン:1,080円/月
- 年割プラン:9,200円/年(月々換算767円)
聴き放題プランは、audiobook.jp内の作品詳細ページに「聴き放題コンテンツ」と書かれている作品全て(約1万作品以上)が聴き放題となるプランです。また、初回登録時には14日間の無料体験期間があります。
月額会員プラン
- 月額550円:610ポイント
- 月額1,100円:1220ポイント
- 月額2,200円:2450ポイント
- 月額5,500円:6500ポイント
- 月額11,000円:1万3450ポイント
- 月額22,000円:2万8000ポイント
- 月額33,000円:4万2000ポイント
月額会員プランは、月額に応じたポイントが毎月付与され、そのポイントを使って聴きたい作品を1ポイント=1円で購入することができるプラン。月あたりの購読数が少ない場合や、聴き放題対象にない作品を聴きたい場合に活用できます。
チケットプラン
- シングル:月額1,500円(初回980円)
- ダブル:月額2,900円(初回1,980円)
チケットプランは、毎月発行されるチケット(シングル:1枚、ダブル:2枚)を使い、好きな本と交換することで聴くことができます。本の定価にかかわらず交換できるので、上記のポイント購入よりもお得な場合もあります。また、チケットの他に毎月500ポイントが付与されます。
audiobook.jp法人版について
audiobook.jpは、社員教育や福利厚生に活用できる法人版も展開しています。『社員専用ブックリスト』や『利用状況レポート』など法人版だけの機能も豊富で、お得な料金プランも。詳しくはaudiobook.jp法人版サイトを確認してください。
audiobook.jp 利用登録と準備
まずは実際にaudiobook.jpへ登録してオーディオブックを聞ける状態にするまでの手順を解説します。
webサイトから会員登録
まずは、webブラウザでaudiobook.jpの新規会員登録ページを開いてください。
ページ内の必要事項を入力して会員登録をクリックしてください。AppleやFacebookのアカウントを使って入力を省略することも可能です。
続いて、推移したページ下部でプランと支払い方法を選択します。
年割/月額プランを選択後、支払い方法を入力して登録をクリックすることで聴き放題プランへの登録が完了します。続いて、audiobook.jpを利用売るためのアプリを導入します。
※初回支払日は登録から15日後です。解約した場合、次回支払日の前日まで聴き放題を利用することができます。
※聴き放題プラン以外で登録したい場合は、ページ最下部にある「聴き放題プランに登録しない方はこちら」のリンクをクリックしてトップページへ戻り、最下部にある「チケットプラン」「月額会員プラン」それぞれのリンクから登録してください。
スマホアプリをインストールしてログイン
audiobook.jpはパソコン等のWebブラウザから作品を聞くことができません。下記よりスマートフォン用のアプリをインストールしましょう。インストールし、初回起動時に公式サイト上で登録したアカウントでログインすれば準備完了となります。
audiobook.jp アプリでの使用方法
続いて、スマートフォンアプリの画面でaudiobook.jpの基本的な使い方を解説していきます。アプリの初回起動時はログイン画面が開くので、web登録したアカウントでログインしてください。
アプリの使い方:ホーム画面
ログインするとホーム画面が表示されます。画面右上には検索ボタンがあり、タイトル等で書籍を検索することができます。また、緑色の「聴き放題」マークのついた書籍が聴き放題プランの対象書籍です。
画面下部にはタブメニューがあり、これらを操作することで聴きたい本を探すことが可能です。
- ホーム
新着やジャンル別のおすすめ書籍が表示されます。 - ライブラリー
聴き途中の本やお気に入りの本・ポッドキャストなどが一覧になった、いわば自分の本棚のような画面です。 - ポッドキャスト
web上で登録した購読ポッドキャスト一覧が表示されます。 - その他
アカウント情報やコイン情報の閲覧、ヘルプや設定を開きます。
アプリの使い方:書籍詳細画面と再生画面
聴きたい書籍を選ぶと詳細画面に移行します。中央にある「ダウンロードして再生」ボタンを押すと音声データのダウンロードが始まり、すぐに再生も開始されます。
audiobook.jpアプリでは、すべて音声データを端末に保存してからの再生となります。
ストリーミング再生はできませんが、自宅などのwifi環境で書籍をダウンロードしておくことで、外出中は消費ギガを気にせず再生することができます。
また、アートワーク横に「✔要約を見る」というボタンが配置されている書籍もあります。ボタンを押すと、3分ほどで確認できる書籍の要約を閲覧することが可能です。
再生を始めると、画面下に小さい再生バーが表示されます。このバーでは再生・一時停止と再生速度の調整ボタンが付いていて、最低限の操作は行えるようになっています。
また、再生バーはアプリを開いている間は表示され続けるので、書籍を聴きながらホームに戻って別の書籍を探すといった操作も可能です。
そして、この小さい再生バーの中央付近を押すと、一般的な音楽アプリと同じような再生画面が表示されます。
再生画面中央のアートワーク下には再生コントロールボタン群があり、中央に再生/一時停止、その両脇に10秒戻し/送り、前章/次章スキップボタンがあります。
これらの操作系ボタンは、音楽プレイヤーと同様にワイヤレスイヤホン等のリモコン操作にも対応していますので、画面を開かなくてもある程度の操作は可能です。
最下部にある各種ボタンの説明は下記のとおりです。
- ○倍速
再生速度を変更できます。速度は0.5倍から4.0倍まで、0.1倍刻みのスライドバーで調整します。 - 目次
書籍の各章タイトルと再生時間一覧が表示され、タップすることで各章の頭に飛ぶことができます。一覧は再生画面の下につながっているので、上下のスワイプでも操作が可能です。 - しおり
その時点の再生箇所にしおりを挟むことができます。しおりを挟んでおくと、後でその場所からの再生が容易になります。 - しおり一覧
挟んでおいた栞の一覧が表示されます。タップでその場所から再生されます。 - 横3点メニュー
作品詳細を見る、リピート操作、スリープタイマーなどを設定できます。
再生画面右上のクルマのボタンを押すと、ドライブモードに切り替わります。この画面では運転の合間でも操作しやすいよう簡潔な内容になっています。
スマホの戻るボタンを押すことで通常の再生画面に戻ります。
※走行中の操作は大変危険です。ご注意ください。
audiobook.jp 退会方法と辞めるタイミングは?
audiobook.jpでは初回のみ通常14日の無料体験が提供されています。また、課金期間がはじまると1か月ごとに料金が発生しますが、退会処理(利用停止)はいつでも可能です。
この退会処理後でも残りの無料体験期間や、契約締め日まで日数が残っている場合はその日までサービスを利用することが可能です。
ですので、無料体験期間後にうっかりの解約忘れをふせぎたいという場合などは、ひとまず入会手続き後に、一旦この退会手続きをしておいておけばうっかり課金開始してしまうというのも防ぐことが出来ます。その上で、しっかり利用してみて「続けてみよう」と思えばあらためて利用再開手続きをすれと良いでしょう。
まずはwebブラウザでaudiobook.jpのトップページにアクセスします。ログインしていない場合は右上からログインしてください。
トップページ右上のアカウントアイコンをクリックし、アカウントページへ移動します。
アカウントページ下部にある「購読中のサービス」項目から、聴き放題をクリックします。
推移したページ下部の「確認ページに進む」をクリック。更に推移したページで解約のアンケートを記入し、「解約する」をクリックすることで解約手続きが完了します。
※聴き放題プランの解約を行うと、解約待ちの状態になり、次回課金日に自動解約されます。
※また、解約待ち期間中の再登録については費用は発生しません。
※解約後は、アプリ内のライブラリから、購入していないオーディオブックが削除されますのでご注意ください。
audiobook.jpとAudibleの比較
続いて、誰もが気になるところである2大オーディオブックサービス、audiobook.jpとAudibleを比較してみましょう。
audiobook.jpとAudible 料金比較
Audibleは聴き放題プランのみで月額1,500円。対してaudiobook.jpは上記で説明した通り各種プランがある中、聴き放題プランは月額1,080円または年額9,200円となっており、単純に聴き放題の料金を比較するとaudiobook.jpに軍配が上がります。
料金プラン (税込) |
支払い方法 | 無料体験期間 | |
---|---|---|---|
Audible | 聴き放題 月額1,500円 | クレジットカード | 30日間 |
audiobook.jp | 聴き放題プラン:月額1,080円/年額9,200円 月額会員プラン:月額550円〜 チケットプラン:月額1,500円/2900円 |
クレジットカード キャリア決済 アプリ課金 |
14日間 |
また、聴き放題対象外書籍を単品購入する際の価格は、Audibleが平均3,000円であるのに対し、audiobook.jpは平均2,000円です。さらにaudiobook.jpではお得なポイント制度があるため、単品購入はaudiobook.jpが安くなりそうです。
audiobook.jpとAudible 配信コンテンツ比較
一見するとAudibleのほうが多くの書籍を取り扱っているように感じますが、聴き放題の日本語書籍数だけを見るとaudiobook.jpのほうが数が多いようです。
書籍総数 | 聴き放題対象書籍数 | 取り扱いジャンル | |
---|---|---|---|
Audible | 40万冊 (日本語書籍2万冊) |
12万冊 (日本語書籍1万冊) |
世界的名著や文学作品などあらゆるジャンル |
audiobook.jp | 非公表 | 1.5万冊 | ビジネス・実用書が中心 |
audiobook.jpとAudible 比較まとめ
ここまでの両者の比較を見ると圧倒的にaudiobook.jpの方がいいように見えますが、実際のところはそこまで差があるようには感じません。
例えば、英語など日本語以外の言語も楽しむ(学習する)目的があるならAudible、ビジネスなどの教養に役立てたいならaudiobook.jpという感じで、取り扱っているジャンルが自分にあっているかどうかで決めて問題のない差だと思います。
audiobook.jpを実際に使用してみた感想
良い点:音楽プレイヤーアプリのような使用感
まず良いところとして挙げたい点は、再生画面の使いやすさが挙げられます。
audiobook.jpアプリは直感的に操作できる音楽プレイヤーアプリに似た構成の再生画面やライブラリ画面なので、とても使いやすいと感じました。これにより、初めての利用でもスムーズにオーディオブックを楽しむことができます。
良い点:自分にあったプランが選べる
先述した通り、audiobook.jpには、聴き放題プラン、月額会員プラン、チケットプランといった豊富なプランがあります。聴きたい本の量や頻度に応じて、自分に合ったプランを選べるのは嬉しいところです。
多くの本を聴きたい場合は聴き放題、月に数冊程度なら月額プラン、数は少ないけど必ず聴きたい本がある場合はチケットプランを選び、ライフスタイルに合わせてオーディオブックを楽しむことができます。
悪い点:プレイヤー画面にたどり着くまでが不親切
再生を開始すると小さいプレイヤーバーのみが表示され、プレイヤー画面が表示されない点が不満です。また、小さいプレイヤーバーからプレイヤー画面への移行方法も説明がなく、最初はたどり着くことができませんでした。この点は改善が必要だと感じます。
例えば車の運転中に使いたい場合では、ドライブモードを開くまでに①プレイヤーバーの狭い領域をタップしてプレイヤー画面を開く、②プレイヤー画面右上のマークをタップしてドライブモードに推移する。という手順が必要になります。
これは車内で操作するには不便な手順だと感じるので、操作方法をシンプルにする必要があると思います。アプリに慣れてくればバー表示だけでも十分かもしれませんが、初期再生画面を選択できる設定項目があると便利だと感じます。
悪い点:設定項目がほぼ無い
audiobook.jpアプリはカスタマイズがほとんどできず、再生関連の設定項目が不十分だと感じます。例えば、Audibleアプリにはある早送りや早戻し範囲の設定ができないため、使い勝手に不便を感じることがあります。上記の初期プレイヤー画面の設定も欲しい機能のひとつです。
また、audiobook.jpアプリはデータをダウンロードして再生する仕組みであるのに、保存先を選べないという点は大きなマイナスポイントです。最新のスマホを使用している場合は問題ありませんが、SDカード等を使用して保存容量をやりくりしている環境では、この問題は致命的といえます。
audiobook.jp レビュー
機能 | ★★★☆(3.5) “書籍の読み上げ”を利用する上で欲しい機能は最低限。 |
---|---|
使いやすさ | ★★★(3) 設定できる項目がないのでカスタマイズ性に欠ける。 |
価格 | ★★★★(4) 毎日のように聴く、たまに聴くといった様々ニーズに合わせたプランがある。 |
サービス内容 | ★★★(3) オーディオブックサービスとして問題のないサービス内容だが、コレといった売りポイントもない。 |
総合評価 | ★★★☆(3.5) ライフスタイルに合わせた使い方がハマる人ならおすすめしたい。 |
(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)
audiobook.jp おすすめ書籍紹介
ここからは、執筆時点のaudiobook.jp人気ランキング上位の書籍から、おすすめの本をご紹介します。
お探し物は図書室まで
- 対応プラン: 聴き放題
- 著者: 青山美智子
- ナレーター: くじら,芹澤優,川﨑万智,佐々千春,野口花緒,小林優希,小幡研二,北村和真,佐々木琴子,中条智世,長谷川天音,藤原満
- 再生時間: 08:44:14
自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
最高のコーチは、教えない。
- 対応プラン: 聴き放題
- 著者: 吉井理人
- ナレーター: 河口薫
- 再生時間: 04:58:10
千葉ロッテマリーンズ監督に就任!(2022/10/8~) 大谷翔平・ダルビッシュ有のコーチが伝える超一流コーチング。才能を120%引出し、圧倒的成果を出す方法。
medium 霊媒探偵城塚翡翠
- 対応プラン: 聴き放題・チケット対象
- 著者: 相沢沙呼
- ナレーター: 古賀葵,赤羽根健治,田澤茉純,佐東充,緒方佑奈,小田果林,赤星真衣子,ボルケーノ太田,大谷翔太郎,有住藍里,佐藤元,幸村恵理
- 再生時間: 14:20:36
第20回本格ミステリ大賞などミステリ本大賞5冠達成。推理作家と死者の言葉を伝えることができる女性が、力を組み合わせながら事件に立ち向かう。
まとめ
当記事では、老舗のオーディオブックサービス『audiobook.jp』について、使い方の解説とレビューをまとめました。
オーディオブックは日本ではまだまだ認知度が低く、普及していませんが、新しい読書スタイルであるながら聞きは、何かをしながら読書を楽しめるという点で、非常に便利。一度体験してみることをお勧めします。
audiobook.jpの今後は、AI音声による読み上げや複数のナレーターから読み手を選択できる機能など、ユーザーが好みに合わせたカスタマイズ機能が増えることが期待されます。これにより、オーディオブックの世界に没頭することができるようになるでしょう。
オーディオブックは、今後が楽しみな分野のひとつです。まずは無料期間だけでも触って、体験してみてください。新しい世界が広がりますよ!