『DMM TV』は、DMM.comが2022年12月1日にスタートさせた動画配信サービス。無料で見る事ができる動画なども一部ありますが、サブスクリプション会員である『DMMプレミアム(月額550円 税込)』に入会する事でDMM TVで配信されている動画が見放題になるほか、DMMの運営するゲームや関連サービスをお得に利用できるようになります。
公開間もない現在ですが、アニメや2.5次元舞台作品がかなり充実しています。また、オリジナルアニメの制作・配信や、声優が登場するバラエティー番組などもこれからの伸びしろがかなり大きいサイトです。
そこでこの記事でDMM TVのサービス概要、プレミアム会員で利用できる機能、そして他の動画配信サービスとの比較、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
DMM TVの特徴、メリット・デメリット、他サイトとの比較などを徹底解説
まず、DMM TVの特徴をシンプルに挙げると下記のようになります。
- 有料会員(=プレミアム会員)の料金は550円/月、他のサービスに比べてもかなり安い
- アニメ作品が約4,600作品と充実している、オリジナルアニメ作品も制作し独占配信
- 声優バラエティ、2.5次元舞台など、アニメ関連の作品も豊富
- エンタメ系作品も含めて合計配信作品数は12万本
- 無料おためし期間が30日あり、機能やサービス内容をしっかり試せる
- プレミアム会員になるとDMMの提供する他のサービスもお得になる
(たとえばDMM GAMESのゲームで毎月専用ガチャチケットが配布されるなど)
DMM TV 作品数・主要機能早見表
サービス開始日 | 2022年12月1日 |
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作品数 | 約12万本(内、アニメ4600作品) |
作品追加について | 随時 |
料金 | プレミアム会員 550円/月 で見放題 (一部見放題対象外作品もあり) |
無料体験期間 | 30日 |
支払い方法、決済方法 |
※DMMポイント払いの場合、30日無料期間の対象外 |
モバイルアプリ | あり(iOS/Android) |
複数ユーザー設定機能 | あり |
表示作品の 年齢制限機能 |
あり(レーティング機能 詳細 DMM TVヘルプ) |
動画ダウンロード機能 | あり(アプリ、および一部動画はPCでも可能) |
別途有料作品 | あり |
倍速再生機能 |
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オープニング(イントロ)スキップ機能 | あり(一部非対応作品もあり) |
エンディングスキップ機能 | あり(一部非対応作品もあり) |
その他再生補助 |
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画質 | HD/SD |
複数端末での 同時視聴 |
不可(詳細 DMM TVヘルプ) |
ユーザーレビュー機能 | あり |
対応機器 |
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入会方法 | DMM会員登録(無料)の上、プレミアム会員登録(550円/月)で、見放題作品を楽しめる |
退会方法 | DMMプレミアム会員ページの『DMMプレミアムを解約する』から |
その他 |
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動画設定機能

キーボードショートカット
特徴:アニメが充実、新作配信は100%カバー、オリジナル作品も
DMM TVの特徴として、まずアニメ作品が充実している事が挙げられます。
春夏秋冬と公開される新作アニメシリーズは、他サイトでの独占配信作品を除き、配信カバー率100%を目指す……と公式に発表しており、アニメファンにとっては心強いサービスだと言えるでしょう。

アニメ最強VODを目指しているといっても過言ではないだろう
『SPY×FAMILY』や『チェンソーマン』などの流行の最新作から『ガンダム』シリーズや『シティーハンター』など、往年の名作まで幅広く取り揃えられている上、ルパン三世のスピンオフ新作アニメ『LUPIN ZERO』をオリジナル作品として配信開始しています。
またDMM自体も、DMM Pictures(公式サイト)というアニメレーベル&制作事業も行っているので、これらの作品の先行配信も行っていくようです。
そして、アニメ作品だけでなく、漫画やアニメを扱ったオリジナルバラエティ番組なども配信しているのもDMM TVの強みと言えるでしょう。
DMM TVのオリジナルマンガトーク番組『ウチコマ』は会員でなくても無料で試聴できますよ。
特徴:2.5次元作品は国内1のラインナップ
また、2.5次元作品が実しているのもDMM TVの特徴。2022年12月現在……
- ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ
- 舞台『刀剣乱舞』シリーズ
- MANKAI STAGE『A3!』シリーズ
- 舞台『弱虫ペダル』シリーズ
- ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ
- 演劇『ハイキュー!!』シリーズ
- 『ツキステ。』シリーズ
といった作品が見放題でラインナップされているという驚異の充実度。人気シリーズ『刀剣乱舞』の最新のミュージカルを配信しているのはDMM TVだけです。
他にも、プレミアム会員でも別途料金がかかりますが、劇場の公演をリアルタイムで見られるライブ配信も開催しています。これも今のところDMM TVだけの試みです。
2.5次元ものは実際に劇場へ足を運ぶとなると、距離やスケジュールの問題で行けない人も多く、人気作となるとチケットを入手するのも困難です。これからも過去の公演や、ライブ配信も充実してくると、2.5次元ファンにとっては登録必須なサービスという事にになっていくかもしれませんね。
特徴:特撮も充実
さらにさらに、特撮作品の充実度も目を見張るものがあります。
昭和~最新の令和までの仮面ライダー、ウルトラマン、戦隊、メタルヒーロ―、ゴジラ、ガメラといったシリーズがこれでもか……という程網羅されています。
2022年12月現在、他サイトの独占配信期間のものや、最新ヒーロー作品などが配信されていないようですがこの辺りも今後どうなるか注目です。
特徴: 動画配信界のテレ東となるか?! バラエティ作品にも注目
DMM TVのオリジナル作品として、『ゴッドタン』のプロデューサーとして有名な佐久間宣行氏プロデュースのコント番組『インシデンツ』の配信が決定しています。さらば青春の光、ヒコロヒー、みなみかわをはじめとしたお笑い芸人が出演し、『地上波では流せないコント番組』をキャッチフレーズにしています。
ゴッドタンでの佐久間氏もなかなか過激ですし、さらば青春の光はYouTubeでも結構ギリギリのネタの動画で勝負しています。このメンバーがDMM TVでオリジナル番組を……となると、かなり攻めた内容になる事が予想されます。
また、『水曜日のダウンタウン』のプロデューサーである藤井健太郎氏の番組も配信が決定しているなど、DMM TVではこれからも尖った番組が増えていきそうです。
テレ東出身の佐久間氏が関わっている事や、アニメ作品の数が多いことを踏まえると、地上波テレビで言うところのテレビ東京的な立ち位置に舵取りをしているのかもしれません。 NETFLIXやDisney+のような世界規模でヒットする映画やドラマで勝負するのではなく、アニメが好きならとりあえず登録しておいて損がない……という充実度に、地上波やYouTubeなどでは飽き足らない人も楽しめるような、バラエティ番組が増えていきそうな予感がします。

『自称声優』

『下下紘輝』
特徴:成人向け作品も見られる?
もともと成人向け動画販売サービスとして成長してきたDMM。 その後事業が大きくなるにつれ、成人向け部門を『FANZA(ファンザ)』とブランド名変更しましたが、現在でも『DMM』という名前に成人向けサービスという印象をもっている人も多いでしょう。
そして、結論から言うと、DMM TVのプレミアム会員に登録すると、同じDMMのサービスである『FANZA TV』の見放題作品も見ることができるようになります。また、DMM TV内でも、アイドルのグラビアアイドルのイメージビデオ、なども配信されています。

『その他♡』がFANZA TVへのリンクとなっている
もちろん、これらの成人向けコンテンツが見たくない、目にも入れたくないという人はプロフィールの設定で視聴制限をする事もできます。
ただし、この設定ではアダルト系以外の作品=年齢制限のある一般向け作品なども対象になるのでご注意を。
同様に成人向け作品が視聴できるサービスとしてはU-NEXT(HNEXT)がありますが、あちらは2,189円/月。 DMM TV(FANZA TV)のプレミアム会員が550円/月で成人向け動画まで見られるのは、比較してもかなり破格と言えるでしょう。 今のところ作品の数はU-NEXTの方が多く、映画やドラマといった充実度も今のところU-NEXTに軍配が上がりますが、その4分の1価格でアニメ+オリジナル作品+成人向け動画が見られるというのはDMM TVの強みです。
dアニメストアとどちらがお得?
国内アニメに強い他の動画配信サービスとして『dアニメストア』も挙げられます。 dアニメストアは440円/月(2023年3月1日以降は550円/月に)でアニメ作品4,800作品以上が見放題となるサービス。 アニメ作品数だけであればDMM TVより多く配信されています。
反面、dアニメストアは2.5次元作品こそある程度配信されていますが、特撮系はほとんど配信されていません。 また、オリジナル作品も制作していません(※)。 アニメ以外の作品も配信されているDMM TVと比べると、よりアニメ作品特化のサービスといえるでしょう。
※アニメシリーズの一部エピソードのみdアニメストアオリジナルで製作される事はありました。
どちらか迷ってしまう……という人は、dアニメストアにも初回31日間の無料お試し期間が設けられているので、DMM TVと両方つかってみて、自分に合った方を利用し続ける……というのも良いのではないでしょうか。
DMM TVの注目ポイント
料金が安くアニメ作品を中心にサブカル系動画作品が充実
繰り返しになってしまいますが、DMM TVの見放題会員『プレミアム会員』の料金は550円/月額と、他の動画配信サイトと比べてもかなりリーズナブルです。
アニメ作品は4600作品、2.5次元、特撮、そしてオリジナルバラエティ番組も充実しているという点に魅力を感じる人であれば間違いなくおすすめの動画配信サービスです。
DMMの関連サービスでも特典あり
そして見放題のプレミアム会員に登録すると、DMM.comで提供されている他のサービスの特典も受けられます。 たとえば、DMMが提供しているオンラインゲームサービス『DMM GAMES』では、対象作品でプレミアム会員限定で毎月ガチャチケットが配布されるといった特典があります。
2022年12月現在で下記のゲームでガチャチケなどが毎月配布される事が告知されています。
- 千年戦争アイギス
- 天パラ
- 戦国†恋姫オンライン
- モンスター娘TD
- ミストトレインガールズ
- れじぇくろ
- 御城プロジェクト:RE
- ウインドボーイズ!
またゲーム以外にも英会話のチケット、宅配コミックレンタルのクーポン、さらにはオンライン診療のクーポンなども特典が用意されており、DMMの提供する他サービスの優待も受けられることになります。
DMM TVアプリでは『DMM ブックス』のコミックも読める
DMM TVのアプリでは、同社が運営する電子書籍サービス『DMM ブックス』の作品を読む事ができます。
今のところDMMプレミアム会員向けに優待などはありませんが、毎日無料で読める作品や期間限定で読める単行本なども配信されているので、ちょっとした空き時間に読んだことないコミックを読む……なんて事も可能になります。
また、これまでDMMブックスを利用してきた人や、アプリをあまり入れたくない人などは少しうれしい点かもしれません。
サービス開始記念 3か月間毎月550ポイントがもらえる
2022年12月現在、DMMプレミアム会員にクレジットカード払いかキャリア払いで登録すると、3か月間毎月550ポイントがらえるキャンペーンを行われています。 動画作品の中には追加料金でレンタルまたは購入しないと見られないものもありますが、そのような作品の場合レンタルで大体200円から300円くらいなので、無料ポイント分で毎月1、2本が見られることになります。
1か月の無料期間中はいつ解約をしても追加の料金は発生しないので、無料ポイントだけもらって見終わったら解約する、というのも手です。 ただ、このような使い方をする場合は無料期間中の1ヶ月のうちしかできないため、やはり3ヶ月フルでもらうのが一番お得でしょう。2ヶ月目、3ヶ月目も550ポイントもらえるため、実質的に3ヶ月目までは会員費2か月分=1,100円で、1か月の無料期間+1650ポイントがもらえる事になります。 とりあえず様子見でこの3ヶ月の期間だけでも登録するのが一番メリットを受けられるかと思います。
なお、DMMプレミアム登録の際にDMM JCBカードに入会すると、9ヶ月間毎月550ポイントがもらえるようになります。この1年の間にDMM TVがどう伸びていくのかを見てからその後も登録し続けるかどうか、を判断して決めることができるので、これもかなりお得な特典でしょう。
つまりこんな人におすすめ!
- とにかくアニメが好き、たくさんアニメを観たい人
- 2.5次元作品が好きな人
- 特撮も好きな人
- 新しいバラエティー番組が観たい人
- せっかくなので成人向け動画も観たい人
- DMM GAMESのゲームをプレイしている人
- 価格の安い動画配信サービスなら入りたいな、と思っている人
DMM TVの残念な部分
アニメ”以外”の作品が少ない
ここまでアニメ作品の多さを強調してきましたが、これは裏を返せばその他の作品は少ないということになります。特に洋画・邦画問わず映画作品は少ない状況です。数少ない映画もアニメ映画やアニメ、漫画の実写化などがほとんどで、映画ファンが求めるような見ごたえのある実写作品はかなり少ない印象です。
今後映画やバラエティーの作品数が増えることも十分ありうるため、今後に期待するしかありません。
複数台での同時視聴(再生)ができない
DMM TVは複数台利用が許可されていません。同じ時間に複数の端末で再生しようとすると下記のようにエラーが出てしまいます。
プレミアム会員アカウントひとつに対して、複数のプロフィール(子ども専用の年齢制限つきプロフィールなど)は作成できるのですが、別のプロフィールでも動画を視聴していると、他の端末/プロフィールでは動画を視聴することができません。
成人向けコンテンツへもアクセスしやすい事から、やはり家族などとの共有をする前提での利用には向かないサービスと言えるでしょう。
つまりこんな人にはおすすめできない!
- アニメや2.5次元舞台、特撮には興味のない人
- 映画や、海外ドラマを中心に観たい人
- 家族とアカウントを共有して楽しみたい人
- DMMという名称(ブランド)に抵抗がある人
まとめ
DMM TVは、日本国内で利用できる他のVODサービスと比べ、アニメ/サブカル系に特化したサービスと言えるでしょう。 膨大なアニメや2.5次元舞台作品、特撮といったコンテンツを用意しつつ、DMM/FANZAがこれまで提供してきたコンテンツも十二分に生かしています。
そして、このサービスを利用するための会員費用も月額550円という破格の安さ。アニメ系作品はもちろん、今までDMMのサービスを利用してきた人なら迷うことなくおススメできるサービスです。
以上、DMM TVについて情報を集めている/検討しているという方向けの内容となりますが、当記事でメリット/デメリットをしっかり把握していただき、利用判断の材料していただければ幸いです。
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