真田広之『SHOGUN 将軍』レビュー あらすじ、キャスト、見どころを紹介 2024年2月27日よりディズニープラス独占配信中

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真田広之を主演・プロデューサーに、戦国時代の日本を描いたドラマ『SHOGUN 将軍』が、ディズニープラスで2024年2月27日から独占配信されました。活動の拠点をハリウッドに置いた真田広之が主演/プロデュースをつとめた本作。圧倒的なスケールと、重厚なドラマで、公開以後各所で好評を集めているようです。

当記事ではネタバレしない範囲で、同作品の魅力や見どころをご紹介しています。

『SHOGUN 将軍』 ハリウッド・ドラマ初主演 全く新しい戦国スペクタクルドラマ

SHOGUN 将軍 キービジュアル
SHOGUN 将軍 キービジュアル

『SHOGUN 将軍』は1600年代の日本を舞台に、陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタクルドラマ。『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスと、レイチェル近藤らハリウッドの製作陣の手で新たなドラマシリーズとして映像化されました。

世界的に活躍する真田広之を主演に迎え、将軍の座を懸けた熾烈な戦いを描いたスペクタクル巨編。ハリウッドで活躍する日本を代表する俳優・真田広之が、主演だけでなくプロデューサーも務めています。

SHOGUN 将軍 ティザービジュアル
SHOGUN 将軍 ティザービジュアル

あらすじ

物語の舞台は1600年代、<天下分け目の戦い>前夜の日本。戦国最強の武将・吉井虎永に敵の包囲網が迫るなか、彼の窮地を救う秘密を持ったイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(後の按針)が虎永の領地へ漂着する。虎永は、英語を話しキリスト教を信仰するまり子に按針の通訳を命じ、二人の間には絆が生まれ始める。果たして虎永は、按針と共にこの乱世を制することができるのか⁉

ディズニーニュースより

キャスト、スタッフ

  • キャスト
    • 吉井虎永:真田広之
    • ジョン・ブラックソーン/按針:コズモ・ジャーヴィス『説得』『Calm with Horses(原題)』
    • 戸田鞠子:アンナ・サワイ『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』『Monarch: Legacy of Monsters(原題)』
    • 樫木藪重:浅野忠信『殺し屋1』『モンゴル』『私の男』
    • 樫木央海:金井浩人『きらきら眼鏡』『彼女はひとり』
    • 石堂和成:平岳大『Giri / Haji』『Lost Girls and Love Hotels(原題)』
    • 宇佐見藤:穂志もえか『少女邂逅』『街の上で』
    • 戸田広松:西岡德馬『愛国女子—紅武士道』『娼年』
    • 戸田文太郎:阿部進之介『ラヴァーズ・キス』
    • 村次:竹嶋康成『沈黙 サイレンス』
    • 吉井長門:倉悠貴『犬と屑』『うみべの女の子』
    • 落葉の方:二階堂ふみ『‎人間失格 太宰治と3人の女たち』
  • 原作:ジェームズ・クラベル
  • 脚本:ジャスティン・マークス、レイチェル近藤他
  • 公式Webサイトhttps://disneyplus.disney.co.jp/program/shogun

なお、本作は動画配信サービスディズニープラスでの独占配信となります。視聴には同サービスのサブスクリプション(月額990円~)利用が必要です。

『SHOGUN 将軍』レビュー

記事を書いている時点でまだ2話分しか配信されていないのですが、久々にこれはすごいドラマだ!と直感で感じた作品でした。戦国時代という物々しい雰囲気のなか、重厚なドラマが繰り広げられ、思わず前のめりになってしまうようなドラマに仕上がっています。

日本を舞台にした『ゲーム・オブ・スローンズ』という印象で、将軍の座を懸け、陰謀と策略が渦巻く重厚なドラマが見る者をひきつけます。

主人公の武将・吉井虎永と、日本へ流れ着いたイギリス人の航海士・ジョン・ブラックソーンが、これから戦国の世の中でどう戦っていくのかと、次のエピソードが楽しみでなりません。

ロサンゼルスで行われたスクリーニング記者会見では、メディアが拍手喝采で大絶賛し、公開後は辛口批評サイトRotten Tomatoesで、批評家スコア99%、視聴者スコア94%という高評価を獲得しています。

真田広之がプロデューサーとして関わっているだけあると感じさせる、ハリウッドが手掛ける本気の日本のドラマは見応えたっぷりです。

『SHOGUN 将軍』|本予告|「全てを欺き、天下を獲るー」真田広之とハリウッドが”日本の魂”を本気で描いた天下分け目の戦国スペクタクル|Disney+ (ディズニープラス)

最も日本らしいハリウッド作品

これまでもハリウッドで日本を描いた作品が、数多く制作されてきました。日本人として感じるのはどの作品も、ここがおかしい、こんなの変!というヘンテコ日本が登場する「ハリウッドあるある」の多さです。

正直残念…と感じてしまうものがほとんどでしたが、『SHOGUN 将軍』ではそういった違和感をまったく感じなかったのに感動を覚えました。ハリウッド作品では外国が舞台なのに、都合よく設定を置き換えたりとリアリティに欠けるものが多いのが実情です。

本作では台詞の大半が日本語という徹底ぶりで、衣装や戦国時代のセットなども細部までこだわりを感じます。個人的に日本を描いたハリウッド作品で、違和感を感じなかった初めての作品でした。

これまで観た中で最も日本らしいハリウッド作品で、今後も本作のように細部までこだわって日本を描いた作品が登場してくれるようにと願いたいです。

戦国時代の歴史がおもしろい!

物語の大きなキーポイントになるのが、日本へ流れ着いたイギリス人の航海士・ジョン・ブラックソーン(日本名、按針)。彼が虎永と出会ったことで戦国の世の中が、大きく動き出します。

当時日本と交易のあったポルトガルと日本の関係、ポルトガルの宣教師とその目的、ポルトガルとスペインが世界の領地を勝手に二分するという「トルデシリャス条約」など、戦国時代の社会情勢が登場します。ポルトガルの思惑が、世界をよく知る航海士ジョンの登場で危ぶまれていくスリリングなストーリー展開がとにかくおもしろい。

カソリックを信仰するポルトガルと、プロテスタントを信仰するイギリスとの間の軋轢など、日本だけではなく外国が関わる戦国時代の歴史に興味をそそられます。ジョンの通訳を務めるまり子がカトリックを信仰するキリシタンという設定も絶妙で、プロテスタントのジョンとの関係も今後の見どころになりそうです。

『SHOGUN 将軍』|メイキング特別映像|真田広之、渾身のハリウッド初主演・プロデュース作!陰謀と策略渦巻く戦国スペクタクルドラマ|Disney+ (ディズニープラス)

おわりに

海外でも絶賛されている『SHOGUN 将軍』は、実に見応えのあるおすすめドラマです。ストーリーのおもしろさはもちろん、こだわり抜いた日本描写、演技、シネマトグラフィーなど、どれをとっても一級の作品に仕上がっています。

重厚なドラマが好きな方にぜひ観てほしいおすすめ作品で、目の肥えた視聴者も満足するはず。視聴にはディズニープラスのアカウントが必要ですので、未加入の方はこれを期に入会を検討してみてはいかがでしょう。

ストーリー ★★★★★(5)
日本に漂着したイギリス人航海士ジョンの出現で、戦国の世の中が大きく変わっていく物語がおもしろい。乱世を生き抜く者たちの陰謀と策略が渦巻く、スリリングなストーリーに引き付けられる。
キャラクター ★★★★(4)
落ち着いた物腰ながら千里眼ともいうべき、人の能力を見抜く虎永、異国の地に流れ着きながらも、生き抜こうとするジョン、キリシタンの通訳まり子といった個性的なキャラクターが魅力的。
エンタメ性 ★★★★★(5)
戦国時代という乱世を舞台に、アクションや見どころが多く常に視聴者を飽きさせないエンタメ性に溢れている。
感動 ★★★★(4)
ストーリー的な感動という視点ではないが、ハリウッド作品ながら台詞がほぼ日本語であり、日本の描写が細かく再現されていることが実に感動的。
総合評価 ★★★★(4.5)
見応えのある重厚なドラマで、満足感が高い。ストーリーのおもしろさはもちろん、当時の歴史が分かるのも実に興味深く、演技やシネマトグラフィーなど総じてクオリティの高い作品に仕上がっている。
『SHOGUN 将軍』のレビュー
(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)
真田広之・主演『SHOGUN 将軍』|予告編|ハリウッドが圧倒的なスケールで戦国時代の日本を描く、戦国スペクタクルドラマ|Disney+ (ディズニープラス)
真田広之・主演『SHOGUN 将軍』|予告編|ハリウッドが圧倒的なスケールで戦国時代の日本を描く、戦国スペクタクルドラマ|Disney+ (ディズニープラス)
『SHOGUN 将軍』|予告| 侍スピリット篇|Disney+ (ディズニープラス)
『SHOGUN 将軍』|予告| 侍スピリット篇

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オーストラリア在住の在宅ライター。2児の子育て中で料理が得意、フリータイムは大好きな海外ドラマ鑑賞に費やしています。 海外ドラマの記事を中心に執筆。ブログで海外ドラマの情報を発信中です。 ご希望リンク先

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