アメリカAmazonプライム・ビデオ 2024年1月29日より動画に広告が入るように。月額＄2.99の追加料金で除去も可能

Amazonの動画配信サービスプライム・ビデオは、2024年1月29日よりアメリカ国内のユーザーを対象に動画中への広告配信を開始しました。アメリカのプライム会員は、通常のプライム会員費用に追加で月額2.99ドルを支払うことでプライム・ビデオの広告を非表示にすることが出来る『Prime Video Ad Free』プランの利用もあわせて提供されていますが、事実上『プライムビデオの値上げだ』という声もあるようです。

なお2024年1月現在、日本向けサービスへの広告導入予定は今の所発表されていません。

記事の索引

1 米国Amazonプライム・ビデオが動画広告を導入
2 関連リンク

米国Amazonプライム・ビデオが動画広告を導入

Amazonの動画配信サービス『プライム・ビデオ』は、2024年1月29日より米国を対象に広告配信を開始しました。

この変更は、2023年9月にAmazonが発表した「プライム・ビデオに広告配信を導入する予定である」という計画の一環で、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダを皮切りに、2024年初頭以降にフランス、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリアでも順次導入を開始することが明らかにされています。

広告はスキップ不可

なお、Amazon.comの公式ヘルプページによると、この広告はスキップをする事ができないようです。

広告をスキップできないのはなぜですか?
プライムの映画やテレビ番組には限定的な広告が含まれます。これらをスキップすることはできませんが、顧客はサインアップして広告なしにすることができます。詳細については、「アップグレードして広告なしにする」を参照してください。
Amazon.comヘルプ『Why Can’t I Skip Ads?』和訳

Amazon.comヘルプ『Why Can't I Skip Ads?』
スクリーンショット — Amazon.comヘルプ『Why Can’t I Skip Ads?』
スクリーンショット

追加で月額＄2.99の『Prime Video Ad Free』で広告は除去可能

今回の広告配信の導入に伴い、Amazonはプライム会員向けに広告非表示オプションである『Prime Video Ad Free』の提供を月額2.99ドルにて開始しました。新たに安価な広告付きプランが導入されるのではなく、既存のプランに広告が導入され、従来同様のサービスには追加料金が必要ということで、事実上の値上げだという批判の声も目立つようです。

Amazon.com ヘルプ『Upgrade to Go Ad-Free』ページ
スクリーンショット

広告付き格安プランが広がる中、Amazonは逆行？

ストリーミング市場は競争が激化しており、多くのプラットフォームが広告付きの定額制動画見放題サービス（SVOD）を採用しています。例えば日本ではNetflixがいち早くそれまでのプランより安い月額790円の広告付きプランを提供し、会員数を増やしています。

Amazonは導入理由について、「魅力的なコンテンツへの投資を継続し、2024年初めから長期にわたって投資を増やし続けるため」と説明していますが、追加料金という形の実質値上げである事実は変わりません。しかし、Amazonは新機能により「他のストリーミングプロバイダーよりも少ない広告が表示される」とも主張しています。

この動きは、他のプラットフォームが広告を導入することで格安プランを提供している現状とは逆行しているように見えますが、ユーザーにとってどのように受け止められていくかは注目したいところ。なお、繰り返しになりますがこの広告追加と広告除去プランの導入は今の所、日本は対象外となっています。

アメリカではネットフリックスの他、ディズニープラスでも広告付きの割安プランがすでに導入されていますね。そして、日本のアマプラやディズニープラスでも、近い将来広告が導入されるのではないでしょうか。

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