『ゾンビ』とは何なのか? その定義と魅力、お勧めコンテンツのご紹介

執筆: UZUREA編集部 アイコン UZUREA編集部

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こんにちは!皆さん元気ですか?健康ですか?平和ですか!?

健康と平和は大事ですね。風邪を引いたり体を壊した時ほど、健康のありがたさを感じるという方も多いのではないでしょうか。戦時にあってこそ平和を願うものです。

『健康』と『平和』

それは対極に自らが有ってこそ、その価値が分かる事象といっても良いかもしれません。……とはいえ、健康をかみしめる為に態々体を不健康にするわけにはいきません。だって大変だし。つらいし。

ちょっと大仰な書き出しになってしまいますが、つまり気軽に健康や平和を実感できるコンテンツとして、私達は気軽に味わえる恐怖体験を求めるのではないでしょうか?

ジェットコースターなどの絶叫マシンやバンジージャンプ。高い所に登って見たり、上空からパラシュートでダイビングしてみたり。

そしてそんな中でも、特に気軽に自宅で恐怖を味わえるコンテンツとして『ゾンビ』コンテンツの存在も挙げられるしょう。

生きてないのに動いてる。人じゃないのに(かつて)人だった。そんな『生ける屍』と呼ばれるゾンビを題材とした作品は、日々沢山制作されていて、今やマニアでなくてもその(架空の)存在を知っているという、いわば超人気のテーマ。

今回はこの『ゾンビ』について、あらためて掘り下げてみようと思います。

そもそもゾンビとは何なのか?

昨今はゾンビブームと呼ばれるほど、ゾンビコンテンツが増えています。

海外映画やドラマ、国内でも漫画やそれを原作としたアニメや映画。ゲームなどもたくさん登場するゾンビコンテンツですが、そもそも『ゾンビ』って一体何なんでしょう?

起源は西アフリカの信仰から

ゾンビという概念の発祥はブードゥ教と言われています。

死から蘇るという言い伝え

ハイチ共和国など西アフリカでで信仰されていた『ブードゥ』(現地では『ヴォドゥン(Vodun)』と発音)は『精霊』といった意味合いがあるそうです。

そして同信仰にある『死者が蘇る』という考え方や言い伝えが、ある監督の作品によりアメリカを中心にエンターテイメントとして広がっていくようになりました。

ゾンビ発明家、ジョージ・A・ロメロ監督

66ème Festival de Venise (Mostra)

By nicolas genin
originally posted to Flickr as 66ème Festival de Venise (Mostra), CC 表示-継承 2.0, Link

ジョージ・A・ロメロ氏はアメリカ合衆国の映画監督であり、ゾンビ映画の第一人者と言われています。

同氏の代表作であり、ゾンビを世に知らしめることとなった

  • 「Night Of The Living Dead(ナイト・オブ・リビングデッド)」(1967年)
  • 「Dawn Of The Dead(ドーン・オブ・ザ・デッド)」(1978年、2004年にリメイクも)
  • 「Day Of The Dead(デイ・オブ・ザ・デッド)」(1985年)

の三作の映画が、何れも死者が蘇生し人間を襲うという「ゾンビ」の概念を生み、広く伝わるきっかけとなりました。

以後、ゾンビは様々なメディア、コンテンツにおいて登場し、今や幽霊=ゴーストとおんなじ位……むしろそれを凌駕する位のホラーコンテンツの主役となっていきます。

ちなみに、ジョージ・A・ロメロ監督は、以後もゾンビ映画を作り続けますが、単なるホラー体験映画では無く、ゾンビに追い詰められた人間の行動にフォーカスが当て、それを描写していく、という点でも高い評価を得ています。

『ゾンビ』という未知の恐怖との対峙し、生き残った人間がどのように行動するのか。またその描写が何を意味しているのか、という点に注目して観るのも面白いかもしれません。

ゾンビの定義ってなんだろう?

信仰を元に、エンターテイメント作品によって作り上げられた『ゾンビ』という存在ですが、改めてゾンビの定義とは何なのでしょうか。

ざっと思いつくものを挙げると……

  1. 死んでる
  2. 腐ってる
  3. 意思の疎通が出来ない
  4. うめき声をあげている
  5. 沢山居る
  6. 人間を襲う

といった所はある程度共通て語っても良いでしょう。

1.ゾンビは死んでいる(生きていない、健康ではない)

これはもう、必須条件ですね。元気で健康なゾンビって(多分)存在しません。基本的には死んでいて、死んでるのに動いてる!!って怖さが基本です。誰しもが最終的に迎える

終焉=『死』を超越した存在

という所がやはり怖い訳です。

とはいえ、厳密には死んでないという設定のゾンビも時々居ます。『ゾンビ』の概念が周知された後に登場する派生のようなものでしょうか。そういった作品では伝染病が元になった『感染者』などと呼ばれたりしています。ちょっとした変化球です。

特に日本では土葬が少ない事もあって、お墓から肉体のあるゾンビが出てくるという設定はあまり現実味がありません。結果として日本国内を舞台にしたゾンビパニックを表現する場合、特殊な伝染病でゾンビ化するといったケースが多いのかもしれません。

いずれにせよ感染してしまうと治らなかったり、下に記載する他の定義のような状態になったりします。ですので感染=ほぼ死んでる=ゾンビという解釈が成り立ちます。

なお、昨今の国内アニメやライトノベル、漫画コンテンツなどでは、『美人でヒロイン』なゾンビや、『ゾンビだけど魔法少女で男性主人公』といったキャラクターも登場しています。変化球中の変化球……魔球です。『しゃーなしだな!』です。

2.ゾンビは腐っている

これも、ほぼ統一されたゾンビ要素の一つですね。

肌は腐敗して”ただれ”ていたり、
剥がれてたり、中身や骨が見えていたり。

腐敗しすぎて色が緑になってたり、目や口から何か出ていたり、動きながら身体が欠損していくといったエンターテインメント性の高い奴もいます。

そんな痛そうだし、生理的に気持ち悪い姿がとっても嫌!というのがポイントです。逆に、あんまり腐っていな綺麗な肌だったりすると、ゾンビというより悪魔だったりモンスター的な風合いになるので、これは結構重要な要素でしょう。

余談ですが、ここ十数年以上不規則な生活を続けてきた、とある人物の肌もボロボロで、ほぼゾンビ化しているといっても過言ではありません。疲れてくると目も虚ろ。自宅で仕事していて疲れ果ててリビングでデッドしていたりしますし、朝は起きて鏡を見るのが怖いお年頃です。若さが欲しい。

3.ゾンビは意思の疎通が出来ない

これは、まあ、そうですよね。そもそも死んでたりするので意識が無い、結果として会話が成り立たない。故に土下座しても許してくれないし、話し合いにも応じません。

死んでるのに動くのに、
生きてないから話は通じない。

こんな無茶苦茶な所がやっぱり怖いし、嫌!な訳です。家族や友人、恋人など大事な人がゾンビ化し、そのなれの果て感に悲しみを感じる……といった作品も多いですね。

蛇足ですが、生きている家族や友人・恋人とも会話が成り立たなくなるという事はありますね。これはもっと悲しいし怖い。

あとアプローチすればする程、だんだん健全なコミュニケーションがとれなくなっていって、遂にはLINEの既読すらつかなくなってしまったケースなどはネット時代における概念的ゾンビ関係と言えるかもしれません。どんなに気になってもゾンビになってしまった相手とはスッパリ諦めるべきでしょう。

でも本当はイチャイチャしたい。デートしたい。

4.ゾンビはうめき声をあげている

うめき声です。もうほぼ大体のゾンビは声を上げています。

『アー……』とか『ウーーー…』とか。

時々『ワシャシャシャシャ!!』なんて景気のいい奴も居ますが、まあアレもうめき声のバリエーションのひとつとして含めてしまって良いでしょう。

会話は成立しないけど、元々人間なので発声器官があるからガスとか腐敗した何かがお腹から出てきてるのでしょうか。まだ痛みの感覚が合って、苦しんでいるというような雰囲気もあります。

無音だと演出的にアレっていう点ももちろん重要かもしれません。

生きている人間でも、ちょっとお酒が過ぎると、翌日は定期的に口から何かを出たりしながら、うめき声を上げて苦しんだりしますね。筆者も平均して年に10回位はそんな酷いゾンビ経験をしています。その度にお酒を止めると誓っていますが、今のところ履行されていません。金宮のホッピー割りが大好きです。

5.ゾンビは沢山いる

これも重要条件ですね。とにかく沢山居ます。

大半のゾンビは人間でも頑張れば倒せるし、銃などの武器があって油断しなければ結構倒せる位の化け物度なのですが、反面、彼らは物量で襲ってくる事が多いです。

1体倒しても、もう1体……。
それも倒して一息ついたたら、更に沢山!!!

そんな圧倒的人海(人外?)戦術も、彼らの特徴のひとつですね。

逆に言うと絶対的な強さを持った、およそ人間の身体能力を大きく超える単一のゾンビが出てくる作品ってあまり無いですね。昔の格闘ゲームに居ましたが、そんなのが。

ゾンビ系の『ゲーム』に限って言うと、システム上強い存在のボスなどを設定しなくてはいけないので、ゾンビの生みの親的な化け物と戦ったり、グラサンかけた身体能力の高いオッサンと戦ったりといったケースも有ります。

この点に関しては、筆者との共通点はあまりありません。私は世界に独きりですし、仲間と呼べる有機物は観葉植物だけです。

6.ゾンビは人間を襲う

最後はこちら。襲います、人間を。

死んでて意志の疎通は出来ないし、気持ち悪いし、沢山いるし、そして人間を襲うから怖いんです。

時に人間を食べる為、時に感染者を増やす為。
とにかく人を襲う。

人間以外の生物については”何故か襲わない”というケースもありますし、余裕で犬やカラスなどの動物がゾンビ化して襲ってくるという作品もありますが、基本的に人間がターゲットですね。稀に武装し訓練された人間が組織的にゾンビを狩っているような描写の作品も稀にあります。本当に怖いのは人間、という事でしょうか。

ゾンビが人を襲わなかった場合、うまいこと共存できるかというとそんな事もないでしょうね。腐ってる物体がそこらじゅうを徘徊していると、衛生的ではないですし。

他には……

以上、大半のゾンビに共通する箇所を6点程挙げてみましたが、他にもいくつか思いつくところがあれば、随時追記しておこうと思います。

  • 動きが鈍い。身体が腐ってるから、動きも緩慢な場合が多いです。最近は全速力で走って襲ってくるゾンビも居ますが。
  • 頭が弱点。退治する時には頭部を狙うのが有効な場合が多いですね。
  • 夜に活発に。ヴァンパイアなどと違って、昼に動けるのも多いですが、やはり夜が似合います。
  • ショッピングモール。これもゾンビ作品における重要要素ですね。ある程度閉鎖されていて、日常と非日常の差を出しやすい環境なのかもしれません。

おすすめゾンビ作品

ゾンビの定義を挙げたたところで、そんな王道ゾンビや、変わったゾンビが出てくるものまで、いくつかお勧めのゾンビ作品をご紹介しましょう。

昨今は本格的なスプラッタ―&ホラーより、パニック要素やエンターテイメント性の高いものが多いというのもゾンビ作品の傾向かもしれません。

おすすめゾンビ 実写作品

REC/レック

REC/レック [Blu-ray]

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主人公のアンヘラはドキュメンタリー番組を担当しているローカル局のレポーターです。消防士の死後に密着する撮影に臨んだところ、近隣住民から異常を知らせる通報が入る…

ゾンビ好きは見るべき、と太鼓判を押されている今作、ゾンビから逃げ回る様がハンディカメラの撮影にる一人称視点というのも臨場感を感じます。世界観なども中々リアルに描かれています。

ウォーキング・デッド

原作はアメリカン・コミックのベストセラー”The Walking Dead”、監督は「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン。ゾンビがはびこる黙示録的なアメリカを舞台に、昏睡から目覚めた後、家族を探す警察官リック・グリムスに率いられた生存者たちが、安住の地を求めてサバイバルしていく姿を描く。

本国ではシーズン8まで制作されているアメリカのケーブルTV史上最高視聴率を記録した大人気ドラマシリーズ。

恐ろしいゾンビ達はもちろんの事、そこで生きていく人間たちの人間模様が綿密に描かれてます。シーズン4~5位までは一気に見てしまう位の熱量。視聴率が悪くなるまで続くというアメリカのTVドラマシリーズの宿命も感じるものの、まだ余熱で十分楽しめるレベル。数日家にこもって一気に見続けたい作品。

おすすめゾンビ漫画

アイアムアヒーロー

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)

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謎の感染症により人々が続々とゾンビ化。増えていくゾンビ達と崩壊していく人間社会の中、売れない漫画家だった主人公がサバイバルをしてく姿を描いた作品です。漫画は全22巻 完結済みで、実写映画化もした人気作品。

作中ではゾンビは「ZQN」と呼ばれる感染者であり、咬まれた時はもちろんの事、ZQNを倒したときの返り血が目や口に入るだけでも感染してしまいます。恐ろしい感染症なら実際そんな感じなんでしょうが、シビアです。

結末は賛否両論ですが、過酷な環境下での人間の立ち振る舞いとか、日本国内でゾンビパニックが起きたときの考察的な描写に現実味があって面白いです。

HIGHSCHOOL OF THE DEAD

学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD FULL COLOR EDITION(1) (ドラゴンコミックスエイジ)

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アニメ化もした人気作品。高校生がゾンビ化した日本で生き抜いていくという内容。学園物+ゾンビ物に、ややエッチな表現もある漫画です。主人公達が高校生的な青春感と過酷な状況でのサバイバルに葛藤しつつ成長していく内容はとても読み応えがあります。

本作品は中々新作が出ない状態が続いていましたが、原作者である佐藤大輔氏が2017年に亡くなり絶筆に。惜しまれます。

屍鬼

屍鬼 1 (ジャンプコミックス)

[amazon] 屍鬼 1 (ジャンプコミックス) 藤崎竜

原作は小説家の小野不由美の小説。封神演義のコミカライズなどで知られる藤崎竜が漫画を担当した作品。 隔離された人口1300人の村で起こる怪奇サスペンス。死亡後に蘇生し超常的な力を得た人間『屍鬼』をめぐるストーリーは、本記事で触れた「いわゆるゾンビ」とは異なる内容ですが、原作共々非常に読み応えのある内容。コミックス累計110万部販売。

おすすめゾンビゲーム

BIOHAZARD

初代プレイステーションで販売された、傑作ゾンビゲーム。続編も多数発売され、リメイクも好評。キング オブ ゾンビゲームです。

初代では密閉された洋館、研究所、ウィルス、といった舞台で物語が紡がれていきます。ゾンビは沢山いるし、襲ってくるし、腐ってるし、アーアー言ってるし、頭が弱点。まさに王道。

『かゆい うま』

DEAD RISING

こちらも人気ゾンビゲーム。 ゾンビはショッピングモールに沢山いるし、遅いし、腐ってるし、襲ってきます。続編も多数販売されて、リメイクも好評。

舞台はショッピングモール。主人公は超が付く程のタフガイでフザけた要素も盛りだくさん。一番怖いのは狂った人間の方だという気がしてくる、ハリウッド映画のような演出も人気の要因です。

Left4Dead

筆者いち押しゾンビゲームがこのLeft 4 Dead(レフトフォーデッド)通称L4D。

本作では感染者と呼ばれるゾンビ達は全力で走ってきます。ちかも沢山。

1~2時間程で終えられる、短いステージをプレイしていくスタイルのゲームで、4人で協力してプレイしないとクリアー出来ないというシステムが非常に秀逸。

ゲームの方針はひたすらサバイバル!安全な領域まで協力しながら、ゾンビ達を打ちまくって、逃げまくって、駆け抜けるスピード感がたまりません。

筆者はこのゲームに出会っ後暫くは、毎晩奇声を上げながらゾンビをマシンガンで倒したり、外国人プレイヤーと罵り合ったり。そんな素敵な日々を過ごしておりました。

現在2作品でています。更なる続編が望まれる作品。出たら寝ずにやりたい。仕事せずに遊び続けたい。

海外産ゲームですが、日本国内だけゲームセンター用にキャラクターなどがローカライズされた『生存者たち』というゲームもあります。

まとめ

以上、ある程度共通の定義は出来るものの、それぞれの作品ごとに設定をみると実は千差万別ですね、ゾンビ。

ファンタジーであるが故に、明確な決まりが無いのもゾンビコンテンツが自由に広がる理由のひとつと言えるかもしれません。ゾンビ作品自体も、生き残った人間の生き様や、あり方にフォーカスした作品や、完全にジョークだらけのコメディ映画など、その表現方法は様々です。

当記事が、そんな多種多様な形で広がりづ付ける『ゾンビ』コンテンツについて興味を持っていただいたり、楽しんでいただく為の参考になれば幸いです。

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