第3のバーコード『XPANDコード』を自動生成し、利用できるwebサービスが公開
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XPAND コード(エクスパンドコード)』は、従来の二次元バーコードやQRコードの様にデータをバーコードで表示し、専用のアプリなどで読み取る事で専用のwebアドレスへ転送し情報を提供できるというもの。 交通サインや、鉄道駅での発車標、大規模なスタジアムなどでの活用を想定し、200m先からも読み取れます。

日本国内のXPAND株式会社によって開発された、この新しいバーコードをwebサイトからオンラインで無料生成できるサービスが、2019年12月4日に公開されました。

XPANDコード自動生成サービス

従来は、特定の企業向けに個別提案してきたXPANDコードの生成でしたが、今回無料で 商用を含めて自由に利用できる、XPANDコードジェネレーターが公式に提供されました。

XPANDコードジェネレーター Webサイト
XPANDコードジェネレーター Webサイト

XPANDコードは200メートル先からも読み取り可能

公共交通機関、公共空間、大型商業施設等での情報提供を想定して開発されたXPANDコードは、同社のテストにより最大200m先からの読み取りに成功しています。

【読取り距離215m達成】XPANDコード長距離読取り試験(埼玉スタジアム2002)
【読取り距離215m達成】XPANDコード長距離読取り試験(埼玉スタジアム2002)

駅での標識にXPANDコードを設置し、利用者がそれをアプリで読み取る事で、リアルタイムの時刻表を取得する……といった使い方により、場所や環境、言語をユーザーに適した形で提供する事ができそうです。

無料版で生成できるデータ内容

無料版ツール『Gratis(グラーティス)』で生成されるのは、白黒の1920x80ピクセルのPNGファイルのみ。 また『XPAND.CODES GRATIS』という文字が入り、これらの除去は不可。 サイズの変更のみが許可されています。

uzurea.netへのリンクをXPANDジェネレーターで生成
uzurea.netへのリンクをXPANDジェネレーターで生成

上記の生成したデータを、実際に読み取ってみると分かる通り、一旦XPANDの管理するwebページに転送され、そこで広告が表示されます。 その後、コード生成時に入力したwebサイトに転送される……という仕組み。

なお、有料の『Pro版(年間4,990円)』では、1日1000回までの読み取りは広告が表示されません(1000回以降は表示される)。 また、データもAdobe Illustrator対応のSVG形式で生成され配色変更やサイズ変更も可能。

更にショッピングモールや交通機関など大量のコード生成が必用な場合に適した『企業(Enterprise)版』も提供されています(料金は要問合せ)。

有料版契約でカラーの変更などカスタマイズが可能なデータが入手可能
有料版契約でカラーの変更などカスタマイズが可能なデータが入手可能

XPANDコードを読み取りするためのスマートフォン用アプリ

XPANDコードを読み取りするためのアプリ
XPANDコードを読み取りするためのアプリ

XPANDコードの内容を読み取る為のアプリは、iOS用、Android用として各種無料提供されています。

現在の普及・設置状況

XPANDコードは、 セブンイレブン、ローソン、ファミリイーマートの3大コンビニ、マクドナルド、バーガーキングなど大手ファストフードの店舗ベースでの利用を含め既に 全国46都道府県1200軒以上の飲食店・宿泊施設・コンビニエンスストア・観光施設・医療機関等 で使われています。 また、公共交通や公共空間での活用も始まっています。

XPANDコード日本国内での2019年現在の普及・設置状況
XPANDコード日本国内での2019年現在の普及・設置状況

また、2019年度、 政府・東京都・JETRO等の出展公募で相次ぎ選定され『XPANDコード』ユーラシアツアー」を敢行。 JETRO知的財産活用ビジネス化支援事業 「JETRO Innovation Program(JIP)」の中国深圳プログラムにも採択 され、 グローバルでの活用へ積極的に取り組んでいます。

まとめ 関連リンク

既に商用施設などで利用・提供がはじまっているXPANDコードですが、まだ一般のユーザーへの認知度はそれほど高くないという印象です。 今後、政府や大企業、施設の推進により一層身近になり認知度が広がる事で、私達の生活をより便利に、豊かにしていってくれる事を期待したいところです。

企業主導によるプロジェクトですので難しいとは思いますが、一般ユーザーにも仕様や自由な生成機能が公開されるようになると、より一層普及するのではないかとも思えます。

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