スマートフォンの性能が向上し、既にプライベートではPCよりスマホ利用の方が多い…という方も多いのではないでしょうか?
筆者の場合は、家ではPCを触ることが多く、スマホを出すのが面倒だったりするのですが、とはいえLINEやFacebook、TwitterといったSNSはスマートフォンに最適化されているアプリが便利ですし、同居人はスマホ対応のゲームに夢中のご様子……。
そんな訳で、PCとスマートフォンを連携してしまえれば、相乗効果でもっと素敵な生活が楽しめるのでは……!? という希望をかなえてくれるのが、Teamグループから近日発売予定の製品『M152 USB ドライブ』。
今回は発売前のサンプル品をお借りいたしましたので、早速レビューしたいと思います!
※追記:同商品は2016年9月16日に正式発売しております。
Index
Team M152の機能概要
Team M152はひと言で申し上げると、『基本的な機能としてはUSB OTG(On-The-Go) 対応の8GB外部ストレージであり、かつPCとAndroid端末をワイヤレスで接続し、リモート操作を可能(※)にするという多機能ガジェット』です。…全然、ひと言じゃないですね。はい。
※この機能でPCの画面上にAndroid端末の画面を映し出せるので、スマートフォンで撮った動画をスグに見たり、スマホアプリのゲームをPC画面でプレイしたり…といった事が出来る訳です。うーん未来。
そして、「双方向」での操作が出来るので、使い慣れたスマホのアプリをPC画面に移しつつ、操作はスマートフォン側で…という事も可能です。中々夢のアイテムじゃないですか? スマホアプリ限定のゲームを、効率的に進めたい……なんてちょっとアレな使い方もできるかもしれません。(用法、用途はゲーム規約等に違反しないよう自己責任でお願いいたします^-^;)
ワイヤレスで接続ー操作するためには、両機器が同じWifiネットワーク上にあることが必要ですが、USBケーブルで繋いでの有線使用も可能なので、外出先にWifiが無い場合でも困らないのはうれしいところ。
そして8GBのUSBフラッシュメモリストレージとして、PCはモチロン、USBホスト機能(USB OTG)対応のスマートフォン端末での利用が可能です。
なお、本製品はAndroidとWindowsPCに対応ですが、アップル製品には未対応なのでご注意ください。
Team M152外観など
まずは外観から見ていきましょう。
大きさは通常のUSBメモリの半分くらいで、重量も4.5gということで見た目通りの軽さ。
小さ過ぎて紛失が心配なくらいなので個人的にはストラップホールが欲しいかな。
本体にはmicroUSB端子の付いたアダプタがドッキングされ、この状態では前述のようにAndroidスマートフォン端末の外付けストレージに。



また、アダプタにはmicroUSB端子をガードするスライド式のカバーが備わっています。
そしてアダプタから引き抜いた側が本体で、こちらには通常のUSB端子があります。
全体的にこれらの構造は、持ち運ぶことを考えた作りになっているのだと思います。
さてさて、それでは早速メイン機能を使ってみます。
準備として、まずスマートフォン側に専用アプリ『TEAM CROSS』をインストールします。ファイルサイズは2M未満と小さいです。

それから「USBデバッグモード」をONにしておくこと。これでPCと接続可能となります。
PC側はUSBポートに本体を差し込むとドライブとして認識されます。このドライブの中を見ると、英語と中国語2つの説明書PDF、そしてPCにインストールする 「TCinstaller」アプリケーションファイルが。
ひとまず今回は、スマホとPCをUSBケーブル(普段充電に使用しているもので大丈夫)で接続して「TCinstaller」を実行して画面の指示通りに進めてみます。
待つこと数十秒で、PCモニターに見慣れたスマホ画面が現れます。
そしていよいよWifiでの接続に切り替えますが「ワイヤレス接続」ボタンをクリックするだけ。
これで完了。
あとはメッセージに従いケーブルを外してOKです。
余談ですが、筆者の場合では有線での再接続の時にうまく行かない事象が起きました。
結局、スマホの再起動で直ったんですが原因はPCがスマホをちゃんと認識してないというOSレベルの問題だったので、以後のチェック項目にしました。
PCからのスマホコントロールは感は秀逸!
起動するとPCのモニターにはスマホのクローン画面が立ち上がります。
ウインドウをドラッグして好きな場所に配置でき、最大化ボタンでフルスクリーンにもなります。ウインドウ上部にファンクションボタンが並び、これらをマウスで操作することでスマホ本体も反応します。
各ボタンの詳細説明は割愛しますが、いくつか特徴的な点を。
- 「電源」ボタンは本体と連動して電源ON/OFFができる。
- スワイプ操作は「ページ」ボタンで可能。
- 「回転」ボタンで横画面の表示、「一番上」ボタンで最前面に固定ができる。
UIの判り易さはさすがAndroid専用アプリだけあってよく考えられています。操作に迷うことはないでしょう。
特に感心したのが「キーボード」ボタン。PCキーボードからの文字入力とスマホ画面上での入力に切り替えることができます。普段はキーボードを使い、スマホの変換予測を使いたい時は切り替えたり、といった使い分けするのもアリかも。
ただ筆者の環境ではPCキーボードでの入力に少しタイムラグを感じました。この辺りはスマホの処理速度にも関係するのかもしれません。
そして項目の最後には「ファイルマネージャー」ボタンがあります。
スマホのファイルマネージャーアプリと同様のことが出来るのですが、移動や削除を含めファイル管理についてはPCの方が断然作業しやすく、この製品のアドバンテージといって良さそうです。
処理速度、タイムラグなど
画面表示のレスポンスはどうでしょう。
実は今回、2台のスマホに別々に繋いで動作してみたのだですが、古い低スペック端末が反応よく描画遅れがほとんど無し。
反対にスペックに優る端末(といっても低価格のミドルレンジ機)のタイムラグが若っ感、気になりました。詳細理由は判らないのですが、何らかの条件によって表示レスポンスが変わる要因があるのかもしれません。
そしてワイヤレスの利便性。Wifiの届く範囲で動作するので結構離れていても問題ないです。
筆者の環境では1階にスマホを置いたまま、2階の自室でPC作業しながらもスマホを操作が出来ました。この使用感は新鮮です、新世界です、Hallo Worldです。
具体的な利用方法などのアイデア
動画やゲーム以外でもPCモニターで見たくなるコンテンツとしては、アプリのコミックや雑誌など読み系。外出用としてはスマホにダウンロードして読み、家では大きな画面で読めるのはなかなか良いのではないでしょうか。
その他、個人用途からは外れますが、デジタルサイネージなどにも応用が利くのではないかと。
PCのHDMI出力端子に外部ディスプレイ(プロジェクターやLEDパネルなど)を繋いでおき、映像はスマホから送る、みたいなことも。
無線で映像を送れるのは応用が利きそうでポイント高いですね。
筆者の場合はPCに常駐させて、よく見るニュースサイトの巡回やスマホのアプリで気に入ってるものを使ったり、などなど。
LINEやMessengerなどの通知も視界に入るので応答しやすいですね。ただしスマホの音声はPCから出ないようなので、やはり通知音も出ません。音声が飛ばせないのは少し残念な気もするが高望みでしょうか。
なおメーカーの公式ユーチューブチャンネルには活用例がいくつか紹介されているので、こちらも参考になると思います。英語字幕ですが、映像だけでもその魅力は伝わるかと。
さらに応用!Chromeリモートデスクトップを組み合わせてみる
iPadとPCをGoogleのサービス「Chromeリモートデスクトップ」でリモート化した上に『M152 USB ドライブ』を動作させてみました。
実用性はないかもしれないがiPadからPC経由でのスマホ操作も問題なく出来ました。
リモートのリレーみたいでなんか楽しい!
まだまだ気の利いた使い方は出来ていないですが、アイディア次第で新しい価値を生み出す可能性がありますね…。
この感じ…ガジェットやアプリの変な使い方が好きな方(筆者含)なら、ワクワクしてきませんか?
まとめ
スマートフォンをよりスマート(賢く)に使うための『Team M152 USB ドライブ』。
USBメモリとしては2.0対応と、8GBという容量ですが、Wifiを使ったスマートフォンのリモート操作機能は中々秀逸です。設定などの手間を考えると、万人向けの製品ではないかもしれませんが、新しいガジェットが好きな人には絶対的にお勧めです。
スマートフォンでスケジュール管理や、メッセンジャーなどをバリバリ仕事に利用している人は、これを有効すれば、「オフィスでスマホを触ってサボってる!」なんて思われずに、気兼ねなく仕事に打ち込めて良いのではないでしょうか。
仕事、楽しいですもんね! 筆者もお仕事ダイスk!あhdfgさprjふじこ!
そんな訳で、Team 『M152 USB』は、特定の用途にハマったら手放せなくなるかもしれないですね。