uzurea.netにはこれまで、色々なレビューのご依頼をいただいてますが、今回はTribit(トリビット)というブランドのBluetoothスピーカー『Tribit XSound Go(旧製品名 XSound Go IC-BTS20』を製品提供いただきました。
実は、uzureaの編集メンバーやライターさん、関係者には音楽好きが多く、個人で作曲やライブ、DJといった活動をしている者も。そんなこともあって、今回のスピーカーレビューはいつもにも増して、細かい部分もチェックしつつレビューしてみたいと思います。
Index
Tribit Bluetooth スピーカー 『Tribit XSound Go』
ひと昔前のBluetoothスピーカーやイヤホンは、データ送受信の問題なのか、時々音が切れたりという事がありましたがBluetooth規格が進化し製品の製造技術も向上してきた昨今では、個人趣味で楽しむ分には十分な品質になってきているように思えます。
今回レビューする製品『Tribit XSound Go』はBluetooth 4.2(最新版は5)に対応したスピーカーで、2019年現在のiOS、Android機器などと接続し利用する事に関しては十分な性能です。
レビュー時点(2019年7月末)のAmazonでの実売価格は3599円。
さっそく パッケージ開封の儀
機能面は使いながらチェックしていくとして、まずは製品を開封していきます。まずパッケージはこんな感じ。
Tribitのロゴマークと同じオレンジ色のカラーリングが鮮やかで、文字や画像の配置もかなりハイセンスにデザインされています。Tribitは中国企業のブランドなのですが、昨今の中国製ガジェットはパッケージや製品のデザインも格好いいですよね。
フタの部分を開けていくと、『Welcome to be Tribit Super User』とメッセージが。さらに開けると、本体の他に『USB ケーブルとユーザーマニュアルが、上下の空間に入ってますよ』 と示すテキストが。
パッケージを開封する過程に確実に目に入るように情報を記載していく……っていうのはしっかりとしたデザイナーに担当しないとできない事なんですよね。しっかりとしたものを作ろうという心意気を感じます。
パッケージ内容
……と、パッケージデザインに偉そうな事を言っていないで、製品本体と同梱品を見ましょう。
パッケージ内容物は
- XSound Go IC-BTS20 製品本体
- 充電用のUSBケーブル Type-A / Micoro-B
- ストラップ(本体についていました)
- 取扱説明書(日本語含む多言語対応)
- 保証カード(30日返金保証、18カ月交換保証、無期限サポート対応と英語で記載)
- レビューする事で1ドルをアメリカのユニセフに寄付する事を紹介するカード(英語)
が同梱されていました。
保証カードは国内でもこの保証が受けられるという事であれば、なかなか手厚いですね。また、ユニセフへの寄付を明記しているカードは Tribitのfacebook、またはTwitterに投稿するだけで良さそうです。
IC-BTS20 本体の各部をチェック
製品本体は全体的に丸みを帯びたデザイン。大人の手で簡単に持てる位のサイズ。
触った感触はやや柔らかみを感じる、サラサラの質感。持ち歩いたときに傷が付き難くて、傷ができても目立ちにくいような仕上げです。
マニュアルに記載の重量は380g。手元の測りで計測してみても同重量でした。
上面には、操作ボタン。背面のカバーを開けるとUSBコネクタ(Micro-B)とAUX(フォーンミニピン)入力が有ります。
また、今回ご提供いただいたのはブラックですが、カラーバリエーションとしてブルーもあるようです。
IC-BTS20 製品スペック
昨今は高品質で小型化したスピーカーも多いので、その性能を大雑把に判別するとすれば、スピーカーのワット数を見るのがよいでしょう。
製品名 | XSound Go |
---|---|
製品型番 | IC-BTS20 |
Bluetooth 規格 | Bluetooth 4.2 |
Bluetooth通信距離 | 約20メートル |
フル充電時間 | 約5時間 |
連続再生時間 | 約24時間 |
バッテリー | 3.7V/4400mAh |
本体重量 | 380g |
外形寸法 | 約170x59x56mm |
バッテリー | 3.7V/4400mAh |
スピーカー | 6W×2 |
防水性能 | 防水等級 IPX7 |
その他 | マイク内蔵 |
この製品は6Wのスピーカーを2個搭載している事になります。また、バッテリー容量は4400mAh(アンペア)で、USB-MicroBで充電し約5時間でフル充電。フル充電状態で最大24時間音楽を流したまま稼働し続ける事が出来るようです。
防水性能もIPX7(一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない 防浸形)との事で、外出先で雨が降って着たり、うっかり水貯まりに落としたり……といった程度であれば、影響なく利用出来る事になります。
XSound Go IC-BTS20 音圧ベンチマーク
最後に、実際に音質はどんな具合なのかをチェックしましょう。
当編集部ではiPhoneにBluetoothスピーカーを接続して、アプリ(radico)でラジオ番組を再生してBGMとしています。そこでIC-BTS20との性能差を確認するために、普段使いのBluetooth スピーカーと比べて見ようと思います。
チェックの方法ですが、ベンチマーク……といえる程厳密ではありませんが、視覚的に確認できるように『デジベルX Pro』というIOS用のアプリ(2019年8現在1080円 無料版もあり)で測定してみます。
※日常の騒音を確認できるアプリなので、再生する前の状態でもホワイトノイズ的な音を計測してメーターは動きます。
また、音源は素材サイトで購入したロックっぽい素材。イントロでギターとクラップ。その後ドラム、ベースと順番に入ってくる、各音色を確認するのに良さそうなものをチョイスしました。
音源の再生音量は同じにして撮影します。動画自体はiPadで撮影している為、音質はよくないですがご容赦を。
Tao Tronics TT-SK02 ベンチマーク
編集部で普段使っているスピーカーはTao TronicsのTT-SK02という製品で、2017年の2月にamazonで2,000円前後で購入したも。当時コストパフォーマンスの良さが評判で色々なwebサイトでレビューされていましたので、かなり流通しているのではないでしょうか。
性能としては3W×2機のスピーカーを内蔵しているモデルなので、本記事のIC-BTS20(6W×2機)よりも出力は低いモデルとなります。
結果としては、 『音圧: 最大 99.6dB / 平均 95.1dB』 。3W×2のスピーカーとしては満足している製品ですが、実際に耳で聴いていると、後半音色が増えてきた所でやや高音がシャリシャリ感じるかもしれません。
Tribit XSound Go IC-BTS20 ベンチマーク
つづいて、当記事の主役IC-BTS20でも同環境で計測を録画しました。
こちらは『音圧: 最大 102.6dB / 平均 96.3dB』 。6W×2のスピーカーなので、音全体が大きく、音も強く聞こえます。
実際に聞こえてくる音の感想としては、イントロのギターの途中で、ベースの単音が『べン!』と入る所で「お!?」と驚きが。その後も特に中音~低音域が強く、しかも音に余裕が有るので、ドラムのキックやベースの音が綺麗でパワフル。演奏自体がより厚みがあるように聞こえます。後半もそれほどシャリシャリ感じませんでした。
双方の動画をあらためて聴き直してみると、その差も有る程度分かると思います。
まとめと、関連リンク
今回レビューした『XSound Go IC-BTS20』は音質も申し分なく、防水機能も備わっているという面を考えると、レジャーで音楽を楽しみたい方や、自宅などでモバイル端末の出力用スピーカーを探している人にとっては、なかなか良い製品だと思います。
同等ラインで人気のBluetoothスピーカーとしては、Anker SoundCoreが、2019年8月現在3,999円で販売されていますが、こちらは防水機能はありません。※IPX7防水機能が備わったAnker SoundCore2は2019年8月現在4,999円。
3,999円で販売されているという点から考えても、Bluetoothスピーカーとしてはかなりコストパフォーマンスの良い製品だと思います。
サードパーティ製のサプライ品も有り!
余談ですが、この製品アメリカのAmazon.comでは物凄い売れたようで、サードパーティから、専用の携帯ケースも色々と販売されています。