先日、Tranyaよりワイヤレスイヤホン『Tranya T6』をご提供いただきました。そこで同製品を実際にしばらく利用した上での感想、特性などを徹底的に解説します。
aptX Adaptiveコーデックに対応した本製品は、実売5,000~7,000円代で購入できるイヤホンの中ではなかなか高性能だと感じました。
記事の索引
『Tranya T6』完全ワイヤレスイヤホンレビュー
Tranyaは最先端のオーディオ技術における研究・開発、およびスタイリッシュな製品開発で注目されているオーディオデバイスメーカーのひとつ。ワイアレスイヤホンのほかにスマートウィッチのラインナップも設けており、さらにクアルコムが開発したコーデックaptX Adaptiveを積極的に採用するなど、技術面で高いアピール性を持った製品をリリースしている印象のブランドです。
当記事で紹介する『T6』は、同社のワイアレスイヤホンの中では最上位製品となる最新機種です。
コーデックとしてaptX Adaptive Audio Techを搭載し、QualcommRチップを採用しているのも注目ポイントでしょう。実売価格としては7,480円が公式サイトの通常価格。とはいえクーポンやセールは定期的に実施されており、6,000円前後で購入できるチャンスも多いようです。
なお、日本国内での流通からまだ日が浅い印象のTranyaですが、日本語表記のマニュアルがしっかりと同梱されている点など、日本市場にたいする意気込みを感じます。
Tranya T6 パッケージ内容
パッケージの内容は以下の通り。
- Tranya T6 イヤホン本体(左右)
- 充電用ケース
- ペア・イヤーピース(サイズ3種 S/M/L)
- USB (Type-A→Type-C)ケーブル
- 取扱説明書(日本語)
充電ケースへの充電はUSBケーブルで行います。コネクタはUSB Type-C。
フル充電で連続9時間連続再生、充電ケース併用で合計34時間以上の再生が可能。また急速充電を行うと、30分の充電で最大5時間の連続再生が可能です。
サイズと装着感
イヤホンの大きさは3cm強程度、ケースも最大幅5cm程度とシンプルでコンパクトなデザイン。
手に持った時は『若干重い』という感覚もありましたが、耳に装着してみると思いのほか重さを感じません。また装着したまま外出して利用してみたところ、意図せず外れてしまうという事もありませんでした。これは耳への装着・密着感がよいという事になるのかもしれません。
反面、ケースはかなり小さく作られていて、この点は好印象。100円玉とならべてみると、すこし伝わるでしょうか。
ただし、イヤホン側面の操作性領域はメカニカル・スイッチを採用していることもあって、若干ボディーが大きく見える印象もあります。スイッチ自体も若干固めの印象でした。
操作性
イヤホンは充電ケースから取り出した瞬間、自動的に電源がオンになります。また手動では、両イヤホンのスイッチを3秒押すことで電源オンとなります。イヤホンを耳に装着し、側面をタップ、あるいは長押しすることにより音量調節や再生/停止、通話の開始/終了などの操作を行うことができます。
イコライジングや、操作のカスタマイズも可能なアプリ
Tranya製品の特長としては、専用のスマホアプリを使う事で操作をカスタマイズできる点が挙げられます。
そのほかイコライジング設定の変更も行うことができます。いずれも多機能で、使用する人がそれぞれ好みの設定ができるようなフレキシブルな設計と言えるでしょう。
とはいえアプリによる設定のプリ側でのサウンド調整は、あくまでソフトウェア的制御であり、イヤホン自体の性能を向上させるものとは違うことは認識しておいた方がよいでしょう。またタップスイッチの設定内容が多く設定できるというものの、設定できる項目が多すぎてやや混乱する人もいるのではないでしょうか。個人的には設定項目が多すぎて、逆に何かを変えようという気がなくなってしまいました。これは好みによると思いますが、もっとシンプルにした方が良いようにも感じました。
サウンドレビュー
本製品はコーデックとして汎用製品が対応しているAAC/SBCのほかに、aptXにも対応しているなど、音質に対するこだわりの高さが感じられます。
本製品の音質はかなりクリアーで、ロックやヘビーメタルの爆音系でも音が割れることなくスムーズな音像を楽しむことができました。難をあえて挙げるならば、音のディテールを忠実に再現し過ぎているとも言えるかもしれません。
マイルス・デイビス カインド・オブ・ブルーでベンチマーク
Jazzトランぺッター、マイルス・デイビスの歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』をこのイヤホンで試聴しましたが、音原に含まれる『ノイズ』が際立って聴こえてしまうため作品としての『味』や『面白さ』を声て、やや不快な雑音に聞こえてしまうような気がしました。
本機のサウンドドライバーは、6mmのウールコンポジットドライバー。同価格帯で10mmのものも発売されていることを考えると、若干低音の厚みが薄い気もします。そのため特にボリュームが小さいの場合に音を薄く感じるようでもあります。ただこれは音の良し悪しというよりは好みの問題である上、ボリュームを上げていくと軽減します。
となると本製品の特性としては『普段使い』というよりも、ある程度ボリューム音を上げて『音楽を集中して聴く』という行為に適したサウンドが得られる、というところでしょうか。
専用アプリでイコライジングできますが、個人的にはこの設定変更には頼らず、イヤホン本来の実力を評価したいところ。製品価格帯としては割と廉価ではありますが、その中でも音質重視な位置づけ。低価格でもいい音で音楽を楽しみたいという方にはおススメの機種といえます。
また通話=会話に際してもマイクは4基ながらQualcommのQCC3040チップを搭載し、cVc8.0通話ノイズキャンセリングを実現しているなど、通話音質への配慮もうかがえます。
製品スペック
製品型番 | Tranya T6 |
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タイプ | 無線 |
形式 | カナル |
本体操作 | タッチ |
ドライバー方式 | 6mmウールコンポジットドライバー×1 |
カラー | ローズピンク(メタリック)/ブラック |
内臓マイク | 4基 |
対応コーデック | AAC/SBC/aptX |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.2 |
最大持続時間 | (充電ケース込) 32時間 |
充電コネクタ | USB Type-C |
ノイズキャンセリング機能 | あり |
専用アプリ | あり |
防水性能 | IPX5 |
パッケージ内容 | イヤホン本体 イヤーチップ×3ペア(S・M・Lサイズ各1) 充電ケース USB-A to C 充電ケーブル 取扱説明書 |
発売日 | 2023年 |
通常価格 | 7,480円 |
販売ページ |
まとめと、総合評価
同価格帯の製品として音質に対するこだわりはかなり高いものであると感じられますが、逆に音質重視な分デザイン的な面としては人それぞれ評価が分かれやすいといえるでしょう。
普段使いのものとして何か別の仕事をしながら音楽を軽く流すためのもの、というよりは本格的なものとして、ある程度の大音量でガッツリと音楽を楽しみたい、音楽に集中したいというときにはピッタリの機種です。
コストパフォーマンス的にも十分なスペックが用意されており、同価格帯で音質重視のものを望まれる方にはピッタリなモデルであるといえるでしょう。
外観 | ★★★(3) 一般的なイヤホンの形状を踏襲、形状としては非常にオーソドックスだが、イヤホンは若干見た目が大きい印象 |
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使用感 | ★★★☆(3.5) 装着感については問題なし。しかしイヤホンが大きく見えるため、装着した時にも目立つ印象。メカニカル・スイッチも若干固めで操作しにくい。 |
音質 | ★★★★(4) 音の透明感は特筆できるレベル。ただし、やや『過ぎる』印象もあり。低温は抑え目なので大音量のロックなどで、アーティスト本来の音表現を楽しめるだろう。 |
コスト パフォーマンス |
★★★★(4) 同価格帯のワイヤレスイヤホンの中では十分におススメできる。 |
総合評価 | ★★★★(4) 音質重視指向の方におススメできる機種。イヤホンの機能という面で十分なスペックを備えている |
(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)
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T6Pink10off
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Amazonでは、他のクーポンとの併用も可能ですので時期によっては5千円代前半で購入する事もできそうです。お見逃しなく。