2003年に刊行された、昆虫生態学という視点から『仮面ライダー シリーズ』を読み解く異色の科学エッセイ『仮面ライダー昆虫記』が、20年の時を経て、著者による加筆原稿と石森プロによる作画で復刊されます。
稲垣栄洋 著 / 石森プロ イラスト『新装版 仮面ライダー昆虫記』は2023年3月15日発売予定で、価格は1,650円(税込)です。
Index
親子で楽しむ科学エッセイ『仮面ライダー昆虫記 新装版』
2023年3月発売 著者 稲垣栄洋による加筆も
仮面ライダーは、永遠なり。 昆虫学という視点から『仮面ライダー』シリーズを読み解く異色のファンブック『仮面ライダー昆虫記』が、20年の時を経て、著者による加筆原稿と石森プロによる作画により新装版として発売されます。
1号、2号はトノサマバッタ、V3は赤トンボ……というのはご存知の方も多いでしょうが、仮面ライダーシリーズのライダーは昆虫や小動物がデザインモチーフとなっています。対する悪の組織にもドクガ、カマキリ、コオロギなど昆虫をベースに改造された怪人たちが多く見られます。そんな、昆虫がとは切っても切り離せない仮面ライダーシリーズの秘密が、いま解き明かされる!?
本書に収録・言及されるライダーは下記の通り
- 仮面ライダー1号
- 仮面ライダー2号
- 仮面ライダーV3
- ライダーマン
- 仮面ライダーX
- 仮面ライダーアマゾン
- 仮面ライダーストロンガー
- スカイライダー
- 仮面ライダースーパー1
- 仮面ライダーZX(ゼクロス)
- 仮面ライダーブラック
- 仮面ライダーブラックRX
同書の著者は雑草や昆虫などの身近な生物を、やさしさと人間らしさにあふれる眼差しで描く筆致で知られ、昨今の中学入試・国語の最頻出作家であり、また家族共々『仮面ライダー』シリーズのファンでもあるという、植物学者の稲垣栄洋氏。
仮面ライダー1号から平成ライダーにまつわる数々の謎を、昆虫生態学の視点から、子どもたちの探究心に応えるべくひとつひとつ解説。親子で読んで楽しめる科学エッセイです。
新装版 仮面ライダー昆虫記 内容
第1章 なぜバッタがモチーフになったのか
- 仮面ライダー1号、2号
- バッタ顔の仮面ライダー
- 仮面ライダーに見るバッタの能力
- ライダー参上の謎
- なぜ、バッタが悪のエリートなのか
- 仮面ライダーは風の戦士
- バッタ型改造人間がオートバイに乗る理由
- 仮面ライダー2号はなぜ赤くなったのか
- ショッカー&怪人軍団
- 福を呼ぶ蝙蝠男
- バッタ退治の刺客
- ショッカーの作戦変更
- ライダーキック敗れたり
- 死神博士の研究センス
- 生き物へのまなざし
- ショッカーの末路
- 在りし日のショッカー研究室
- ショッカー顔負けの昆虫たち
- ショッカーが幼稚園バスを襲う理由
- ショッカーの「あきらめない心」
- ショッカー首領の正体
- 仮面ライダーV3
- キックにこだわる赤トンボ
- バッタ型改造人間とトンボ型改造人間が似ている理由
- V3の擬態戦略
- V3は何トンボ?
- V3のトンボのめがね
第2章 民俗学的ライダー考察
- ライダーマン
- ライダーマンは田んぼの神さま
- 蟷螂の斧
- 仮面ライダーX
- Xライダーのモチーフは?
- 神博士、灯火に親しむ
- イナズマンとXライダーの共通点
- 仮面ライダーアマゾン
- 民俗学が明かすライダーマンとの共通点
- 仮面ライダーストロンガー
- なぜ口笛高くやってくるのか?
- 日本を守るカブトムシ
- それでも日本にしがみつく
- ストロンガーは本当にカブトムシなのか
- すべては勘違いだった
- 電気人間の謎
- タックルと電波の関係は?
- 罠にかかりやすいタックル
第3章 科学の心を持つ子どもたちへ
- スカイライダー
- ライダーになれなかった悲運の実力者
- スカイライダーののどちんこ
- スカイライダーはなぜ飛ばなくなったのか
- 飛ぶべきか飛ばざるべきか
- バッタ型ライダーの体色
- 孤独相の仮面ライダー
- 進化したアリたち
- アリの滅私奉公
- 哀しきがんがんじい
- 仮面ライダースーパー1
- ヘンリー博士の健康の秘訣
- スズメバチの兵器
- 赤い戦闘員
- Vジェットの体感速度
- 子どもたちとともに
- 何がスーパーなのか
- 仮面ライダーZX(ゼクロス)
- ゼクロスの意味するもの
- ゲルショッカーの技術
- ゼクロスの名に隠された謎
- ゼクロスは忍者虫?
- 仮面ライダーブラック
- 創世王の経歴
- 古生物としての仮面ライダーブラック
- ベルトの進化論
- 戦う宿命
- 操られる王
- 仮面ライダーブラックRX
- 太陽の子はショウリョウバッタ
- ブラックからRXへ
- 仮面ライダーよ永遠に
書籍情報
著者 | 稲垣栄洋 著 / 石森プロ イラスト |
---|---|
出版社 | 東京書籍 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 216 頁 |
ジャンル | エンタメ |
ISBNコード | 9784487816507 |
発売日 | 2023/3/15 |
価格 | 1,650円(税込) |
著者 稲垣栄洋(いながき ひでひろ)
1968年静岡市生まれ。植物学者。自称みちくさ研究家。静岡大学教授。
著書は『身近な雑草の愉快な生きかた』(ちくま文庫)『都会の雑草、発見と楽しみ方』(朝日新書)『雑草は踏まれても諦めない』(中公新書)『雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方』(亜紀書房)など。
同氏の多数の著書の中でも『面白くて眠れなくなる植物学』や『世界史を大きく動かした植物』は、Amazonプライム会員ならKindel版を無料で読む事ができます(2023年2月現在)。 いずれもAmazonでベストセラーに輝いている書籍ですので、興味のある方はあわせて読んでみてはいかがでしょうか。