復刊ドットコムは、巨匠・手塚治虫が1969~70年に連載していたオムニバス恐怖ファンタジーの傑作『ザ・クレーター』を、ファン待望の≪オリジナル版≫・全1巻で刊行すると発表しました。
本書『ザ・クレーター ≪オリジナル版≫』は、初の連載順&全話収録。未収録ページやカラーページ、幻の各話『次回予告』なども網羅した初出バージョンを、初のA5判、“全1巻”で一挙刊行するとのことです。
2021年8月下旬の発送予定で、予価は9,350円(税込)。
手塚治虫『ザ・クレーター ≪オリジナル版≫』
復刊ドットコムから、手塚治虫『ザ・クレーター ≪オリジナル版≫』が刊行されます。
『鉄腕アトム』『火の鳥』『リボンの騎士』などの大河名作群から、『奇子』『MW』『人間昆虫記』といったブラックテイストの異色作、そして『三つ目がとおる』『七色いんこ』などの後期ヒット作まで、さまざまな角度から幅広くラインナップされてきた、復刊ドットコムの元祖≪オリジナル版≫シリーズ。
そして今回は、ファン人気も高いオムニバス恐怖ファンタジーの傑作『ザ・クレーター ≪オリジナル版≫』の刊行が決定したとのことです。
『ザ・クレーター』 について
1969~70年、隔週刊時代の『少年チャンピオン』(秋田書店刊)で好評を博した『ザ・クレーター』。連載当時、『恐怖シリーズ』というショルダーコピーが付いていましたが、実は、ホラー、SF、ファンタジー、社会風刺劇、ユーモラスな学園コメディーなど、ひと言ではとても括りきれない多彩な表現と語り口を駆使した野心作でした。
オムニバスという形式から、のちの単行本化にあたっては、ページ数の制限によるエピソードの削除や、エピソード順の変更が作者自身によって行われ、また後年、各話の作風の多様性から、テーマ別のアンソロジー本に分載されることも多かった一方で、連載時準拠の単行本は、一度も刊行されていませんでした。
今回は、初出から実に52年を経て、待望の≪オリジナル版≫での初刊行とのことです。
本書の特徴
本書『ザ・クレーター ≪オリジナル版≫』は、連載時どおりのエピソード順と内容はもちろん、初のA5判(これまでの刊行では新書判・B6判・四六判・文庫判)で、オリジナル原稿からの新規スキャンによる高画質、褪色に強い良質な本文用紙を使用しているそうです。
さらに、今回の大きな特長は、連載時に毎回の最終ページ(またはその近く)に収録されていた、手塚治虫・筆のカットを含めた『次回予告』を、初めて全収録したこと。オムニバス連載であるがゆえに、「次回は、どんなタッチでの、どんな話だろう?」という、読者の期待を膨らませる効果は絶大です。
これらはすべて、単行本化時に削除され、それに伴い、各話のコマ割り・ページ割りが改変されていたそうです。
また、連載時の本文内にあった広告・記事類も省かれたため、そこでもページ割り・段組みが改変。この2つの理由から、単行本未収録カット、あるいは加筆カットが多数発生。本書では、本文は連載時のスタイルに戻しつつ、巻末の図説にて、連載版と単行本版の差異を解説するとのことです。
加えて、単行本未収録ページ・初のカラーページを再現。全扉絵・予告・カラーイラストなどのレア素材や、詳細な図説の収録を含めて、まさに決定版と呼べる一冊。[初版完全限定]につき、どうぞお見逃しなく!!
本書でのエピソード収録順(連載順)
- 二つのドラマ
- 八角形の館
- 溶けた男
- 風穴
- 墜落機
- 双頭の蛇
- 三人の侵略者
- 鈴が鳴った
- 雪野郎
- オクチンの奇怪な体験
- 巴の面
- 大あたりの季節
- ブルンネンの謎
- 紫のベムたち
- オクチンの大いなる怪盗
- 生けにえ
- クレーターの男
復刊ドットコム限定 先着特典
復刊ドットコムで『ザ・クレーター ≪オリジナル版≫』を購入すると、先着で手塚治虫・画『ザ・クレーター』複製原画(A4サイズ)をプレゼント! 特典は数に限りがありますので、お早めにどうぞ!
書籍情報
著者 | 手塚治虫 |
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出版社 | 復刊ドットコム |
判型 | A5/ソフトカバー |
頁数 | 552 頁 |
仕様 |
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ジャンル | コミック・漫画 |
ISBNコード | 9784835458175 |
配送時期 | 2021/08/下旬 |
予価 | 9,350円(税込) (本体価格 8,500 円 + 消費税10%) |
※上記は2021年5月時点での予定であり、多少変更の場合もございます。
※画像は制作中のサンプルです。
監修&(c):手塚プロダクション
関連リンク
- 手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL
- 手塚治虫(Tezuka Osamu Official) – Facebook
- 手塚治虫記念館 -THE OSAMU TEZUKA MANGA MUSEUM-