今回は、『Team USBメモリ C155(USB 3.0 対応)』をレビューします。
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USB3.0メモリ C155の概要
C155 USB3.0メモリーは、C153 シリーズ(USB 2.0 対応)の上位製品で、ラインナップは、容量別に8GB、16GB、32GB、64GB、128GB の5種展開。
今回はそのうち64GB のものを使用しました。
本体の色は、USB2.0のC153 シリーズがシルバー(他に3 色あり)なのに対し、上位製品であることを示すためか、ゴールドです。キャップも半透明の黒色で、本体と合わせて、渋目で高級感のあるデザインになっています。


Team USB メモリC155 シリーズの特徴
- USB 3.0 対応
- 安価で、購入しやすい価格帯
- リード・ライト性能もまずまずの速度
- 見栄えする、高級感のあるデザイン
といった所で、2016年8月現在に販売されているUSB3.0メモリの中でも、比較的コストパフォーマンスの高い製品だと思います。
Team 社(http://www.teamgroupinc.com/ja/)は、台湾のメモリ製品メーカーで、日本にも支社があります。USB メモリ以外にもパソコン用メモリ(DRAM)、SD カード、SSD などを提供しています。
Team USB メモリC155 64GBの実測値計測
C155 の転送速度を検証するため、ベンチマークソフト『CrystalDiskMark』を使って実測値を調べてみました。
下図の「Seq Q32T1」と「Seq」がシーケンシャルアクセスの速度、「4K Q32T1」と「4K」がランダムアクセスの速度を表しています(値が大きいほど速い)。
実測値について比較参考のため、手元の他社製USB 3.0と2.0のメモリ、SSD、HDD のアクセス速度を載せておきます。
ベンチマーク成否 | シーケンシャルリード | シーケンシャルライト |
---|---|---|
C155 64GB (USB 3.0 接続時) | 44.27MB/s | 24.43MB/s |
C155 64GB (USB 2.0 接続時) | 34.92MB/s | 23.75MB/s |
他社USB 3.0 32GB (*1) | 83.88MB/s | 19.64MB/s |
他社USB 2.0 32GB (*2) | 34.90MB/s | 19.14MB/s |
SSD (*3) | 342.2MB/s | 431.9MB/s |
HDD (*4) | 148.9MB/s | 153.9MB/s |
(*1):SanDisk製 USB 3.0 メモリ
(*2):SanDisk製 USB 2.0 メモリ
(*3):Samsung 製 SSD SATA接続
(*4):東芝製HDD(7200rpm) SATA接続
本記事趣旨とはやや逸脱しますが、やはりPCなどの本体機器がUSB 2.0までしか対応していない機器で計測した場合よりUSB3.0に対応した機器で利用する事で約1.2~4 倍速く利用できますね。
とはいえそんなUSB 3.0対応メモリといえども、SSD やHDD と比べるとど速い訳ではない事がわかります。
ベンチマーク結果を踏まえた総評
- 読み込み速度は特別速くない
USBメモリの転送速度には製造ロットや、容量の違いなどによって内部に利用されているフラッシュメモリーの品質に差があるので、実測値の製品個体差が多い傾向がありますが、今回レビューしたC155 の64GB は、リード(読み込み速度)値はあまり速くなく、同製品をUSB 2.0で接続した時ともそれほど差がでませんでした。 - 書き込み速度はやや速め
比較対象として利用した手持ちのSanDisk製USBメモリと比べ、書き込み速度にやや優位性がありました。USB2.0での接続時と差が少ないのは残念ですが、この点はやや嬉しい点でしょうか。 - 利点 やや高級感のあるデザイン
前述もしましたが、アルミ合金塗装の外装は程よい質感と手触り。色も渋めで、つやつやしたプラスチック製のUSBメモリが多い中、高級感を感じるデザインになっています。 - 欠点 アクセスランプがついていない
ベンチマーク結果とは関連しませんが、C155 シリーズには、アクセスランプ(データを転送していることを知らせるランプ)が付いていません。これは、読み書きしているのか、していないのか判らず、不安な気分にさせます。やはり、アクセスランプはあった方が便利です。
最後に
以上、Team USB 3.0 メモリ C155の64GBをレビューしてみました。
USB3.0での速度にやや気になる点はあったものの、実売価格がお手頃なのでコストパフォーマンスに優れたUSB メモリといえるのではないでしょうか。
データの受け渡しや外部持ち出し時に使う事の多いUSBメモリとして、道具としての見た目にもこだわりたい人や、静電気や汚れなどコネクタ接触面へのダメージが気になる人にとってはことさらお勧めできると思います。