コンピューターの文字入力に欠かせない『キーボード』。 パソコンはもちろん、最近はスマーとフォン/タブレットにBluetoothで接続するタイプもあるので、この記事を読んでいるという方でキーボードを使ったことが無いという人は少ないのではないでしょうか。 今回は、そんなキーボードの掃除に便利!? ……と噂のゲル状の掃除グッズ『Super clean(スーパー・クリーン)』を試してみました。
↑の画像でもモザイクで少し写っていますが、ちょっぴり大変な事になりました。 なんでそんな事になったのかという点と、使い勝手を含めてレビューしています。
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キーボードを綺麗に掃除したい! ……よね?
キーボードの悩みの種(のひとつ)に、掃除のしづらさ挙げられます。 日常のホコリはもちろんの事、コンピュータに向かい合う時間が長い人ほど……キーボードの前でお菓子を食べたり、お茶を飲んだり、食事をしたりなんて事も多いはず。そして、パソコンの前で飲み食いはしない! なんて人でも、キーボードの隙間にはいろいろな汚れやゴミが溜まってしまうもの。
パソコンが起動していると、ふと汚れが気になる。でも起動したまま綺麗に掃除しようとすると「あsヶjfjぁkwじゃlkんrsdr;ふじこ」なんて文字が入力されたり、場合によってはアプリケーションが終了したり。
かといってわざわざ、PCの電源を切ったり、PCとの接続ケーブル(無線子機)を取り外して掃除するかというと、ちょっと面倒。 よしんば、電源や接続を切っても、結局その複雑な形状・機構を満足いく程度に綺麗にできる掃除方法(※)はありません。
※過去に、キーボードの表面にいる細菌は便器より多かった……なんてセンセーショナルな記事が話題になった事がありました。 さすがにそれは使用者の普段の生活習慣や環境に寄るところが多きいのかなと。 とはいえ、『キーボード 掃除』でgoogle検索するとさまざまな方法が紹介されていますが、未だに『キートップを分解し、水や洗剤で洗うという以外で』この問題に抜本的な解決方法は存在していないように思えます。
そんな訳で筆者は、時々キーボードを逆さまにしてトントンしたり、エアダスターで吹いてみたり、アルコールのウェットティッシュで表面を拭いたりしていますが、もっと良い方法はないかなーと、考えていました。
ゲル? スライム? で掃除するクリーナーを使ってみた
ある時みかけたのが、こんな商品。
ぷにょぷにょした手触りが楽しめるスライム……という玩具がありましたが、同じような素材でキーボードを掃除しようというヤツですね。 スマートフォンの充電コネクタや、車のダッシュボード周りの掃除にも使える……という紹介で販売されている事が多いようです。
同製品や、類似品は色々なところでレビューされていますので、結構な人が使ってみているのかもしれませんが、筆者はまだ未経験でしたので試しに使ってみることにしました。
キーボード掃除ゲル 『Super clean(スーパー・クリーン)』が到着
そんな訳で、オンラインショップで購入。到着しました。
プラスチックのボトルに入ってる感じです。 そういえばスライムのおもちゃもこんな感じでしたね。
そして今回掃除する、キーボードがこちら。
まぁ、キタナイ!(笑)
上記の写真は、クリック(タップ)すると拡大しますが、あまり見ない方が良いかもしれません。 Amazonの購入履歴を確認すると2015年から使っているようで、相応に年季が入ってます。
すでにキーボード表面の汚れがどうとかいう問題ではなく、パームレスト(手前にある手を置くところ)の痛み具合など、わりと限界な感じです。 まあ、掃除用具のレビューには最適と言えなくもないでしょう。
本題とは反れますが、これまでキーボーが効かなくなったりしていないという点では、このMicrosoft 5KV-00006の耐久性は優れているのかもしれませんね。
開封! さっそく使ってみる!
話をもどして、Super cleanはつるつる・ぷよぷよしつつも、程よい粘性でぎりぎり個体を保っているような……予想通りの質感です。
パッケージに記載のある成分は、
- Vegetable Gum (植物性ガム)
- Bactericide (殺菌剤)
- Quaternium (クオタニウム=界面活性剤?)
- Fragrance (フレグランス=香料)
- Glycerin (グリセリン)
といった所。 正直よくわかりませんが、とりあえず書いておきます。
香料については、車やトイレの芳香剤のような香りがして……好き嫌いが分かれると思いますが、個人的にはこの香りは少し苦手かも。 まあ、ほんのり程度ですが。
さわってみると、少し指に付くようです。 キーボードに挟まったりして取れなくならないかな? という気もしますが、まあ試してみましょう。
手にとって、キーボードにペトリと乗っけます。
あとは、ペタペタと何度もくっつけて~離して、を繰り返して汚れを取っていきます。 質感とか、取れ具合などは短いですが下記動画でご確認ください。
掃除結果
さて、実際に汚いキーボードを掃除してみたところの感想としては、『まぁ、汚れは取れなくはない』といった感じ。
一回の『ペタリ』で、もうちょっと劇的に取れるのを期待していましたが、思ったより吸着力は低めで丁寧に何度も『ペタペタ』する必要がありました。
また、上記動画でも少し確認できますが、指に付いた時と同じように、キーボードの隙間にゲルがちょっと残ってしまう場合があります。 くっついた小さいゲルを手に持ったゲルでペタペタしていると取れる時もありますが、さらに悪化してしまう時も。
※残ってしまったゲルゲル達は、掃除がひと通り終わった後に綿棒やピンセットで除去しました。
まあ、900円位で買った掃除用具としては、こんなものなのでしょうか。 掃除後に若干キーボードに『Super clean』君の香りがついている気がしたので、この後さらにアルコールのウェットティッシュで表面をさっと拭いて掃除は完了。
何度も使えそうなので、スライム君は元のケースに戻してフタを閉じて保管しておきました。
1.5か月後にまさかの……! (閲覧注意)
そんなこんなで、レビューを掲載しようかな~なんて思っていたら……あらあら、時が経つのは早いもので……2か月くらい、記事も放置していました(笑)
時間経っちゃったけど、もう一回掃除でもしながらこの原稿を書こうかな~なんて、Super Cleanを持ってきてフタを開けると……
う、うひゃああああぁぁ……
※下記はクリック(タップ)でモザイクの無い写真が拡大表示されますが、とってもキタナイので興味のある方以外はお勧めしません。
か、カビだーーーーー!!!!!!!
白、黒、緑と色あざやかに……カビが……さい……たヨ。 カビが。
最初に使ったのが2021年3月末→その後フタを閉めて常温で保存。 5月の中旬まででこんな感じになりました。 まあ、食品だったらこんなことになるでしょうが掃除用具という認識だったのでびっくり。
いやー……まさかこんな事になるとは。 想定外の事に背筋ゾクゾクしちゃいました。
掃除したゴミの中に有機物とか細菌が結構居て、スライム君の中で培養されてしまったのでしょうか。 毒の沼地みたいになってます。 あと、ポイズンスライムとかバブルスライムってこんな感じでしょうかね。毒がありそうです。
そんな訳で、何回も使えるかな~なんて思ってましたが、一度掃除につかったゲルは、ただちに捨てた方が良いかもしれません。
いや、ほんと。
皆さん同じようになるとは限りませんが、参考になれば幸いです。
まとめと、総合評価
軽い気持ちで購入したキーボード掃除用品『Super clean』君ですが、残念な事に1回こっきりの製品でした。900円前後で、この取れ具合という事を考えると、個人的にはちょっと残念な製品という評価になります。
まあ面白さはあるんですが。
やっぱりエアダスターとか、逆さまにしてトントンするとか、あとハボキみたいなの付けた掃除機で吸ったりするのが安定なのでしょうかね。
キーボードの汚れ問題については、結構同じ悩みをもってる人って多いと思うので、革新的な掃除用具だったり……分解しないで全体を水洗いできるIPX7防水キーボードなんてのが安価で発売されると売れそうな気がしました。
パソコンサプライ用品の製造企業さん、どうかお願いいたします。
触感 | ★★★(3) ペタペタ、触っていて楽しい気持ちにはなります |
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便利さ | ★★☆(2.5) 汚れは取れるけど、すごい便利かっていうと……どうだろう? 隙間に少しこびりついちゃう事も。 |
コストパフォーマンス | ★★(2) 800~900円/1回。 1度使って保管しておくと……。 1度にたくさんの場所や物を掃除して、すぐポイ! したほうが良さそう。 |
面白さ | ★★★☆(3.5) 話のネタにはなる |
総合評価 | ★★(2) おすすめは出来ないが、面白いといえば面白い |
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