ホームレスの社会復帰を新しい形で支援するサービスがリリースされました。
『Snapshot taken by Homeless.』とは
今回紹介するのは『Snapshot taken by Homeless.』というサービスです。ホームレスの方たちが撮った写真を、写真購入サイトのSnapmart経由で販売し、購入された場合その分の売り上げがホームレスの人に還元される仕組みになっています。
このサービスの一番の特徴は、ホームレスが『自分の表現や感性が直接収入につながる喜びや実感を感じられる』という点。そして買う側もも、寄付ではなく購入という行為がホームレスを支援する事に繋がるという点でしょう。
2019年4月8日、公開日には200枚強の写真が登録されているようです。商業写真ではなかなか見られない風景、構図などもあり、今後写真数が充実していけば、商用素材として優先的に利用したくなるようなサービスになっていくかもしれません。
サービスの概要や、仕組みについてなどは下記のページから確認できます。
購入写真の利用可能範囲・ライセンスなど
snapmart自体が、写真素材を販売するサービスですので、webサイトや商業広告、パッケージなどへの利用が可能です。媒体別のライセンス情報などは、『snapmart ライセンス別の利用範囲について』ページや、各購入素材の情報を確認してください。
認定NPO法人Homedoorについて
今回紹介した『Snapshot taken by Homeless.』は、認定NPO法人Homedoorによって運営されており、「ホームレスを生み出さない日本にするために」というコンセプトのもと、ホームレスから抜け出せなくて苦労している人を、様々な形でサポートしています。
一度ホームレスとなって生活をすると、その後自力で家を借りたり、家具を揃えるためには35万円ほどお金が必要になるという試算があるようですが、Homedoorで支援をすると、月に8万円での独立ができるそうです。
写真の購入とは別に、1080円/月〜のお金の寄付やボランティア登録も可能です。サービスやHomedoorの活動に興味を持った人は、ぜひこちらのホームページもチェックしてみてください。
Homedoorでは、6つのチャレンジを通じて、ホームレスの人々の路上脱出のサポートを行なっています。
「あそこに行けば、絶対になんとかなる」
そんな風に思ってもらえる場所が、この日本でたった1つでもあれば、路上で亡くならずに済むのではないか。路上から脱出したいと思ったら、誰もが脱出できるようになるのではないか。そんな仮説を元に、Homedoorの活動はスタートしました。既存の支援の枠組みにとらわれることなく、どのような支援が必要なのか、効果的なのか、日々試行錯誤を重ねながら、支援の精度を磨いています。毎年、改善点を見直し、現場や当事者の声を元に本当に必要なサポートを生み出していく、そんなチャレンジを行なっています。