復刊ドットコムは、永井豪の傑作『手天童子』を”雑誌掲載時の構成・カラーページや扉絵も再現した[初出完全版]仕様で新装復刊します。ダイナミックプロの全面協力によって実現した、これまでの単行本には一度も収録されたことのない貴重な扉絵の数々や、初めて再現されるカラーページも必見!
『手天童子 初出完全版 全4巻』は、2020年11月下旬 ~ 2021年02月下旬にかけての発送で、セット予価 16,720円(税込)。
“鬼“というモチーフを主軸にした伝奇ロマン『手天童子』
1976年から78年にかけて『少年マガジン』誌上に連載された永井豪の『手天童子』。
1970年代の永井豪は『マジンガーZ』(『少年ジャンプ』1972~73年)や『キューティーハニー』(『少年チャンピオン』1973~74年)、『ドロロンえん魔くん』(『少年サンデー』1973~74年)などの代表作を矢継ぎ早に発表しており、まさに脂の乗り切った時期にありました。中でも『少年マガジン』では『オモライくん』(1972)、『デビルマン』(1972~73)、『バイオレンスジャック』(1973~74)、『イヤハヤ南友』(1974~75)と、ギャグからSFまで振り幅の広い作風で数々の傑作群を連載しており、当時の永井豪にとっての主戦場であったと言っても過言ではないでしょう。
そんな創作意欲の奔流のなか、それまでとは少し趣向を変えて”鬼“というモチーフを主軸にした伝奇ロマンとして、その『マガジン』誌上に執筆されたのが本作『手天童子』です。
著者の実兄である作家・永井泰宇によるノベライズ版(1986~89)やOVA(1989~91)、また『チャンピオンRED』に連載された、夏元雅人によるリメイク作『降魔伝 手天童子』(2002~05)など、メディアミックス企画が多く展開されていることからも、作品の質に支えられた人気の高さが窺われます。
大江山に住んでいたと伝えられる鬼=酒呑童子の説話を引用しつつ、回を追うにつれ物語は舞台を変え、さらには時空をも超えてスケールアップしていきますが、序盤から随所に張り巡らされた伏線を見事に回収しながら大団円へと向かいます。その構成の巧みさは永井豪作品の中でも際立っており、ストーリーテラーとしての著者の手腕を読者に再認識させずにはおかないでしょう。
あらすじ
異界から現れた鬼によって、「十五年後に迎えに来る」との約束とともに柴夫妻の手に託された主人公・手天童子郎。人ならぬ身に生まれた苦悩を抱えながら高校生に成長した子郎は、ふとしたことから残忍な不良学生集団”結命党”にからまれる美少女・白鳥美雪を助け、それをきっかけに彼女から思いを寄せられることになる。
ある日子郎の高校へ転任してきた教師・鬼谷は、自分が鬼の子孫であると子郎に告げた。子郎の秘密を知っているらしい鬼谷の登場によって子郎の生活に影が差し始める。時を同じくして、美雪は結命党に誘拐されて彼らを背後から操る鬼へ捧げられてしまい、美雪とそっくりに変身した鬼と入れ替わることに。この偽物の美雪に誘われて結命党のアジトへおびき寄せられた子郎の運命は……!?
手天童子 初出完全版 全4巻について
この傑作『手天童子』が雑誌掲載時の構成・カラーページや扉絵も再現した完全版仕様が『手天童子 初出完全版』です。
ダイナミック・プロの全面協力によって実現し、これまで単行本には一度も収録されたことのない貴重な扉絵の数々や、カラーページは必見!
復刊ドットコム限定 各巻特典 + 一括購入特典
復刊ドットコム Webサイトで『手天童子 初出完全版 全4巻』を一括購入すると、先着で各巻特典+一括購入特典が付与されます。2020年10月8日現在、詳細は公開されていませんが、これまでも豪華な限定特典をつけて販売を行ってきた同社の限定特典ですので、ファンは同サイトでの予約をしておくのが良いのではないでしょうか。
書籍情報
著者 | 永井豪とダイナミックプロ |
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出版社 | 復刊ドットコム |
判型 | A5 |
ジャンル | コミック・漫画 |
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予価 |
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