8月に入り秋までの間、日本各地では花火シーズン真っ盛り。
既に多数の花火大会が各地で開催されていますが、今回は今からでも間に合うおすすめの花火大会を花火撮影をライフワークとしている筆者の視点でご紹介したいと思います。
やっぱり見るなら! 日本三大花火大会へ
その歴史、演出、競技性など含め、日本の3大花火大会と呼ばれる大会がそれぞれ8月上旬、下旬、10月上旬に開催されます。
長岡まつり大花火大会 8/2、8/3 (例年 固定日程)
日本を代表する花火大会です。複数の芸術性の高いワイドなミュージックスターマインや3尺打ち上げなど大型の花火をこれでもかというほど打ち上げる爽快感が売りです。
花火が終わってすぐに駅まで戻ると東京から日帰りも可能ですが、体力的、時間的にも中々厳しい所です。宿は半年近く前に埋まってしまう長岡駅周辺ではなく、新潟市や越後湯沢で確保するのが良いでしょう。
長岡空襲や中越地震などの慰霊・復興のシンボルの大会を代表する「復興祈願花火フェニックス」が目玉です。
全国花火競技大会「大曲の花火」8/26(例年 8月最終土曜)
長岡と並ぶ日本を代表する花火大会です。
名前の通り花火コンテストを軸にしており、翌年の各地花火大会で上がる花火のデモンストレーションといった様相になります。
- コンテストは伝統的な「芯入割物の部」
- 創造性溢れる「自由玉の部」の尺玉2発
- 音楽に併せてリズミカルに打つ「創造花火」
といった内容で競われ、終始花火好きにはたまらない時間が続きます。
大曲駅周辺での宿の予約は半年以上前に埋まってしまっており、秋田市か盛岡市でのホテル泊が一般的になってます。
また大会提供のスターマインは毎回趣向を凝らしたものとなっており、目玉プログラムとなってます。
土浦全国花火競技大会 10/7(例年 10月第1土曜日)
大曲と並ぶ競技花火大会です。
「10号玉の部」5号玉を7発打ち上げる「創造花火の部」そして「スターマイン」で構成されており「スターマイン」は大曲の「創造花火」と比較してシビアでハイレベルです。
土浦駅周辺での宿泊は難しいですが、都内まで戻ることは可能で常磐線沿線や都内でのホテルは見つかると思います。
大会提供のワイドスターマインは年度によって担当する業者が変わり、こちらも目玉となってます。
三大花火大会を追いつき追い越せと励む花火大会も
前述の3大会の他にも、近年人気や、見どころの多い花火大会は増えています。
こちらは過去に筆者が撮影した写真と併せてご紹介いたします!
赤川花火大会(全国デザイン花火競技大会) 8/19(例年 8/11の前後頃)
近年もっとも躍進が目覚ましい花火大会です。
長岡と大曲を参考にしたと言われるそのプログラムは有力花火業者4社による大型ワイドスターマイン4つを軸に間に競技花火を挟む構成となっており、飽きさせない構成でハイレベルな花火が最初から最後まで続きます。
開催地の鶴岡のホテルは例年いっぱいとなってますが、臨時列車で新潟駅や新庄駅まで移動できますのでそちらでの宿泊が現実的となります。
市民花火とともにエンディングが目玉となってます。
長野えびす講煙火大会 11/23(例年 固定日程)
空気が澄んだ時期に大曲、土浦で数多くの受賞歴を持つ地元有力花火業者2社による大型プログラムが売り。
とても複雑な演出と圧倒的な物量で畳み掛けるスタイルで全国でもトップクラスのスターマインが観覧できます。長野駅周辺や上田駅周辺などに宿泊の空きは見つかると思われます。
ミュージックスタイマインが目玉となってます。
神明の花火大会 8/7(例年 固定日程)
近年唯一無二の発色で躍進目覚ましい山梨県の花火業者2社を中心した最新花火の花火をふんだんに盛り込んだ大会です。
時差式と言われる色が変化していく花火で近年の競技花火大会にて数多くの賞を受賞した尺玉やスターマインを軸に一躍花火マニアが数多く押し寄せる山梨を代表する大会です。
甲府駅周辺や富士市周辺などに宿泊施設が多くあり、そちらで宿泊施設を見つけるのが現実的です。
大会を締めくくるグランドフィナーレが目玉となっております。
桑名水郷花火大会 7/29(例年 7月最終土曜)
2尺玉を通常の尺玉のような感覚で打ち上げる超特大仕掛けの花火はNTN提供によるもので
当プログラム担当花火業者以外では同様な形で打ち上げることが不可能となってます。
まさにここでしか見られない花火として日本全国から花火ファンが観覧する大会となってます。
宿泊は当地、四日市、そして名古屋とさまざまな選択があります。
常総きぬ川花火大会 8/11(年によってまちまち)
大型とは言えないが良質な花火業者の花火を丁寧に魅せる形で打ち上げる花火愛が溢れる良心的花火大会です。
大曲や土浦で数多くの優勝歴を抱える複数業者が最新の花火を丁寧に打ち上げるなど芸術面でのバランスが素晴らしく、近年の担当花火業者を紹介する形で良い花火を見せて開催する先駆け的存在です。
グランドフィナーレとともにミュージックスターマインが目玉となってます。
まとめ
三大花火大会とともに、筆者のオススメする日本各地の花火大会をピックアップしてみました。
もちろん、この他にもおすすめしたい花火大会はたくさんありますし、担当する花火業者次第で色々とまた見どころが変わってきます。
都内にお住まいの方も、是非日本各地の素晴らしい花火大会を見て、慰霊の気持ちとともに過ぎゆく季節を感じる楽しいひと時をお過ごしください。