今注目すべき若手音楽アーティスト10組! いれいす、ORIO、OCTPATH、BE:FIRST etc.

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目まぐるしく移り変わる音楽の流行。特にサブスクリプションも発達した現在においては、これまで以上にアーティストの流行は目まぐるしく変化。「最近よく聴いたなあ」と思っていた音楽も実際はかなり前のことで、今は全く新しいアーティストが台頭している、という状況も決して珍しくない時代になった。

対して『今流行りのアーティスト』に対しては遥かに早いスピードで、消費が繰り返されるようにもなった。YouTubeやTikTok、テレビとした媒体を介してバズって、一般大衆へのアピールとする……。その勢いは触れるときに触れなければ見失ってしまう程に圧倒的で、だからこそ多くの人が今知るべき情報だとも思うのだ。

そこで今回は結成して間もないながらも広い認知を獲得する、個人的主観とデータを元にした今大注目の若手のミュージシャン/アーティスト10組をピックアップ。今回の記事が音楽シーンにおける流行の現在地を知るのはもちろんのこと、新たな音楽に触れるきっかけとなれば幸いである。

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今大注目の若手アーティスト10組をピックアップして紹介!

いれいす(イレギュラーダイス)

イレギュラーダイス、通称いれいす。メインチャンネルの登録者数は記事執筆時点で36万人を超え、今最も若者にヒットするグループと言っても過言ではない歌い手6人組だ。なお結成は何と2020年9月とかなりの若手。つまりは彼らはこの短い期間に、ここまでの知名度を獲得した手練ということになる。

【オリジナル曲】推しが見つかる3分ちょい! 2021 ver. / いれいす【歌い手グループ】
【オリジナル曲】推しが見つかる3分ちょい! 2021 ver. / いれいす【歌い手グループ】

今や歌い手が集って活動すること自体は珍しくない。ただここまでの超スピードで頭角を現しているグループというのは、考えてみれば稀有である。その理由を紐解くと、やはりメンバー個々人に魅力が散りばめられているためと推察する。例えば彼らの代表曲のひとつ“推しが見つかる3分ちょい!”では、メンバーの自己紹介がそのまま楽曲に。個性的なキャラクター性も相まって、2回3回と聴く頃には気付けば声と顔はある程度一致するはず。そこから次の曲、次の曲と続いていけば、いつしか関連動画にいれいすが多数出現する沼へと引きずり込まれていくのだ。また音楽はもちろん、ゲーム実況動画やツイキャスなど、他にもいれいすにハマる要素はいくつも用意されているので、別のところから入るのもアリだ。

P丸様。

全編手描きの『ゆるふわ』を筆頭に、予想の斜め上から繰り出される動画が次々ヒット。大人気YouTuberとして大人気のP丸様。も、実は近年ネット発のアーティストデビューを果たした人物のひとり。ただ驚くべきは、元々動画内でも変幻自在の声質で知られる彼女にとって、音楽シーンへの進出はその力量をグッと見せ付ける最適解だったことだ。

【MV】シル・ヴ・プレジデント/P丸様。【大統領になったらね!】
【MV】シル・ヴ・プレジデント/P丸様。【大統領になったらね!】

起爆剤として一気に広がった“シル・ヴ・プレジデント”を筆頭として、荒唐無稽なフレーズの羅列で翻弄する“ちきゅう大爆発”、ネガティブな一幕ではトーンを落とす“MOTTI”……。カメレオン的な声の振り幅はそれぞれの音楽に順応する柔軟性も備えていて、逆に言えばこれまで様々な声でYouTube活動を行ってきたP丸様。だからこそ出来る最大限の強みと言える。歌手としては新人なれど、来たるセカンドアルバム『ラブホリック』では更なるパワーアップが図られていて期待も高い。

本業はYouTuberなれど、今触れるべき最強の歌唱を持つ人物のひとりでもある。

ORIO (天音かなた、常闇トワ)

もはや言わずもがな、驚異的なスピードでトップVTuberグループとして君臨した『ホロライブ』が新たなユニットを生み出したのは今年5月。天音かなた常闇トワ、共に登録者数100万人超えの知名度を誇る2名がタッグを組んだのが、今大注目のニューカマー・ORIOだ。

【MV】Over Time / ORIO【天音かなた・常闇トワ】
【MV】Over Time / ORIO【天音かなた・常闇トワ】

ORIOを語る上で外せないのは、ふたりの歌声のマッチングだ。それこそ互いの活動においては天音かなたはどちらかと言えば高音が印象深く、主張の強い楽曲も歌いこなす技量があった。また常闇トワはボーカル面の異なる魅力として低音の強みがあり、Adoの“ギラギラ”など、低いトーンの楽曲の魅力を放出することに長けていたように思う。そんなふたりのタッグは見事に互いを引き立たせ、ファーストシングル”Over Time“では彼女たちを深く知るファンでさえ唸らせる、また一味違ったテイストの楽曲に仕上がっている。今後のVTuber音楽フェスへの出演も含め、楽しみな逸材だ。

meiyo

考えさせられるフレーズが頭の中でぐるぐる回る“なにやってもうまくいかない”の大バズを経て、一躍時の人となったmeiyo。今でこそ注目の作曲者として知られている彼は実は音楽歴としては長く、高校卒業からはゆうに10年以上音楽と向き合ってきた。ただ現実は思うようにいかず、まさしくそうした現状を「なにやってもうまくいかない」と評した楽曲が大きくブレイクしたことは運命的とも取れる。

【meiyo】なにやってもうまくいかない【MV】
【meiyo】なにやってもうまくいかない【MV】

サウンドは打ち込みが主体。けれどもそれ以上に耳に残る要素としては、印象的なフレーズの羅列だろう。meiyo名義の《なにやってもうまくいかない》はもちろん、新進気鋭のシンガーソングライター・asmiに提供した“PAKU”のサビ部分など、意図的に作ろうとしても不可能な、meiyoにしか出せない印象部はどの楽曲にも存在。『中毒性のある楽曲』を徹底的に追求する彼の動きに世間が追い付いた今、来たるは追い風しかない。

和ぬか

ネット発として数あるアーティストが頭角を現している中で、一際注目を集める人物がいる。その名は和ぬか

寄り酔い/和ぬか【Music Video】
寄り酔い/和ぬか【Music Video】

2021年にYouTube上にアップされた“寄り酔い”は記事執筆時点で再生数が2700万回を超える爆発的ヒット。以降も“ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi”や“イージーゲーム feat. 和ぬか”といった提供曲でも確かなヒットを生み出す存在となった現役大学生だ。

驚くべきは、“寄り酔い”の大バズからまだほとんど時が経っていないこと。楽曲が注目されること自体難しいとされる音楽シーンの中で、名を上げるスピードというのもまた見逃せないポイントだろう。年内には自身初となる単独ライブの開催も決定しており、今後は画面の奥のみならず肉体的なパフォーマンスでも話題を呼びそうな和ぬか。今後も目が離せない存在になりそうだ。

水曜日のカンパネラ

踊る暇があったら発明してえ 歌う暇があったら発明してえ》……。

思えばここ数ヶ月で、何度このフレーズを耳にしただろう。“エジソン”の大爆発によって一気に弾けた水カンは活動歴としては長く、“桃太郎”を筆頭とした代表曲が誕生したのは今から7年近く前のこと。ただ先日、水カンは大きな変化を余儀なくされた。それこそがボーカルの変更であり、新メンバーの詩羽を迎えて心機一転、ほぼ新人として再スタートを果たしたのが今の水カンなのだ。

水曜日のカンパネラ『エジソン』
水曜日のカンパネラ『エジソン』

だからこそ、新体制になってからの一手はなるべく強烈なものでなければならなかった。そんな中で“エジソン”は誰が見ても100点満点のヒットとなり、今や新生水カンは純粋に『水カン』として、音楽番組やライブに引っぱりだこ。結果これまで活動に触れたことのない人も音楽で心を掴まれる追い風状態となった。最新EP『ネオン』の反響も上々で、ここから一気に名を轟かせることだろう。

INI(アイエヌアイ)

サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』にて勝ち残り、見事デビューを果たした11人組、INI(アイエヌアイ)。SNSではINI関連でのトレンド入りが頻発、発売したシングルもチャートイン間違いなしと、確かな結果を残し続けるモンスターグループでもある。

INI|'Rocketeer' Official MV
INI|’Rocketeer’ Official MV

楽曲的魅力は元より、最近ではメディア露出が増えたことで、バラエティ番組などから彼らの存在を知った人も多いことだろう。YouTube上でも『INIフォルダ』や『INIクラス』といった自然体のトークを見せる動画がアップされているように、『楽しい彼らの姿から音楽に触れる→音楽の格好良さにも驚く→また彼らのことを知りたくなる』という流れが確立しつつあるのはとても強い。ひとつのヒットアイコンとしても高い位置にいるINIの次なる一手は、絶対に市場全体を動かす。チェックは必須だ。

OCTPATH

『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』に出演した元練習生8名が集って結成されたボーイズグループ。この部分だけを見るとINIと似ているようにも思えるが、OCTPATHならではの魅力も間違いなく有している。

【4K】OCTPATH – 「Perfect」Official Music Video
【4K】OCTPATH – 「Perfect」Official Music Video

例えば、TikTokやツイッターでの投稿もその一部。自然体な呟き+オフショット画像は遠い存在のはずの彼らが身近な存在にも錯覚するし、精力的に活動していることがはっきり分かるツールとしても活用されているので毎日チェックしてしまう中毒性もある。しかも音楽番組では一転、クールな歌唱とサウンドで魅了するのだからそのギャップも素晴らしい。これからも長くシーンを引っ張っていきそうなニューカマーだ。

Kep1er(ケプラー)

これまでもTWICEやBLACKPINKなど、ここ日本でも人気を博してきたK-POPシーン。その期待の新星として今注目されているのが韓国、中国、日本からメンバーを選抜した新グループKep1er(ケプラー)である。

Kep1er 케플러 l 'Up!' M/V
Kep1er 케플러 l ‘Up!’ M/V

正式な日本デビューは2022年とつい最近。ただ結成間もないながらも活動歴は非常に広く、音楽番組への出演も多々。またメンバーひとりひとりへのインタビューも含め、個々の素晴らしい人間性も少しずつ明らかになっているのが今であり、常に上り調子のグループとして名を馳せるのではと予想。メンバー同士のやりとりもキュートなので、ぜひご確認を。

BE:FIRST

2021年、ソロアーティストとしても著名なSKY-HIが突如プロデュースしたダンスボーカルユニット……。という事実は確かに存在すれど、もはやそうしたバックグラウンドを度外視する規模で有名になったのが、我らがBE:FIRSTだ。

BE:FIRST / Scream -Music Video-
BE:FIRST / Scream -Music Video-

確かにBE:FIRSTははじめ、赤裸々なオーディションの模様が新規勢獲得に繋がっていた部分はある。けれども彼らが表舞台に出るにつれて、楽曲の格好良さやメンバー個々の魅力にもスポットが当てられるようになり、いつしか『BE:FIRSTにしかない強さ』がはっきりと知られるようになったのだ。今後も音源はもちろん、露出度的にも大加速が確約している彼らの動きに注目したい。

まとめ

売れているもの全てには理由がある。そして同様に、今注目されている上記の10組にもまたそうなるべき理由がどこかに存在している。それは様々な入り口はあれど、結論としては『アーティストが持つ魅力』が大きいのではないかと思う。曲のフレーズやテレビ出演の面白さから何となく曲に触れて、「これいいじゃん!」と感じる感覚……。それは何より強い印象として刻まれる、最高の経験に他ならない。

移り変わりの激しい音楽シーン。そんな中でも今回紹介した10組はバズるべくしてバズった、世間に受け入れられた有数のアーティストたちだ。YouTubeやサブスクでどんどん彼らの楽曲を深彫りしていくとあら不思議、気付けば肩まで嵌っていること請け合いな音楽沼。おそらくこの先も彼らの活動を目にする機会は多いだろうけれど、どうかその理由も頭の片隅に置きながら愛してほしい。……素晴らしい音楽への道程は、すぐ目の前にある。

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キタガワ

島根県在住、会社員兼音楽ライター。rockinon.com、KAI-YOU.netなどに音楽関係の記事を中心に執筆。毎日浴びるほど酒を飲みます。

コメント

  1. 折田 麻里沙 より:

    若手アーティストの記事拝見いたしました!
    キタガワさまに是非ご取材のご相談をお送りしたいのですが、こちらのコメントでよろしいでしょうか…?
    (UZUREA.NETのお問い合わせフォームが使えず…。

    もしよろしければ下記メールアドレスにご連絡頂けますと幸いでございます
    お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いします。

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