日常にあるちょっと不便なものをもう少し何とかできないか……誰しも考えた事があると思いますが、実際に作ったり、改善案を考えるという事まではあまりしませんよね。 とはいえ新しいヒット商品の多くは、ちょっとした不便をどうにかしようと誰かが本気で考えて作り出した成果です。
そんな日常を改善するアイデア力を鍛えたいと思い、身の回りの不便な物事についてすこし真面目に考えてみようと思いました。
お椀の足(?)に水切りがあればいいのに……
【日常のデザイン】
今回の『不便なもの』は、家事をする人なら毎日感じるであろう洗った食器。 その中でも和風の食事をするなら必須といえるお椀(おわん)や、茶碗(ちゃわん)です。
洗った後の水切り段階は(手洗いにせよ、食洗器にせよ)逆さまにしおきますよね。で、その時お椀が足(※)というのかな? 机と接する部分に水が溜まりませんか?
※編集注:正しくは高台(こうだい)と呼ぶそうです。
これ、乾かして片づける時に拭かなくちゃならないし、毎回ちょっと嫌だなあと思っていたわけです。
水が残らないデザインに出来ないか考えてみた
最初に『いくつか穴をあける』という案を考えたのですが、長く使っていると汚れが穴に溜まっていきそうな気もしました。 ……となると水がたまらないような、へこみ=水切りが高台についていると良いかもしれません。
……で考えたのがこんなの。
水切り部分がひとつだけだと、逆さにして重ねた時の傾きによっては水が残りそうなので、120度毎に3つ付けてみました。 こうすればどっちの方向に傾いていてもある程度水が流れ落ちてくれるのではないでしょうか。
あわせて、これくらいの幅の隙間であれば、食事の時にバランスが悪くなるという事もなさそうです。
なお、そんな事はとっくに先人が考え販売されている(笑)
お気づきの人も居るかもしれませんが、実はこんな事はとっくの昔に考えている人がいるようで……実際に製品化もされています。
そういえば、松屋でお味噌汁や豚汁を食べた時もお椀を手に持った時になにやら切り込みが入っていて「なんだろう? 持ちやすくするためかな??」なんて思った事がありました。 その疑問を持った時に、すぐにスマホで検索でもしていればもっと早くこの事実に気づけたかもしれませんね。
まとめ
一生懸命考えてみたものの、余裕で先人の辿った道を歩んでしまった訳ですが……まあ、普段何気なく感じている不便について、しっかり考えてみよう……という趣旨なので、これで良いのです……いいんです。
今回の教訓としては、疑問や不便を感じたらまず何でもネットで検索してみよう、というところでしょうか。とはいえ、自身の頭を柔らかくする意味でも、もう少しこの『日常の不便をデザインで変えられるか考える』という行動は続けてみたいと思います。
余談ですがお椀は木へん。 茶碗は石へん。 おなじ『わん』でも字が違うという事もこの記事を執筆中に気づきました。 素材や成り立ちによるところらしいですね。