本記事はAdobeのCreative Cloud最新版(2019年1月時点)を日本語環境で利用しているユーザー向けの記事です。
通常、日本語OS上でインストールされたCreative Cloud各アプリケーションは、日本語されたUIで起動しますが、何らかの理由で英語UIで使用したいというケースも稀にあります。
例えば、海外製のデザインテンプレートや、作業補助データなどを利用する際などに、アクションやエクスプレッションデータが日本語のユーザー・インターフェースでは動作しない場合……。そんな時には、日本語OS上でも下記の方法にて各アプリケーションを英語UIにして動作させる事で状況を改善できるかもしれません。
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Photoshopを英語で起動する(Win/Mac)
Photoshopインストールディレクトリにある、『tw10428_Photoshop_ja_JP.dat』が、日本語の言語設定ファイルです。このファイルを一時退避しPhotoshopを起動する事で英語UIにて使用する事が可能です。
Windowsでのファイルへのパス例
【アプリケーションインストールディレクトリ】\Adobe\Adobe Photoshop CC 2018\Locales\ja_JP\Support Files\tw10428_Photoshop_ja_JP.dat
『tw10428_Photoshop_ja_JP.dat』 ファイルを、『tw10428_Photoshop_ja_JP.dat.backup』などと変更してしまうと良いでしょう。
※拡張子『.dat』が表示されない設定の方はファイル名を変えてもOKです。
再度日本語UIに戻したければ、リネームしたファイルを『tw10428_Photoshop_ja_JP.dat』に戻せばOKです。
After Effectsを英語で起動する(Win/Mac)
テンプレートaepファイルなどを開いたとき、エクスプレッションエラーや、エフェクトエラーなどが起きる場合には英語起動を試してみましょう。AEの場合やり方はとても簡単です。
After Effectsのデフォルトのドキュメントルートに『ae_force_english.txt』というファイル名のテキストファイルを設置してから起動するだけでOKです。ファイル名が合っていれば良いので、テキストファイルの中身はスペースだけでも大丈夫です。文字コードも何だろうと(おそらく)影響ありません。
ドキュメントフォルダのデフォルトは、Windowsであれば『ドキュメント』フォルダ。Macであれば『書類』。
その後、After Effectsを起動すれば無事英語化されています。
Premiere Proを英語で起動する(Win/Mac)
Premire Proのコンソールから簡単に設定が可能です。
Premire Proと起動後、何でも良いのでプロジェクトを立ち上げ(新規プロジェクトでもOK)、キーボードでCtrl + F12(Win)/Command + F12(Mac)と操作します。
コンソールのメニュー(”≡”の様なアイコン)をクリックし、『Debug Datebase View』を選択
『ApplicationLanguage』の項目に『ja_JP』と記載がある箇所(上から5つ目辺り)を『en_EN』に変更します。
コンソールを閉じます。
Premire Proを再起動すると英語UIで利用する事が可能です。
日本語に戻す場合は上記を再度、書き換えればOKです。
上記以外のCreative Cloud アプリを英語で起動する(Win/Mac 共通)
上記以外のAdobe Creative Cloudアプリケーション(Illustrator、InDesign、Dreamwerve等)に関しては、上記アプリケーションの様に、簡単な手順で切り替える事は変更できず、日本語版のアプリケーションを一旦アンインストールした上で、英語版をインストールする……という流れになります。従って、Adobe Creative Cloudメンバーシップ(サブスクリプション版)利用のユーザーのみの手順となります。
Step1:日本語版を削除
(日本語版がインストールされている場合)英語版起動させたいアプリケーションをアンインストール(削除)する。
※以下の解説画像はIllustratorにてご案内します。
『Adobe Creative Cloud』アプリケーションなどからアンインストールしましょう。
Step2:『Adobe Creative Cloud』の言語設定変更
続いて『Adobe Creative Cloud』アプリケーション自体の製品言語を変更します。
右上の●●●(縦並)> 環境設定と選択し
Creative Cloud > Apps > 製品の言語 欄を Englishに変更します。
Step3:アプリケーションを再度インストール
上記の設定を完了後、英語UIで起動したいアプリケーションをインストールします。
Step4:OSを再起動
インストールが完了したら、アプリを起動すると英語版UIになっています。(作業を開始する前には、念のためOSを再起動しておいた方がよいかもしれません)
再度日本語版に戻したい時は、上記手順を踏襲する事で可能です。……ちょっと面倒ですね。
まとめ
以上の様に、Adobe Creative Cloud関連のアプリケーションのうち、PhotoshopとAfter Effects、Premiere Proは比較的簡単な手順で英語化しての起動が可能です。その他のアプリケーションについても手間はかかりますが、英語化の方法が無いわけでは無いので、必要に迫られた場合はお試しください。
余談ですが、筆者の知人にOSはもちろん、各種アプリケーションも可能な限り英語版で利用しているという人が居ました。考えてみれば、海外のTipsなどのドキュメントを調べるような方であれば、長い目でみると日本語で覚えるより英語で習得した方が効率はよいかもしれません。
英語に限らず語学の習得を進めている方であれば、その補助として、利用アプリケーションを他言語化してみるのも良いかもしれません。