かつて週刊少年ジャンプで『恐竜大紀行』などを連載していた漫画家・イラストレーターの岸大武郎(きし だいむろう)が10年ぶりとなる新作漫画『雪の記憶』をAmazon Kindelにて発表しました。
約30年前に構想していたネームを温め、ついに形にすることができたという、オールカラー68ページの本作。Amazonにて150円で読む事ができます。
岸大武郎『雪の記憶』
漫画家・岸大武郎(きし だいむろう)氏が10年ぶりとなる新作漫画『雪の記憶』を発表しました。

Amazonより
舞台はスキーブームの真っ只中の1980年代後半。セダンのルーフにキャリアを取り付け、スキー板を乗せてスキー場へ向かうことが“トレンディ”とされた時代です。JRのスキーツアーキャンペーン『JR SKISKI』が始まったのもこの頃。冬ともなれば心躍らせ、誰もがゲレンデへ通っていました。
本作は、そんな時代の美しい雪原を舞台にして、偶然出会った男女の間に起こったたった一日の切ないファンタジーロマン。作者10年ぶりの入魂の新作は、現実と虚構が交錯する独特な世界を描きます。
本書はオールカラーで68ページ。Amazon kindleにて150円で販売中。読み放題サービスKindle Unlimitedにも対応しています。
岸大武郎 10年ぶりの作品
作者の岸大武郎氏は、1988~91年に『週刊少年ジャンプ』にて『恐竜大紀行』や『てんぎゃん -南方熊楠伝-』を連載。当時の他のジャンプ作品とは一線を画する作風で話題となりました。
その後秋田書店や新潮社の漫画誌で作品を発表。最後の連載となった2003年の『コンパイルL』は単行本化が叶わず、10年の時を経て2013年にkindleで販売されました。
本作『雪の記憶』はそれからちょうど10年ぶりとなる完全新作。しかし、本作の構想自体は約30年前にできていて、長い時を経て今回発表することができたとのことです。
個人で作品を発表・販売できる時代
例えば『恐竜大紀行』では主人公が恐竜で、それを観測する語り部の人物は作中に登場しないなど、岸氏の作品は“異色作”として受け止められています。しかし、読んでみると唯一無二の魅力にあふれていると気が付くはずです。
令和の時代になり、かつてはそんな“埋もれてしまう作品”であっても、電子書籍として個人で発表できるようになりました。本作『雪の記憶』も、現代でなければ目にすることができなかった作品かもしれません。
岸氏は本作を執筆するにあたり、イラスト・漫画作成ソフト『CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)』を導入。80年代のトレンディなスキー場の話でありながらデジタル作成からのデジタル販売という最先端をいく作品となっています。
書籍情報
タイトル | 雪の記憶 |
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著者 | 岸大武郎 |
形式 | Kindle オールカラー 68ページ |
発売日 | 2023/1/13 |
価格 | 150円 |
ASIN | B0BSBD74LW |