アトラスの看板作品で人気のゲーム『女神転生』シリーズ。 その世界観、悪魔デザインを一手に担っているのが、ファンの間で悪魔絵師と呼ばれるイラストレーター金子一馬氏。
そんな金子一馬氏の参加作品ごとにまとめた画集シリーズ第9弾が刊行決定。今回は『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』『魔剣X』の各作品イラストが収録されています。
2020年9月14日追記:発表から長らく発売日が未定のままでしたが、2020年10月上旬発売と決定しました。
Index
『金子一馬画集 IX (9)』 収録内容
悪魔と契約し、他の悪魔と戦う。 剣と魔法のいわゆる中世ファンタジー系RPGとは一線を画する世界観が人気のシリーズ 『女神転生』 。 派生作品の『ペルソナ』を含め今もなお続編がリリースされているアトラスの同シリーズ関わり、その世界観構築を担う金子一馬氏の画集第9巻の刊行が発表されました。
『金子一馬画集 IX (9)』の収録内容は……
- 『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』
- 『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』
- 『魔剣X』
のイラストを収録予定。
『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』
RPG『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』は、2004年にアトラスから発売された『女神転生』シリーズの派生作品。悪魔合体など同シリーズの特徴を排除し、プレイヤー自身が悪魔に変身して戦うという、後に人気を博す『ペルソナ』シリーズの下地となった作品。 金子一馬氏はキャラクター・悪魔デザイン、世界設定デザインとして参加しました。
『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』
アクションRPG『デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団』は、2006年にアトラスから発売された『女神転生』シリーズの派生作品。本編、派生を含めて、現代~近未来が舞台となる作品が多い同シリーズの中で、大正時代という過去の日本を舞台とした特徴的な作品です。 金子一馬氏はプロデューサー、キャラクター・悪魔デザイン、アートディレクター、世界設定デザインとして参加しました。
『魔剣X』
アクションADV『魔剣X』は、1999年にアトラスから発売された作品。『女神転生』のシリーズ作品ではありませんが、意思を持ち使い手の肉体に干渉する魔剣が主人公という一風変わった世界観で人気を博しました。 金子一馬氏はキャラクターデザインを担当しました。
書籍情報
- 著者: 金子一馬
- 出版社: 新紀元社
- 判型: B5
- 予価: 3,520円(税込)
- 発刊時期: 2020/10/上旬
- ISBNコード: 9784775317778
金子一馬 氏について
ファンタジー風のRPGデザインが主流の中、現代的なフォルムとファッションデザインを意識させる前衛的なデザイン、直線的なシルエットで表現された画風が特徴。本人曰く、無駄なデザインを徹底的に削ぎ落とし、シルエットを意識するとのこと。初期はマーカーで色を塗っていた。90年代後半-2000年代初頭まではPhotoshopの機能を用いた光沢の強い画風で、テクスチャーの使用や自身で撮影した写真を背景にコラージュする方法でイラスト製作を行っていた。近年においては油絵のような下地質感を取り入れた手描きタッチを残す画風となっており、年代ごとに絵柄が大きく違っている事も特徴の一つである。
金子一馬 – Wikipedia
『金子一馬画集』既刊一覧
『金子一馬画集 I 復刻版』
『金子一馬画集 I 復刻版』は、『真・女神転生』のキャラクター原画215点を収録。
『金子一馬画集 II 復刻版』
『金子一馬画集 II 復刻版』は、『真・女神転生 2』の設定原画235点を収録。
『金子一馬画集 III 復刻版』
『金子一馬画集 III 復刻版』は、 『真・女神転生III -NOCTURNE』をはじめ、『真・女神転生 NINE』など、貴重な設定原画(デジタル彩色)を収録。
『金子一馬画集 IV』
『金子一馬画集 IV』は、 『真・女神転生デビルサマナー』の設定原画から、約半数となる158点を収録。
『金子一馬画集 V』
『金子一馬画集 V』は、 『真・女神転生デビルサマナー』の設定原画から、Dark属性の仲魔を中心とした148点+αを収録。
『金子一馬画集 VI』
『金子一馬画集 VI』は、『デビルサマナーソウルハッカーズ』設定原画の半数を収録。
『金子一馬画集 VII』
『金子一馬画集 VII』は、 『デビルサマナーソウルハッカーズ』設定原画の残り半数を収録。
『金子一馬画集 VIII』
『金子一馬画集 VIII』は、 『女神異聞録 ペルソナ』『ペルソナ2 罪』『ペルソナ2 罰』の設定原画を収録。
余談:金子一馬画集 表紙に使われているフォントは……
デザイナー向けの余談。 表紙のアルファベット『Kzuma Kaneko Works』に使われているフォントは、海外のフォントデザイン会社Emigre(エミグレ)のデザインしたMasonというフォント。
ルーン文字を連想させる、特徴的なフォントです。 様々な字形が用意されていて、ファンタジー作品でも使いやすそうな書体。 書体デザイン担当はジョナサン・バーンブルック(Jonathan Barnbrook)。 Adobe FontでもRegularとBoldが利用可能。 MyFontsではサンセリフ版なども販売されています。