独特な世界観と顔芸!2017年夏アニメ 屈指の存在感『賭ケグルイ』の魅力とは

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「さぁ、賭け狂いましょう」

インパクトのある台詞が飛び交う中、ギャンブルに興じる高校生たちを描いた漫画『賭ケグルイ』。原作のコミックは2017年2月にはシリーズ累計発行部数が約200万部を突破した人気作で、2017年7月からアニメが放送スタートしました。

賭ケグルイ 7巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
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アニメでは原作の肝であるギャンブルの緊迫感や、お互いの腹の読み合いを堪能できる作品となっており、夏アニメの中でも特にプッシュしたい内容になっています。

そこで、今回は筆者の主観でアニメ版『賭ケグルイ』の魅力について考察と紹介をしてみたいと思います。

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賭ケグルイの魅力について

「ギャンブルがすべて」という特殊な世界観

TVアニメ「賭ケグルイ」第2弾PV【2017年7月放送開始】

政財界や有力企業の子息・令嬢が集まる私立百花王学園。この学校では勝負強さを養うために「ギャンブル」が率先して行われている……というトンデモ設定。

そして、ギャンブルの強さ=勝負強さを持つ者こそ『優秀』という見解から、ギャンブルに勝っていった者ほど学内での優劣が高くなります。敵対者として生徒会が登場しますが、この生徒会達もギャンブルで学園を支配しています。

学園物、転校生、生徒会との対決……とお馴染の設定に、ギャンブルという特殊な要素を絡めて、ユニークで魅力的な世界観へと組み上げられています。

そして、この学園に本作の主人公、蛇喰 夢子(じゃばみ ゆめこ)が転校するところから物語がスタートします。

「イカサマ」ありきのギャンブルパート 手に汗握る映像

前述のように『賭ケグルイ』の中心となるテーマであるギャンブルですが、現在まで放送されている勝負はほぼすべて『イカサマ有り』です。

例えば、1話では多数の人間の監視下という点がイカサマの『タネ』になっており、続く第2話でも「ダブル神経衰弱」という勝負で使用するトランプにイカサマが施されています。

ギャンブルの勝負の中で、初見となる状況では当然のようにイカサマで追い込まれる夢子ですが、次第にそのイカサマを見抜き、逆に利用して相手を逆に追い詰め、状況を変えていきます。

勝負が描かれていく中で、ギャンブルに対して異常なまでの執着心と価値観を持つ夢子の姿と、不利な状況からの逆転劇の爽快感が本作の魅力の一つと言えるでしょう。

魅力的なキャラクタービジュアル

特殊な設定の本作ですが、そこに登場するキャラクター達も魅力的に描かれています。

たとえば1話で夢子と対決する早乙女 芽亜里 (さおとめ めあり)
アニメ冒頭から登場するこの芽亜里は高飛車で横暴な言動と、金髪、ツインテールという人気キャラにおける記号の塊のような存在です。

チップを前にご満悦の芽亜里
人気1位で優勝中の芽亜里さん(※編集部内統計 有効投票数2)

転校してきた夢子のクラスを支配しており、転校後早々に夢子へ友好的に関わりつつも、自分の得意とするギャンブル勝負に誘い込みます。この辺りの流れは、学園物の王道展開とも言えます。

※だからこそ、その咬ませ犬感がビシビシ伝わってきて面白いのですが。

そして、勝負の中で仕掛けた『イカサマ』で夢子に優位に立つや否や、表情が一変……

全然あり
人気1位で優勝中の芽亜里さん……(※編集部内統計 有効投票数2)

……とまあ中々酷い描写(褒め言葉)の顔が画面一杯に登場します。知らない人が見ると同じ作品の同一人物かどうか判別できないかもしれません。

とはいえ、対する主人公 夢子も負けていません。

ギャンブルを楽しむ夢子さん

普段は物腰の柔らかな物言いと、常に笑顔をたやさないおっとりとした印象。特殊なギャンブル勝負にも誘われるままほいほい参加し、相手の術中にはまっていくかの様に見えます。

ところ勝負が進むにつれ、その鋭い観察力と洞察力を発揮し……

蛇喰夢子(高2) ^^;;;;

ギャンブルの狂気に身をゆだね、狂気を楽しむかのような異常な執着心。そして大胆な賭け方で相手を翻弄し、遂には逆転していきます。

1話でしっかりと主人公の風格を示す夢子さんと、見事に敗退する芽亜莉さん

始めのころはちょっとアクが強すぎるとも感じるこの『顔芸』描写も、回を重ねるごとにクセになり、楽しみになっている自分に気が付く事でしょう。

単に『顔芸が面白い』と言い放つと、ただの色物作品のように思われてしまうかもしれませんが、ギャンブルに興じる人々の心理や機微を通じてキャラクター達の奥にある喜怒哀楽を極端にデフォルメして表現している作品でもあるのです。

この顔芸は、原作のコミックでも表現されています。
そしてアニメ版ではさらにその演出は強調され、構図、タイミング、声優の演技のふり幅なども含めて物語を演出する重要な要素として丁寧に作りこまれているのだと思います。

そんな演出面も含めて、登場キャラクター達の魅力が作品の人気に火が付いた理由の1つでしょう。

コミックは、スピンオフ作品も展開中

ちなみに、編集部で最も人気が高い(有効得票数2票)金髪ツインテールの『早乙女 芽亜里』ですが、コミックでは既にスピンオフシリーズが展開されています。

その名も『賭ケグルイ 双 (ツイン)』。うーんツイン。

そしてアニメでもその破滅志向っぷりがキレキレだった、生志摩妄 (いきしまみだり)に焦点を当てた 『賭ケグルイ 妄 (ミダリ)』。

どちらも原作は本編同様 河本ほむら氏のオフィシャルスピンオフですので安心して楽しめます。2017年8月現在で、双(ツイン)は現時点で5巻まで、妄(ミダリ)は1巻が発売になった所。

双方評判も上々の様ですので、気になる方は是非お読みください!

まとめ キャッチコピーに違わない狂った魅力にあふれた作品

「ギャンブルは狂っているほどおもしろい」

これは主人公の夢子が劇中で放つ台詞です。

『賭ケグルイ』はこの台詞に違わず、ギャンブルに狂わされ、渦中にいる人間達を描いている作品です。アニメ版ではまだ物語の核心に至る部分は見え隠れする程度ですが、

  • 独特な世界観からくるストーリの行く末
  • 腹を読み合うギャンブルの駆け引き
  • 極限状態での人間心理
  • 各キャラクターの顔芸

といったあたりにビビッ!と来る方には、ぜひ一度は見ていただきたいアニメです。

原作のコミック『賭ケグルイ』もまだ連載が終わっていないのでラストがどのようになるか判りませんが、個人的には原作共々最後までしっかりと見届けたい作品だと思っています。

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