タイププロジェクト株式会社は、都市フォントプロジェクトのひとつである『濱明朝』シリーズとして、欧文イタリック体『Hama Mincho Italic(濱明朝イタリック)』の発売開始を発表しました。2020年10月15日よりタイププロジェクトのサブスクリプションサービス『TP コネクト(30,000円/年額)』で提供されたほか、フォント単品として4つのバリエーションの6ウエイトセット(各16,200円)と4バリエーション×6ウエイトの24フォントセット(59,760円)がオンラインショップでダウンロード販売されます。
Hama Mincho Italic(濱明朝イタリック)
2017年7月に発売された、『濱明朝』は、見出しやタイトル、本文や注釈などの幅広い用途での使用を想定し、キャプション、テキスト、ヘッドライン、ディスプレイの4つのバリエーション×6ウエイトの計24のフォントのファミリーで提供されています。
そして今回2020年10月15日より、24フォントすべてに対応した欧文イタリック『Hama Mincho Italic』が追加されました。

公式サイト より
『Hama Mincho Italic』は、全体に流線的な形状を採用し、横浜の風や波を想起させる雰囲気を持たせています。正体のデザインがハイコントラストですっきりとした漢字に近いのに対し、イタリック体では筆脈を残した柔らかい雰囲気を持つ仮名に合わせた印象に仕上げています。また、ウエイトごとの特徴は正体と調和させつつ、いくつかの文字の形状やプロポーションを意図的に変えています。
『Hama Mincho Italic』では、合字やプロポーショナル数字、オールドスタイル数字を追加しています。装飾的なデザインの「st」「fy」などの合字では、波の形を思わせるデザインを採用しています。また、小文字の「v」と「w」の字形をバリエーションによって変えています。
2010年にタイププロジェクトが発表した都市フォント構想は、都市独自のフォントをコミュニケーションツールとして活用することで、都市のアイデンティティを強化しようという試みです。2017年7月には横浜をイメージした『濱明朝』、2020年3月には名古屋をイメージした『金シャチフォント 姫』、2020年7月には『東京シティフォント』の発売を開始しています。
濱明朝は、大佛次郎記念館のサインや、天野和俊デザイン事務所が最優秀賞を受賞した横浜市中区馬車道商店街協同組合の150年記念ロゴタイプに採用されています。
販売価格(税込)
- TPコネクト:30,000円/年額 (https://typeproject.com/service/tpconnect)
- 6ウエイトセット:16,200円(キャプション、テキスト、ヘッドライン、ディスプレイ 各6ウエイト)
- 24フォントセット:59,760円(4バリエーション x 6ウエイト)
- Webフォント:REALTYPE.jp サブスクリプション https://www.realtype.jp/
※TPコネクトは、AXIS Font、AXIS ラウンド、AXIS Latin Pro、TP 明朝、TP スカイ、TP スカイラウンド、濱明朝、SST JP、TP国立公園明朝、金シャチフォント 姫のすべての書体ファミリーを年間定額でご利用いただけるサービスです。
製品仕様
文字セット | 301字 |
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バリエーション |
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ウエイト |
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フォーマット | OpenTypeフォントフォーマット |
動作環境 | Mac OS X、macOS、Windows 8.1、10 (いずれも日本語版) |
関連リンク
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