夜明けのはいむ:思い出の音楽のお話

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浦部はいむ

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中学時代にどハマりしたバンドがある

初めて聴いた時は体に電撃が走ったような感覚だった…

同じような感覚は、
その後19歳の頃読んだ漫画『銭ゲバ』
最近だと『月岡芳年』の浮世絵を見た時

……話をバンドに戻すと
当時の小遣いは全部そのバンドにつぎ込んでいた

ネット通販なども使っていない時期だったので
雑誌で新しいアルバムや新曲が出るのを確認し
CDショップに予約しに行ったりして

なかなか楽しかったなあ

学校でもクラスメイトに
「このバンド聴いてほしい」
とアルバムを貸しまくったり

その中のひとりは
「あのCDを貸してくれたおかげで
このジャンルの音楽が好きになった。楽しみが増えた」
と気に入ってくれた

その後、私は高校に行かなくなり
引きこもり状態になった

親は学校に行かないと不機嫌になる。

夕方になるとクラスメイトが家にやってきては
私を学校に連れて行こうとしてくれてたけども
当時はそれが苦痛で仕方なかった

高校に行けない時期が私にはあったのだ

ある時、中学時代の同級生が家にやってきて
「私、●●(ハマったバンド)のライブに行きたい、
チケット取るから行こうよ」
と言ってきた

友人の優しさだったんだろう

引きこもっていた私を
なんとか外に出してあげようと
考えたんだろうなと、思う

そして初めて行ったライブは
かなり凄かったと言うか

初日の私と友人は終始棒立ち…

でも、帰り道で
なんかすごい! 次も行こう!
自分も次こそはあの中に溶け込みたい!
と思ったのを覚えている

数ヶ月後に工場で働き始めて
そのバンドのライブに行くためや、
新曲を聴くために
前向きに頑張れた

いまは漫画を描いている時は
情報収集もかねて
なるべくラジオを聴く事をしているけども

原稿が進まない時は
あのバンドの曲を聴くととても捗る

そう思うと
たくさん音楽に助けられたなと思う

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