『Googleしごと検索』の概要、掲載方法、構造化データについて sirent-shy 公開:2019年7月1日(5年前) / 更新:2020年11月6日 コメント 0件 Web技術googlehtmlwebサービス仕事 SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 2019年1月23日より提供が開始されたGoogleの採用関連サービス『Googleしごと検索 (Google for Jobs)』をご存じでしょうか。 特定のサービスに依存せず、無料で会社の募集要項や採用情報をGoogleの検索結果に掲載できるというサービスです。 当記事ではこの『google 仕事検索』の概要についてと、掲載する為の構造化データの作成方法と、データの設置をしてページを対応させる方法について解説をします。 なお、本記事はwebサイトの構築などを行っているweb制作会社や、エンジニア、フロントエンドのコードを書けるデザイナーなど向けの記述をしています。 記事の索引1 『Google しごと検索 (Google for Jobs)』概要2 Googleしごと検索への対応(掲載)方法2.1 募集要項/採用情報のWebページを作成2.2 募集要項/採用情報のページに構造化データを記述2.3 『構造化データ テストツール』でテスト2.4 Googleのインデックスに登録3 まとめ3.1 関連リンク4 構造化データ作成ツール(エディタ) 『Google しごと検索 (Google for Jobs)』概要 Google しごと検索では、一般的なgoogle検索入力欄で関連語を入力する事で検索結果に採用情報を掲載できるという物です。たとえば、Googleで『渋谷 バイト』と検索すると下記の画像の様な内容が通常のweb検索の中に表示されます。 Googleで『渋谷 バイト』と検索 渋谷区のアルバイトに関連する求人情報が検索結果内に分かりやすく表示され、任意の求人情報をクリック、または、タップするとより詳細な求人情報が表示されます。(実際のgoogleしごと検索ページ) 求人の詳細画面では検索キーワードに関連したカテゴリや雇用形態から絞り込み検索もできるようになっています。 google仕事検索 求人の詳細画面 さらに、Googleアカウントにログインしていると、チェックしたい求人情報を保存して後で確認したり、気になる企業名等で検索してその企業の求人情報をメールで受け取ることもできます。 Googleしごと検索への対応(掲載)方法 では続いて、Googleしごと検索への掲載方法を解説していきます。 募集要項/採用情報のWebページを作成 まずは自社Webサイトに求人の募集要項を記載した採用情報ページを用意する必要があります。 一般的なWebサイトであれば、デザインなどのフォーマットは問いません。ただし、職種、給与、待遇、仕事内容など一般的な募集要項など、求職者にとって必要な情報は記載しておく必要があるでしょう。 また、Googleしごと検索は職種単位で掲載されるようですので、 職種一覧などの一覧ページではなく、職種別の詳細ページを用意しましょう。 募集要項/採用情報のページに構造化データを記述 続いて構造化データを作成します。 この『構造化データ』を、 WebページのHTMLの中に記述する事でGoogleに対して『webページがGoogleしごと検索結果に表示できるWebページ』である事を明示します。 具体的には以下のような構造化データをWebページのHTMLソースコードに記述します。(データ例です) <script type="application/ld+json"> { "@context" : "http://schema.org/", "@type" : "JobPosting", "title" : "Webプログラマ", "description" : "<p>自社プロダクトの開発プログラマを募集しています。環境はLAMP環境で、メインのプログラミング言語はPHPです。<br>フレームワークにはLaravelを採用しているため、何らかのWebフレームワークで開発した経験がある方は大歓迎です。</p>", "datePosted" : "2019-01-23", "validThrough" : "2019-03-31", "employmentType" : "FULL_TIME", "hiringOrganization" : { "@type" : "Organization", "name" : "株式会社サンプル企業", "sameAs" : "http://example.com/", "logo": " http://example.com/logo.png" }, "jobLocation" : { "@type" : "Place", "address" : { "@type" : "PostalAddress", "addressRegion" : "東京都", "addressLocality" : "○○区", "streetAddress" : "○○1-1-1", "postalCode" : "100-0000", "addressCountry": "JP" } }, "baseSalary": { "@type": "MonetaryAmount", "currency": "JPY", "value": { "@type": "QuantitativeValue", "value": 200000, "minValue": 200000, "maxValue": 3000000, "unitText": "YEAR" } } } </script> 構造化データの各項目については下記のような構成になります。 親要素 子要素 子要素2 概要 記入例 @context schema.orgに則った構造化データであることを表す”http://schema.org/”を指定する http://schema.org/ @type 求人情報を表す”JobPosting”を指定する JobPosting title 職務の名称(求人情報のタイトルではない) Webプログラマ description HTML 形式での求人の詳細な説明description と title を同じにすることはできません段落を追加するには、<br>、<p>、\n を使用利用できるHTMLタグ、<p>、<ul>、<li>、および見出し(<h1>~<h5>)など<strong> や <em> などの文字レベルの書式設定タグも使用可 <p>自社プロダクトの開発プログラマを募集しています。環境はLAMP環境で、メインのプログラミング言語はPHPです。<br>フレームワークにはLaravelを採用しているため、何らかのWebフレームワークで開発した経験がある方は大歓迎です。</p> datePosted 求人情報を投稿した最初の日付(”yyyy-MM-dd “形式) 2019-01-23 validThrough 求人情報が期限切れになる日付(”yyyy-MM-dd “形式) 2019-12-31 employmentType 雇用形態FULL_TIME: フルタイムPART_TIME: パートタイム、アルバイトCONTRACTOR: 個人請負TEMPORARY: 派遣INTERN: インターンVOLUNTEER: ボランティアPER_DIEM: 日雇いOTHER: その他 FULL_TIME hiringOrganization @type 求人を募集している組織の項目であることを表す”Organization”を指定する Organization name 企業名 株式会社uzurea.net sameAs 企業のWebサイトURL http://example.com/ logo 企業のロゴ画像URL http://example.com/logo.png ※112px×112px以上で、縦横比1:1の正方形画像を推奨 jobLocation @type 就業場所の項目であることを現す”Place”を指定する Place address @type 住所情報の項目であることを現す”PostalAddress”を指定する PostalAddress addressRegion 都道府県 東京都 addressLocality 市区町村 ○○区 streetAddress 町名以降 ○○1-1-1 postalCode 郵便番号 100-0000 addressCountry 国コード(日本の場合は”JP”を指定する) JP baseSalary @type 給与の項目であることを現す”MonetaryAmount”を指定する MonetaryAmount currency 通貨単位(日本円なら”JPY”を指定する) JPY value @type 給与の金額や範囲の項目であることを現す”QuantitativeValue”を指定する QuantitativeValue value 基本給の額 200000 minValue 給与の下限額 200000 maxValue 給与の上限額 3000000 unitText 給与の単位HOUR: 時間あたりDAY: 日あたりWEEK: 週あたりMONTH: ひと月あたりYEAR: 年あたり YEAR ※より詳しい情報を知りたい方はGoogleの公式ドキュメントを確認してください。 『構造化データ テストツール』でテスト 上記の内容を元に、構造化データを作成し採用情報を掲載したページのソースコードに構造化データを追記しwebサーバーへアップロードし公開 まで完了したら、Googleが提供している『構造化データテストツール』で公開したWebページが『Googleしごと検索』に掲載できる状態になったかどうかをチェックします。 (1) Google リッチリザルト テストにアクセス Google リッチリザルト テスト (2) URLを入力 掲載したページの公開URLを入力します リッチリザルト テストに URLを入力 (3) テストを実行をクリック 『URLをテスト』ボタンをクリックし…… 『求人情報』欄にグリーンのチェックがついていればOK 画像のように、グリーンのチェックが表示されればOKです。(構造化エラーなどが出ている場合は適宜修正しましょう) Googleのインデックスに登録 Googleしごと検索の結果に募集要項/採用情報のWebページを掲載するためには、前述したページがGoogleのインデックスに登録される必要があります。 既に公開されているwebサイトでリンクをたどる事ができるページであれば、一定期間でGoogleにインデックスに登録されます。急いで掲載させる方法も幾つかありますが、具体的なやり方は本記事では割愛(※)します。 ※Google APIs のIndexing APIを利用したり、Search Consoleを利用中でsitemap.xmlを登録済みであれば、URLの検査>公開したURLし、再クロールさせるなど。 まとめ googleの検索フォームに入力するだけで、採用募集が表示されるというのは、求職している人にとってもシンプルで便利ですね。 僕は外出時に飲食店などを探すときにはGoogle検索を利用します。 食べログやぐるなび、Rettyといった大手サイトが有名ですが、 各サイトの中で探すのではなくグるだけで評価や場所が表示されるのは、シンプルでとてもありがたいですね。 そして仕事探しに関して言えば、 これまでIndeedや、リクルート系サービスのような大手求人サイトを利用されてきた方も多いと思いますが、前述のようなお店探しと同じことを求人広告で行えるようになってきているのだなと実感しました。 googleが様々な市場を席捲しはじめているのをあらためて感じますが、求人募集する企業や求職者にとっては今の所便利なサービスですので、ひとまず難しい事を考えないで、積極的に利用していくべきだと思います。 関連リンク Google しごと検索で、仕事探しをもっとスムーズに! (Google公式) 構造化データ作成ツール(エディタ) 2019年7月10日追記: 上記の技術的な情報が分からない! または面倒くさい! という方向けに、Googleしごと検索の構造化データをコピー&ペーストと簡単な入力で作成できるツールを用意しまいた。自動処理や不正利用などでなければ、商用利用もOKですので、お気軽にご利用ください。 https://uzurea.net/googlejob/ Googleサービスがぜんぶわかる本 令和元年版 (洋泉社MOOK) ¥80 (2024/11/13 10:08:46時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 ¥1,250 (2024/11/13 10:08:47時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す