GOM&Companyとは? GOM Playerなど制作・公開するソフトウェア開発企業について

GOM&Companyとは? GOM Playerなど販売する動画関連ソフト開発企業

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GOM&Company(ゴム&カンパニー)という会社をご存じでしょうか? 聞き覚えがない人でも、パソコン用の無料メディアプレイヤー『GOMプレイヤー』を提供している会社……と聞けば、わかる方も多いかもしれません。

同社は、現在はこのGOMプレイヤーの他、

  • GOM Cam(画面録画ソフト)
  • GOM Mix(動画編集ソフト)
  • GOM Encoder(動画変換ソフト)

など、動画関連のユーティリティを中心に、ソフトウェアを製作・販売し続けています。

そこで当記事では、あらためてこのGOM&Companyについて、Web公開されている情報を中心に調査しまとめてみました。 また、一部情報についての補足を同社の広報へ問い合わせ、回答をいただきましたので、これについてもあわせてご紹介していきます。

GOM&Companyについて

GOM&Companyの前身は1999年に韓国 ソウル市で設立されたGRETECH(グレテック)という企業です。 その後企業名をGOM&Company(ゴム・アンド・カンパニー)に変更し、2019年02月で設立20周年を迎えた動画関連サービス&ソフトウェアをを提供する企業です。

創業当時は Webストレージサービス『POP Desk(팝데스크)』や、ゲームプラットホーム『GAMIO(깨미오)』などを提供していました。 特にPOP Deskは公開5年ほどで会員500万人を超える韓国内No.1ストレージサービスとなっているようです。

2003年1月にはGOM Player(バージョン1)を公開。

3年後の2006年3月に公開するVOD(ビデオオンデマンド)サービス『GOM TV』の公開とほぼ同時期にGOM Playerのバージョン2が公開され、GOM TV共々急速にシェアを伸ばします。 その後GOM Playerは韓国国内のみならず世界中で利用されるようになり、一時期はWindowsに搭載されていたWindowsMediaPlayer(WMP)よりも利用者が多いと報じられほどになります。

※以下に同社から提供された資料を元に、GOM&Companyの沿革と関連情報を時系列で記載します。

沿革と関連情報

  • 1999年02月18日 韓国ソウルにて GRETECH 設立
  • 2000年02月 POP Desk(팝데스크)サービス公開
  • 2000年10月 GEMIO(깨미오)サービス公開
  • 2001年12月 韓国のインターネット企業協会 技術開発部門功労大賞受賞
  • 2002年11月 POP Desk特許登録
  • 2003年01月 GOM Player発売
  • 2004年06月 POP Deskをもとに、エンターテイメントポータルipopを公開
  • 2004年07月 GEOMIにてモバイル(フューチャーホン)版『メイプルストーリー』公開
  • 2004年09月 GOM Audio発売
  • 2004年10月 GRETECH Japan設立
  • 2005年01月 GOM Player韓国特許庁優秀特許製品大賞優秀賞受賞
  • 2005年06月 GOM Playerの累積ダウンロード2,000万件を突破
  • 2005年11月 GOM Playerが日本のダウンロードサイト ベクター(www.vector.co.jp)でダウンロード1位
  • 2005年11月 オンライン対戦アクションゲーム『Gem Fighter』クローズドβサービス実施
  • 2006年02月 GOM Encoder発売
  • 2006年03月 GOM TVサービス公開
  • 2006年05月Gem Fighter』正式サービス開始
  • 2006年12月 大韓民国インターネット大賞国務総理賞など多数受賞
  • 2007年08月 GOM Audioが、Winampの抑え音楽再生プレーヤーの利用者数1位に
  • 2007年11月 大韓民国インターネット大賞情報通信部長官賞受賞
  • 2008年03月 GOM TVにてスタークラフト eスポーツ リーグ『TG Sambo Intel Classic』発足
  • 2010年01月 韓国内最初地上波3社 (KBS,MBC,SBS) 放送直後ダウンロード/見逃し配信サービス公開
  • 2010年05月 blizzard entertainmentとの独占e-sports及び放送パートナーシップ締結
  • 2010年09月 GOM TVにてスタークラフト2 eスポーツリーグ『グローバル スタークラフト2リーグ』発足
  • 2013年 創業 代表取締役 Bae-sik(배인식)氏が辞任
  • 2015年08月 グローバルスタークラフト2リーグを譲渡しeスポーツ事業終了
  • 2015年11月16日 日本国内でのGOM Player提供停止を発表
  • 2015年11月27日 日本国内でのGOM Player提供再開
  • 2016年02月 正品SW模範企業認証『COST』GOLDメンバーに選定
  • 2016年11月 GOM Cam 発売
  • 2016年11月 Kocowa (日本国内向け、韓流コンテンツ・プラットフォーム)公開
  • 2017年03月 会社名をGOM&Companyに変更、Byungki Lee氏が代表取締役就任
  • 2017年06月 GOM Mix Pro 発売
  • 2018年03月~09月 動画コンテンツの再構成及び提供方法以外2件の特許取得
  • 2018年09月 Ait(補償型OTT) 発売
  • 2019年02月 GOM&Company 設立20年
  • 2019年09月 GOM Mix Pro国家公認資格 (DIAT) 受検プログラムに選定

代表取締役 Byungki Lee氏について

現在の同社の代表者はByungki Lee氏。 1999年のGRETECH起業時の共同創業者のひとりで、2017年にGOM&Companyの代表取締役に就任しています。

GOM&Company代表 Byungki Lee氏
GOM&Company代表 Byungki Lee(이병기)氏
画像 https://www.gomcorp.com/eng/company/ より

同氏の経歴は以下のとおり。 GRETECH創業時からのメンバーで2017年に代表取締役に就任しています。

  • 1967年 誕生
  • 1992年 韓国スンシル大学校 電気工学 学士取得
  • 1992年 サムスン電子 入社
  • 1999年 GRETECH Co-Founder(共同創業者)
  • 2002年 韓国ヨンセ大学校 経営学 修士取得
  • 2017年 株式会社GOM&Company 代表取締役に就任

企業情報

GOM&Companyの本社はソウル市江南区(カンナム)にある自社ビルです。

  • GOM&Company 本社所在時:韓国ソウル特別市江南区開浦路216 GOM & Company Building
  • GOM&Company コーポレートサイト:http://www.gomcorp.com (韓国語/英語)
  • GOM関連 製品情報ポータル: http://www.gomlab.com (多言語対応)

なお、2021年6月現在、日本国内でのソフトウェア販売、サポートなどは本社GOM&Companyが行っていますが、B2B営業や国内での広告といった業務は、GRETECH Japanが担当しているようです。

  • GRETECH Japan所在地: 東京都新宿区新宿7丁目26-7 ビクセル新宿1F
  • GRETECH Japan Webサイト:http://gretech.co.jp/

主要サービスと製品

2021年6月現在の同社の主要サービスと製品は以下の通り。

GOMTV (韓国内のみ)

GOMTV
GOMTV

2006年から続く、動画ストリーミングサービス『GOMTV』は、現在も続く同社のサービスのひとつ。

かつては、スタークラフト/スタークラフト2のプロリーグも発足しe-sports事業なども展開していました。

KOCOWA(ココワ)

GOM&Companyと韓国の放送公社(KBSメディア、iMBC、SBSコンテンツハブ)が共同で立ち上げた日本向け韓流プラットフォーム

K-pop、ドラマ、エンターテインメント、ニュースなど、エンターテインメントコンテンツを提供しています。

ソフトウェア事業

Windows用
動画関連アプリケーションの開発・提供・販売
Windows用
動画関連アプリケーション

WindowsOS用無料メディアプレーヤー『GOM Player(ゴム・プレイヤー)』とその上位有料版『GOM Player Plus(ゴム・プレイヤー・プラス)』は、マルウェア騒動により一時期利用者が激減するも、その後は少しづつ信頼を取り戻しユーザー数も順調に取り戻しつつあるようです。

他にも、動画編集変換ソフト『GOM Encoder』、画面録画ソフト『GOM Cam』、動画編集ソフト『GOM Mix Pro』といったクリエイティブ系アプリケーションの開発、提供も行っています。

※上記、GOMLABでは定期的なクーポンやセールなどが開催されています。

同社の提供情報によると、前述のうち『GOM Player』『GOM Mix Pro』 『GOM Cam』の3ソフトウェアのアクティブ利用者数(実行数+ダウンロード数)は、2021年6月現在38億(3,808,108,898件)を超えるとの事。

今後、オンラインミーティングや、教育、ビジネスなどにおいて、動画・通信プラットフォームの拡大が予想される中、今後もこれらのソフトウェアの開発、サポートに注力していく予定だそうです。

上記4ソフトウェアの他にも、スマートフォン向けアプリの開発・提供も行っています。

動画関連事業

『Video AD』『New Media Tech』

動画に関連した豊富なデータ、開発ノウハウを生かし、動画中に最適な広告を提供するサービス『VRiX』や、360度動画/VR動画など『新しいメディアテクノロジー』に関連する開発なども行っているようです。

  • GOM&COMPANY コーポレートサイト(英語) 『Video AD
  • GOM&COMPANY コーポレートサイト(英語) 『New Media Tech

まとめ、関連リンク

動画再生ソフトGOM Player(ゴムプレイヤー)や、動画編集ソフトGOM Mix Proなどを提供する『GOM&Company』についてあらためて調べてみました。

韓国企業という事は知っていましたが、オンラインストレージサービスからスタートしたという事や、スタークラフトの大会(e-sports事業)に携わっていた事など、はじめて知る情報もいくつかありました。

最後に同社の企業情報や、各ブランドのリンク、及びSNSアカウントなどを紹介しておきます。

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