当記事ではゲーム実況動画や、ウェビナー(ウェブセミナー)、プレゼン資料動画、オンライン授業動画などに応用できる、Windows用PC画面録画ソフト『GOM Cam(ゴム・カム)』を紹介いたします。
本製品は無料でも利用できますが、録画画面にGOM Camのロゴが入ったり、動画の編集回数に制限がかかっています。有料版Basic版(税込2,700円)、Pro版(税込 3,700円)のライセンスを購入すると、ロゴの除去や、編集回数の制限が解放されます。
動画録画ソフト『GOM Cam』
今回紹介する『GOM Cam』を販売するのは、日本国内累計800万件以上の無料動画再生ソフト『GOM Player』を提供するGOM & Companyです。(同社は動画再生ソフトの他にもさまざまなソフトウェアを提供しています)
『GOM Cam』は、Windows専用の画面録画ソフトですが、PCの画面を録画するだけではなく、PCに接続したウェブカメラと同時に録画をしたり、録画をした動画を編集する機能が搭載されていたりと、ゲーム実況動画やウェビナー、プレゼン動画などを簡単に制作できます。
ライセンスについて 無料版と有料版の違い
『GOM Cam』には無料版と有料版Basic、有料版Proのライセンスがあります。主な違いは下記の通り。
無料版 | Basic版 | Pro版 | |
---|---|---|---|
価格 | 無料 | 2,700円(無期限) | 3,700円(無期限) 480円(30日間) |
広告 | あり | なし | なし |
録画時間 | 20分まで | 制限なし | 制限なし |
動画簡単編集 動画詳細編集 |
10回 10回 |
30回 10回 |
制限なし |
公式ロゴ動画挿入 | あり | あり | なし |
GIFキャプチャー時間 | 20秒 | 20秒 | 制限なし |
多重予約録画 | 3個 | 3個 | 制限なし |
オーディオ抽出 | 5個 | 30個 | 制限なし |
無料版でも基本的な操作は一通り行えますので、まずは無料版で操作感を確認し、使い続けても良さそうならBasicまたはProを購入するといいでしょう。BasicとProの違いは、簡易編集機能の回数制限やGIFアニメでのキャプチャー時間、オーディオ抽出回数制限など。これらの機能を本格的に使用しないのであればBasicでの利用でもよいでしょう。
※Basic購入後に、さらにPro版へのアップグレードしたい場合も、追加費用1,000円で可能です。
製品ライセンスを購入するという場合は、GOM Cam公式ページの右上にある『購入する』ボタンから購入(オンラインで決済)が可能です。
ダウンロードとインストールの手順
『GOM Cam』のインストール手順は簡単です。無料版で使う場合も、ライセンス購入済みのユーザーもまずは公式サイトの下部(もしくはFree Downloadをクリックするとスクロールする)から、『32bit Windows 以上』『64bit Window7以上』のいずれかのリンクから、インストーラーをダウンロードします。
最新のPCを使っているユーザーであれば、64bit版で大丈夫ですがもし自分のPCがどちらか分からないという場合は、こちらを参照してください。ダウンロード完了したファイルを実行すると、言語選択が表示され、その後インストーラーが起動します。 以後はセットアップウィザードの指示に従っていけば数分でインストールが完了します。






GOM Camの起動
インストールが完了すると、GOM Camが起動します。最初の起動時やアップデートがあった場合など、画面に解説がでるのが親切です。
有料版ライセンスをアクティベートする場合
インストールが完了し、ソフトウェアを起動すると下記のような画面が表示されます。もしすでに有料版ライセンスを購入済みの場合は、画面右上の『製品版を登録する』という箇所をクリックすることで、アクティベート(有効化)することができます。
表示されたライセンス情報ウィンドウから登録時のメールアドレスとライセンスキーを入力しまします。また、この画面から直接ライセンスを購入することもできます。
ライセンス登録後は、自動アップデートにも対応。買い切りタイプのソフトでありながら、常に最新版が利用できるようになります。
機能解説 4つの録画モード
『GOM Cam』の主要機能である録画モードは下記の4種。
- 画面録画
- ウェブカメラ録画
- ゲーム録画
- 講義動画
以下にそれぞれの機能を解説していきます。
『画面』録画
メイン画面左メニューから[画面]をクリックすると、画面全体にガイドが表示されます。このガイドをドラッグ&ドロップする事で録画する範囲を指定することができます。
[画面]ボタン右の矢印(右向きの三角形)を押すと、全画面を録画、範囲指定のプリセットが表示されるので、そこから選択することも可能です。
『ウェブカメラ』録画
メイン画面左メニューから[ウェブカメラ]をクリックすると、PCに接続されたウェブカメラの映像を直接録画指定することができます。
『ゲーム』録画
メイン画面左メニューから[ゲーム]をクリックすることで、起動中のゲーム画面(ウィンドウ)を録画指定できます。
『講義』録画
メイン画面左メニューから[講義]をクリックし、ウェブカメラやマイク、パワーポイントファイルを指定することで、スライドを動かしながらカメラ映像ワイプやマイク音声を同時に録画することができます。
録画の開始や停止、その他の操作
各モードで録画範囲を指定したら、その領域上部のボタンで録画の開始や操作を行えます。

ボタンは左から、録画、イメージキャプチャー、描画、効果設定/プレビュー、範囲の再指定、ピクチャー・イン・ピクチャー、予約録画、ぼかしと並んでいます。
- 録画:ボタンを押すことで録画を開始します。録画中はこのボタンが一時停止と停止のボタンに変わります。
- イメージキャプチャー:ボタンを押すと、現在の選択範囲の静止画像を撮影することができます。
- 描画:ペンやスタンプなどで画面に自由に描画を行う事ができます。
- 効果設定/プレビュー:録画する画面に、ウェブカメラの映像や静止画を追加することができる設定画面を開きます
- 範囲の再指定:録画範囲を再指定することができます。
- ピクチャー・イン・ピクチャー:ワンクリックでウェブカメラ映像を録画に差し込むことができます。
- 予約録画:時間を指定して自動で録画開始、停止を設定することができます。
- ぼかし:画面の一部にぼかしをかけることができます。ぼかしの範囲や種類、濃さや色なども細かく調整可能です。
各種設定画面
メイン画面左上の設定(歯車マーク)アイコンをクリックすると様々な設定を変更することができます。
- 一般:一般では、録画時にマウスカーソルを表示させるかどうか、ポインターなどの色、言語設定、録画画面のツールバーの位置調整もここで行なえます。
- デバイス:録画映像のFPS(動画の滑らかさ)とコーデック(ファイルの保存フォーマット)、ビットレート(録画品質)などを選択できます。また、録音の設定もなども調整可能です。
- 録画:自動録画終了時間の設定や、書き出しファイルの目標容量などが設定できます。
- 描画:描画操作を行う際に使うフォントを指定できます。
- イメージ:スクリーンショット(イメージキャプチャー)の品質や関連設定を行います。
- 保存:録画データや画像の保存場所や、ファイルのフォーマット、ファイルネームの設定が行えます
- 短縮キー:キーボードショートカット設定を変更できます。デフォルトでは、OSのスクリーンショット(PrtScやAlt+PrtSc)がGOM Camで上書きされてしまうので、不便を感じたらここで変更しましょう。
- その他:初心者用ヘルプの再表示や、ツールチップの有無などの設定が可能です。
編集機能
録画して生成されたファイルを選択し、ハサミマークをクリックすると、編集画面を開くことができます。
編集方法には、簡易編集と詳細編集の2種類があります。
- 簡易編集: 動画のトリミング(必要な部分だけ抜き出す)のみ可能。
- 詳細編集: トリミングのほか、動画の早送りや音声の追加が可能。

[GOM & Company] GOM Cam Pro広報PV より
編集画面では、動画からいくつかの区間を区切って選択肢、区間ごとに削除するかどうか、早送りするかどうかなどを設定します。また、画面右の[その他の設定]から、追加するBGMを選択できます。
まとめと、総合評価
GOM Camの機能を確認しひととおり触ってみた感触としては、録画・編集まで完結できる便利なソフトだと感じました。以下にその理由を中心に紹介していきます。
特に良い点:洗練されたUIと軽快な動作
本ソフトウェアは、ユーザーインターフェース(ボタンの位置やデザイン)や、テキストが理解しやすく丁寧につくられていて、はじめて動画の録画や編集を行うという方でもそれほど苦労なく利用開始できるはずです。
プロフェッショナル用のソフトウェアは高機能な分、専門的な単語や操作に熟練が必要な機能などが多く、その習得にはやや時間がかかるのが常です。その点、GOM Camは、エクセルやワード、メール、インターネット閲覧といったパソコンを日常のツールとして使っているような方が、動画配信や録画をはじめてみよう……といった、入門用に最適化して開発されているように感じました。一見面倒そうな設定画面にも簡易ヘルプやTipsが表示されるなど、初めてでもストレスフリーで本ソフトを動かすことができます。
また、ソフトウェアの動作も非常に(負荷が)軽く、ゲームなどを起動しながらの録画でもスムーズに動作してくれます。ゲームの動作に影響が少なく実行できるという点でも、大事な要素をクリアしているソフトです。
こんな人におすすめ:ゲーム実況をこれからはじめてみたい人
ゲームのウインドウを指定をして、マイクを繋いで録画をスタート。あとはゲームをプレイしながら喋るだけでゲームの実況動画が簡単に作れます。細かい設定や操作を覚える必要がなく、直感的に始められる。もちろんウェブカメラを用して、自身の顔や手元を録画……何てことも簡単にできます。

[GOM & Company] GOM Cam Pro広報PV より
こんな人におすすめ:プレゼン&講義動画制作をしたい人
リモートワークが増えていく事が予想される昨今、プレゼンテーション動画やオンライン講義動画などの需要も増えていく事でしょう。PowerPointなどのスライドを画面に表示させつつ、ウェブカメラでの録画・録音を同時に行える『講義』機能は時代にマッチした機能と言えるでしょう。

[GOM & Company] GOM Cam Pro広報PV より
難点を挙げるなら:編集機能には多くを期待しない方がよい
『GOM Cam』には、簡易的な編集機能が搭載されていますが、派手なスワイプやテキストエフェクトなどは行なえません。ビジネスシーンや、ゲームの実況動画程度には充分かもしれませんが、手の込んだ編集をしたいと思ったら別途専用の動画編集ソフトが必要になってくるでしょう。
とはいえ、動画編集はオマケと考えて録画用ソフトとして割りきって使う分には、このソフトウェアは有料版の価格の面からも、機能の面からも必要十分なソフトウェアだと感じました。
価格 | ★★★★★(5) Basic版2,700円、Pro版で3,700円で永久ライセンス(LifeTime)というコスパの良さが光る |
---|---|
お手軽さ | ★★★★(4) 録画を思い立ったら始められる簡単操作はありがたい |
軽快さ | ★★★★(4) 動作が軽快でストレスフリー |
機能 | ★★★☆(3.5) 初心者にはわかりやすく、録画については必要十分な機能が充実。 反面、編集機能でできることが少ない。 |
総合評価 | ★★★★(4) ゲーム実況動画やプレゼン動画作成の入門編にはもってこいのソフト。 編集作業など、他ソフトのお世話になる場合でも、画面録画に関してはいつまでも使っていける。 |
Gom Cam 半年間無料ライセンスを3名様へプレゼント!(終了しました)
当ページで紹介している、GOM Camの期間限定ライセンスを、Twitterにて抽選で3名様にプレゼント中! 詳細は下記Tweetをご確認ください。
- 公開(鍵付き)のアカウント、bot、普段利用していないとみられる即席のアカウントなどは抽選の対象外となります。
- 当選の発表は uzurea.netアカウント @uzurea_net より行います。
- 当選者には当アカウントより、DMに発送の方法等ご案内いたします。DMのご返信がない場合は無効となります。
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関連リンク
- 動画関連ソフトウェア及びサービス|GOM Lab
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