Adobe『Animate』提供が2026年3月1日終了 Flashから続いた30年の歴史に幕。代替ソフトや対応方法は?
Adobe『Animate』提供が2026年3月1日終了 Flashから続いた30年の歴史に幕。代替ソフトや対応方法は?

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Adobeは、CreativeCloudラインナップに含まれる2Dアニメーション制作ソフト『Adobe Animate』の提供およびサポートを順次終了することを発表しました。

かつてインターネットの表現を劇的に変えた『Macromedia Flash』の後継ソフトとして、多くのWebアニメーターやゲーム開発者に愛用されてきたツールが、ついにその歴史を終えようとしています。

本記事では、公式が発表した終了スケジュールと、既存ユーザーが今すぐ行うべき対策、そして移行先となる代替ソフトについて詳しく解説します。

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『Adobe Animate』2026年3月に提供終了 そのスケジュールと、公式リリース

2026年2月2日、Adobeの公式FAQや、Animateの掲載ページにて『Adobe Animate』提供に関する告知が掲載されました。

Adobe Animateのサポート終了のお知らせ
Adobe.com Animateページスクリーンショット

Adobe Animateのサポート終了のお知らせ
Animateで創造性豊かなアイデアを形にしていただき、ありがとうございました。

2026年3月1日以降、本アプリをご購入いただけなくなります。既存のAnimateをご利用のお客様は、引き続きアプリをお使いいただけます。エンタープライズのお客様には2029年3月1日まで3年間、その他のお客様には2027年3月1日まで1年間、サポートを継続いたします。

今後は、複雑なキーフレームアニメーションにはAdobe After Effectsを、写真、動画、テキスト、図形などのデザイン要素に簡単に適用できるワンクリックアニメーション効果にはAdobe Expressをぜひご活用ください。

Adobe 日本語公式サイト サポート終了に関する文言

現役利用者としては「ありがとうございました」ではなく……何とかしてくれ、というのが正直なところではないかと。

Adobe Animate最新版の起動画面
Adobe Animate最新版の起動画面

これらの文言は、Animate製品ページの他、FAQページや、リリースノートなどからも言及されています。

サポート終了までのスケジュール

プロセスは2026年3月より開始されます。

概要終了予定日
(米国太平洋時間※)
内容
新規販売・提供終了2026年3月1日新規購入ができなくなり、Adobe.comからの入手が停止。
一般サポート終了2027年3月1日非エンタープライズ顧客の技術サポート、アプリへのアクセス、コンテンツダウンロードが終了。
法人サポート終了2029年3月1日エンタープライズ版顧客向けの全サポートが終了。

※日本語FAQでは(PT=米国太平洋時間)と明記されており、日本時間では3月2日に食い込む可能性もあります

サポート終了日には.fla .xflファイルへのアクセスも終了

アドビは、サポート終了日2027年3月1日をもって「Animateファイル(FLA/XFL)およびプロジェクトデータへのアクセスも終了する」と明言しています。

つまりこの日を境に、ローカルに保存したAdobeCreativeCloud経由でAnimateの起動ができなくなる=該当ファイルへのアクセスも完全に不能になるという事になるそうです。

実施しておきたい対策として、アクセス不能になる前に、SWF、SVG、MP4などの形式へ書き出しはしておいたほうがよさそうです。

Animate/Flashの登場とこれまでの歴史

  • 1996年5月:FutureWave SoftwareがFutureSplash Animatorを公開
  • 1996年12月MacromediaがFutureWaveを買収し、製品名を『Macromedia Flash』に変更
  • 2000年代Flash5ActionScriptが搭載
    • より高度なアニメーション&プログラムの制作が可能になり、多くのクリエイターが利用しはじめる。
    • 2ちゃんねる等の掲示板を中心に『Flashアニメ』が爆発的に流行し、個人クリエイターが低容量で滑らかなアニメを作れる唯一無二のツールとして利用者が拡大
  • 2004年:ActionScript 2が登場
  • 2005年AdobeがMacromediaを買収
  • 2006年:ActionScript 3が登場
  • 2007年:Adobe Creative Suite(CS3)に組み込まれる
  • 2010年:Apple スティーブ・ジョブスによる公開書簡『Thoughts on Flash』が公開される
    • 『タッチ操作に向かない』
    • 『セキュリティ、バッテリー消費に関する問題』
    • 『Adobeという特定一社による閉鎖的な技術』
    • などの理由を挙げ、Appleのモバイル端末(後にSafariも)での対応を完全に否定
  • 2011年:モバイルブラウザ向けFlashPlayer開発終了
  • 2016年:FlashからAdobe Animateへと改称
  • 2027年3月1日:Animateの一般サポート終了

色々な事がありましたが、ActionScript2や3の登場、Adobeへの買収、Appleによる完全否定などを機に、シェアは段々と縮小していったような気がします。

難民化するクリエイター。現実的な代替候補は?

Adobe Animateは、ベクター描画、タイムライン編集、ActionScript(あるいはJavaScript)による制御を一つのパッケージで行える極めてユニークなツールでした。Adobeは代替として自社製品である『After Effects』や『Adobe Express』を挙げていますが、そもそもの開発コンセプトや用途が異なるため完全な置き換えは難しいでしょう。

SNSでもこの発表は大きな波紋を呼んでおり、flaファイルと互換性のある代替ツールの登場を望む声なども多くみられますが、より現実的な代替としては、分野別に下記のような候補が挙げられるでしょうか。

1. 2Dアニメ制作

  • Toon Boom Harmony:ディズニー等のスタジオでも採用される世界標準。Animateに近いベクターベースのワークフローを持ちます。
  • OpenToonz:スタジオジブリの制作ツールを基に開発されたオープンソースソフト。プロ仕様の機能を無料で利用可能

2. イラスト制作

  • CLIP STUDIO PAINT(クリスタ):日本国内で圧倒的なシェアを誇るソフト。近年アニメーション機能も大幅に強化。手描きアニメーション制作に特化するなら

3. ゲーム・インタラクティブ開発

  • Spine:2D骨格アニメーションのデファクトスタンダード。ゲーム開発での採用実績が非常に豊富
  • Live2D:ゲーム用キャラアニメーションなどに特化するなら
  • Rive:Webやアプリ向けの軽量なインタラクティブ・アニメーションにおいて、Animate(Flash)の思想に近い次世代ツール。
Riveは無料試用も可能、月額$9のサブスクププション契約で正式利用できるが、現時点では英語のみの対応

旧パッケージ版を入手しておくのも一手ですが……

クリエイティブの代替……という視点とは別に、そもそも過去のポートフォリオが永遠にアクセス不能になるという致命的な問題点も残っています。

最新のAnimateに関してはどうにもなりませんが、Flash時代のユーザーであれば、これを期にあらためて旧パッケージ版を保持しておく、というのもひとつの手かもしれません。ただし、OS側が対応していなかったり、ソフト自体も入手が困難になっているという状況ではありますが。

存続を求める署名活動も

オンライン署名サイト『Change.org』では、提供終了の撤回や存続を求める署名が展開されています。

Adobe Animate: Don't let this essential creative tool disappear Change.org スクリーンショット
Adobe Animate: Don’t let this essential creative tool disappear Change.org スクリーンショット

Change.orgとは?
誰でもキャンペーン(署名活動)を立ち上げることができる、世界最大級のオンライン署名プラットフォーム。個人や団体の訴えに対して、世界中の賛同者がオンラインで署名することで、企業や政府に直接的な影響を及ぼす仕組みとして広く利用されています。

Change.orgでの署名では主に下記のような主張がされています。

  • 膨大な資産の保護
    • 多くのスタジオが長年構築してきたプロジェクト資産が、代替ツールのないまま失われることへの懸念
  • 開発継続が困難な場合の、ソースの公開・永久ライセンス化
    • オープンソース化
    • サブスクリプションによらない永久ライセンス版提供
  • 通告期間の短さへの抗議
    • 販売終了までわずか1ヶ月というスケジュールは、進行中のプロジェクトや教育現場にとって致命的であるとの指摘

その他にも、”ベクターアニメーションの制作において、代わりの効かない唯一無二のツールである”クリエイターからの切実なコメントが寄せられています。

まとめ、関連リンク

当記事掲載時点で、既存のCreative Cloudユーザーであれば、まだしばらくは利用可能ですが、2026年3月1日にはアプリ自体をインストールする事ができなくなりそうです。過去のFlaファイルなどを書き出しておきたいという方は、早めにCreativeCloudアプリからAnimateをダウンロード・インストールし、実施しておいた方がよさそうです。

ものすごい余談ですが、Adobe関連のニュースとしてはFigmaの買収と失敗が記憶に新しいところですが、日本のフィギュアブランド『フィグマ(ドメイン figma.jp)』さんは名称被りが続いています。今回のAdobe Animateのサービス終了に伴い、日本のアニメ・コミック販売店『アニメイト(ドメイン animate.co.jp)』さんは、これを解消できることになりますね。


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