『白ロム』『赤ロム』『キャリアロック』とは? 格安SIM 中古スマートフォンの用語について UZUREA編集部 公開:2017年5月13日(8年前) / 更新:2019年7月5日 コメント 1件 ハードウェアAndroidiPhoneスマートフォン SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 皆さんは中古スマートフォンを探した事ってありますか?昨今中古スマートフォンを扱う業者さんも増えてきて、実店舗やネットショップを回った事がある人も多いのではないでしょうか。 そしてそのとき「白ロム」「赤ロム」、そして「キャリアロック」といった言葉を目にした事はありませんか? そこで今回は、中古スマートフォンを購入する際に覚えておくべき『白ロム』『赤ロム』『キャリアロック』についてご説明をさせていただきます。 それぞれの言葉にはどんな意味があるのか、改めておさらいしておきましょう。 記事の索引1 「白ロム」とは?1.1 中古スマートフォン店では白ロムを販売しています2 「赤ロム」とは?3 「キャリアロック」とは3.1 現在はSIMロック解除が義務化されています3.2 SIMフリー化で広がる中古スマートフォンの可能性3.3 付録 格安SIM会社 回線別 対応キャリアロック端末表4 赤ロムを購入しない為には4.1 「赤ロム保証」がある中古スマートフォン店を利用する4.2 「製造番号」で赤ロム状態を確認する 「白ロム」とは? 「白ロム」とは、一言で言うと「SIMカードが挿入されてないスマートフォン」の事を指します。 現在のスマートフォンはガラケー(フィーチャーフォン)時代の端末と違い、携帯電話の端末そのものには契約情報が記録されておらず、契約者情報などのデータは「SIMカード」という小さなICカードに記録されています。 そして、データが記録されたSIMカードをスマートフォンに挿入することによって、キャリア(ドコモ、ソフトバンク、auなど、スマートフォンの通信サービスを提供している会社)が「契約者がどのような契約内容でこのスマートフォンを利用しているか」を判断しています。 この為、SIMカードが入っていないスマートフォンの端末は「未使用」「中古品」「新古品」などの状態に関係なく、すべての端末が「白ロム」と呼ばれます。 中古スマートフォン店では白ロムを販売しています 中古スマートフォンを取り扱うお店では、この『SIMカードの無いスマートフォン=白ロムのスマートフォン端末』を販売しています。(顧客情報を販売するわけにはいきませんから当然ですが……) 各キャリアが販売しているSIMカード入りのスマートフォン端末は、その契約も含め数万円から時には10万円以上する物もある為、低コストでスマートフォンを導入したい場合や、格安SIM業者などを含めお手軽に機種変更を済ませたい場合などは、白ロムを販売している中古スマートフォン屋さんのお世話になる事も検討してみては如何でしょうか。 中古スマートフォン店で売っている格安の白ロム端末を購入して、あとは利用者の方が個別に契約しているキャリアごとのSIMカードを白ロムに挿入すれば、安い費用でスマートフォンの機種変更をすることが出来る、という点は心に留めておくとよいかもしれません。 ひとくち豆知識 ガラケーの「白ロム」について ガラケーの場合はスマートフォンと異なり携帯の端末内のメモリに直接、契約者情報などを記録しています。 ガラケー内部のメモリは通称「ロム」(EPROM)と呼ばれ、ロムに一切の記録が書き込まれていないまっさらの状態のガラケーを「白ロム」、少しでも情報が書き込まれている物は「黒ロム」と呼んで区別しています。 「赤ロム」とは? 前述のとおり、白ロムについて理解いただく事で、スマートフォン運用の新しい世界が広がるのではないでしょうか。 ただし、市場に出回っている中古のスマートフォン端末は白ロムだけではなく、「赤ロム」と呼ばれる『注意が必要な端末』も存在しています。 紅白……というと縁起が良さそうですが、以下のような状態のスマートフォンが『赤ロム』と呼ばれます。 窃盗や詐欺など、違法行為によって市場に流れた端末不正な契約を経て市場に流れた端末紛失などにより補償サービスの対象となったまま市場に流れた端末本体の代金の支払いが残っている状態で市場に流れた端末 この内、特に多いのが「1.窃盗や詐欺など、違法行為によって市場に流れた端末」や「4本体の代金の支払いが残っている端末」だそうです。 1や3の場合、中古として買い取り業者などに持ち込まれた段階では厳密にはまだ『赤ロムになっていない』場合もあるのですが、例えば前所有者がスマートフォンが紛失した事を届けると、それを受けたキャリアが通信制限をかけ、結果として赤ロムになってしまう場合があります。 また、4のような場合は、端末自体を手放した後にも払い続けなければならない分割代金などを前所有者が支払わずに踏み倒してしまった場合など、同様に通信制限かかけられて赤ロムに変わります。 「白ロムだと思って購入したスマートフォンが実は赤ロムの危険性を含んでいる端末だった」、という例もあり、白ロムを購入する際にはそのスマートフォンが赤ロムの危険性があるスマートフォン端末ではない事をまず最初に確認しておく必要があります。 「キャリアロック」とは これまで販売されてきている日本国内の携帯端末は、ドコモ、au、ソフトバンクといった各キャリアから、そのキャリアで契約したSIMカードしか受け付けないロック(鍵)がかけられており、これを「キャリアロック」、または「SIMロック」と呼びます。 キャリアロックされた端末は、ドコモと契約したスマートフォンであればドコモのSIMカード、といったように、必ず「そのスマートフォン本体を販売しているキャリアと契約したSIMカード」を使わなければなりません。 たとえば、ソフトバンクで購入したスマートフォンにiPhoneと契約したSIMカードを挿入しても通話や通信は出来ず、使うこと自体ができないのです。 現在はSIMロック解除が義務化されています このSIMロックというシステムは、利用者にとっては大変不便な縛りなのですが、現在は総務省の改正ガイドラインが通達されたことによって、2015 年5 月1 日以降に発売されたスマートフォンはすべて「SIMロックを解除出来る」様になっています。 これにより、従来であれば解約後には単なるゴミになるかWi-Fiのアクセス専用機として使うほか無かったスマートフォンが、解約後にも他社のSIMカードを挿入して使い続けることが出来るようになりました。 この、スマートフォン端末に他社のSIMカードを挿入して使うことが出来るシステムや端末の事を「SIMフリー(端末)」と呼びます。 SIMフリーは中国・韓国・台湾などのアジア諸国やフランスなどの海外の国々では以前から運用されてきた「基本的なシステム」であり、現在はアメリカにおいてもSIMフリーが広がりつつあります。 日本は大手キャリアの市場における発言権が強く、各キャリアが市場の主導権を握ってきた、という事情があり、各キャリアが自社の利益を確保する為にSIMロックをかけて独占的な端末の販売を行っていましたが、総務省の通達によってSIMロックの解除が義務化された事によって、ようやく日本にもSIMフリーの時代が訪れることとなったのです。 SIMフリー化で広がる中古スマートフォンの可能性 総務省の通達によって日本でもSIMフリーが実現し、格安SIMと呼ばれるあらたな選択肢が増えiPhone端末はそのままに、契通信費用の安い回線会社と契約し、低コストなMVNOを運用する、といったことや、中古スマートフォン店で格安のスマートフォンを購入して、お好きなキャリアと契約することも自由自在です。 このように、SIMフリー化はこれまで以上に中古スマートフォンである白ロム端末や、携帯端末の運用方法を広げることが予想されています。 たとえばですが、海外の渡航先で現地通信用のSIMカードを購入し、『スマートフォン端末さえあればどこでも通話・通信』が出来たりするわけです。 2017年5月現在では既に、iPhoneやgoogleのnexusは最初からSIMロックがかかっていない「SIMフリーモデル」を続々と発表しており、利用者の選択肢はこれからますます増えていくこととなりそうです。 付録 格安SIM会社 回線別 対応キャリアロック端末表 とはいえ、SIMフリーモデルは便利な反面、国内での流通価格は(キャリアロックのかかっている端末と比べ)やや高い傾向があります。 また、格安SIM会社は、実質大手キャリアの回線を利用している間借り的な運用となっていますので、キャリアロックと対応した格安SIM会社を利用すれば、端末費用や買い替えを考えずに格安SIM会社を利用する事も可能になります。 詳細は格安SIM会社に確認するのが一番ですが、2017年5月現在の日本国内の格安SIM会社と、対応している端末種別を表にしてみましたので、ご参考にご覧ください。 格安SIM会社利用回線SIMフリー端末docomo端末au端末Softbank端末mineo(マイネオ)docomo◯◯✕✕mineo(マイネオ)au◯✕◯✕OCNモバイルdocomo◯◯✕✕LINEモバイルdocomo◯◯✕✕FREETEL(フリーテル)docomo◯◯✕✕UQ mobileau◯✕◯✕IIJmio(アイアイジェーミオ)docomo◯◯✕✕IIJmio(アイアイジェーミオ)au◯✕✕✕Y!mobileSoftbank◯✕✕✕DMM mobiledocomo◯◯✕✕So-net モバイルdocomo◯◯✕✕楽天モバイルdocomo◯◯✕✕U-mobiledocomo◯◯✕✕U-mobileSoftbank◯✕✕✕Fiimo(フィーモ)docomo◯◯✕✕Fiimo(フィーモ)au◯✕◯✕b-mobiledocomo◯◯✕✕b-mobileSoftbank◯✕✕◯ 赤ロムを購入しない為には 「白ロム」「赤ロム」「キャリアロック」について理解いただいた上で、注意が必要な『赤ロム』についてもう少し踏み込んでみましょう。 そもそも新品のSIMフリーモデルを購入するのであれば、気にする必要はありませんが、中古の端末を選定する際には以下のよう点に注意しておくと良いのではないでしょうか。 「赤ロム保証」がある中古スマートフォン店を利用する 購入時には白ロムだったスマートフォンでも、購入後に盗難品であることが発覚したり、前の購入者が代金の踏み倒しをすることで赤ロム状態になってしまいますので、新古品や中古のスマホを購入する際に「赤ロム保証」をうたっている中古スマートフォン販売店を利用することをおすすめします。 「赤ロム保証」をしてくれるお店であれば、万が一、購入時には白ロムだったスマートフォンが赤ロムになって利用制限がかけられてしまった場合でも、支払った代金の返金やスマートフォン本体の交換などで対応してもらえます。 また、白ロムが赤ロムに変わるタイミング、というのは予測が難しい為、白ロムを購入する際に付いてくる赤ロム保証は期限付きの保証ではなく、いつでも保証可能な「永久保証」を付けてくれるお店を利用するようにしましょう。 「製造番号」で赤ロム状態を確認する 大手キャリアでは、利用制限がかけられたスマートフォンの情報を専用のサイトで確認する事ができます。購入したスマートフォンの制限状況を調べるには、android端末の場合にはスマートフォンの電池パックがはめ込んである部分に書かれた、 IMEI(14桁の数字)MEID(14桁の数字)製造番号(15桁の数字) これらの数字を大手キャリアの専用サイトに入力して確認することで、スマートフォンがその時点で赤ロムになっているかどうかを判別できます。iPhoneの場合は本体背面もしくはSIMトレイにシリアル番号やIMEI(製造番号)が書かれていますので、そちらをご確認してみてください。 また、android、iPhone共に設定画面にある「端末情報を確認」というメニューでも製造番号を確認することができます。 利用制限を確認出来るキャリアの検索サイト 下記キャリア別ページで、IMEIを入力する事で、利用制限の有無を確認する事ができます。 中古スマートフォン店で白ロムを購入する場合には、購入予定のスマートフォンの製造番号を教えてもらうことで、購入前に事前に上のサイトで検索して利用制限がかかっているかどうかを確認できます。 ドコモ:http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.phpau:http://www.au.kddi.com/support/mobile/network-riyoseigen/ソフトバンク:http://www.softbank.jp/mobile/support/3g/restriction/ もし、お店が製造番号を教えてくれない場合には、安全の為にもそのお店を利用するのは やめておきましょう。 赤ロム保証のあるネット販売業者さん そんな訳で、中古iPhone、スマートフォンの選定に必要な知識をまとめてみました。 前述した赤ロム保証があり、かつ中古端末の販売をインターネットでおこなっている業者さんをいくつかピックアップしてみましたので、あわせてご覧ください。 中古パソコンと白ロムのイオシスhttps://iosys.co.jp/赤ロム永久的に保証対応、1か月間の無償修理、交換保証スマホ生活通話通信規制(おまかせロック・遠隔ロック・赤ロム)がかかった場合http://www.rakuten.co.jp/kamaya-awards/