タイププロジェクト株式会社は、都市フォントプロジェクトのひとつとして、都市空間に増えつつあるデジタルサイネージや、交通機関の案内表示などに適したフォントファミリーとして開発した『東京シティフォント』の販売を開始しました。東京シティフォントの和文部にはTP スカイローコントラストを採用し、欧文を新たに開発しました。
1ウエイト20,750円での販売と、タイププロジェクトの全てのフォントを年間定額30,000円で使用できるサブスクリプションサービス『TPコネクト』での利用が可能です。
都市フォント『東京シティフォント』

『東京シティフォント』は、東京と江戸をつなぐ『粋(いき)』をコンセプトに、すっきりと細身で抑揚のあるスタイルで開発を始め、2015年に街区表示板用フォントとしてプロトタイプが公開。その後、視認性に重きを置いたシンプルで堅牢なデザインの欧文を開発し、さらに正体・コンデンス・コンプレスのバリエーションを加え、ファミリーを拡充し、遠距離からの判別性と表示品質の安定性を実現。全体として簡素で安定性の高いデザインが持ち味です。
和文部には視認性の高さを追求した簡潔明瞭なデザインのTPスカイローコントラストを採用し。また、新たにデザインした欧文は、和文の基本設計を踏まえながら、内側は直線的、外側は曲線的なスタイルで東京の建築群との相性を考慮したデザイン。
個性をおさえ、機能性を重視し、都市フォント(※)のなかでもとりわけ実用性の高いフォントファミリーです。正体を主軸とした東京シティフォントはサインシステムなどに最適です。また、狭い画面ではコンデンスとコンプレスが大きな役割を果たします。特に多くの情報量の表示を可能にするコンプレスは、スマートフォンや地図などでその効果を発揮します。
※都市フォント=2010年にタイププロジェクトが発表した構想。都市独自のフォントをコミュニケーションツールとして活用することで、都市のアイデンティティを強化しようという試み。2017年7月には横浜をイメージした『濱明朝』、2020年3月には名古屋をイメージした『金シャチフォント 姫』を発売。
東京シティフォントは、正体・コンデンス・コンプレスの3つのスタイル、それぞれEL(エクストラライト)、L(ライト)、R(レギュラー)、M(ミディアム)、B(ボールド)ウエイトがあり、合わせて15フォントの構成。
東京シティフォントの正体とコンデンスのM は、TP国立公園明朝と組み合わせることで、サインシステムの機能的な役割をさらに広げることができます。

製品詳細と価格
2020年7月1日より、タイププロジェクトのサブスクリプションサービス、『TP コネクト』での提供を開始します。また、正体とコンデンスのM(ミディアム)はオンラインショップでのダウンロード販売も行います。
販売価格
- 1ウエイト(東京シティフォント正体/コンデンス M:ダウンロード版のみ):20,750円(税込)
- TPコネクト:30,000円(税込)/年額
- Webフォントは、REALTYPE.jpサブスクリプションサービスにて利用可能
※TP コネクトは、AXIS Font、AXIS ラウンド、AXIS Latin Pro、TP 明朝、TP スカイ、TP スカイラウンド、濱明朝、SST JP、TP国立公園明朝、金シャチフォント 姫のすべての書体ファミリーを年間定額で利用できるサービス。
製品仕様
文字セット | 9,499字(Adobe-Japan1-3に準拠) |
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ウエイト | EL(エクストラライト)、L(ライト)、R(レギュラー)、M(ミディアム)、B(ボールド) |
フォーマット | OpenTypeフォントフォーマット |
動作環境 | Mac OS X、macOS、Windows 8.1、10 (いずれも日本語版) |
関連リンク
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