SOUNDPEATS(サンドピーツ)より2025年5月23日発売のワイヤレスイヤホン『H3』をご提供いただきました。そこで今回も同製品をしばらく利用した上での感想、特性などをレビューします。通常価格は15,880円、同社にっとて最新のフラグシップモデルとなる製品です。
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新フラグシップモデル『SOUNDPEATS H3』ワイヤレスイヤホン レビュー
SOUNDPEATSは最新フラグシップモデル『H3』を2025年5月23日に日本国内で発売しました。2基のBA(バランスドアーマチュア)と、12mmのダイナミックドライバ1基を組み合わせたハイブリットドライバーという構成の完全ワイヤレスイヤホンです。
対応コーデックはLDACのほかQualcommの『Snapdragon Sound』に対応、aptX Adaptiveに加え、最大44.1kHz/16bitのCD音質でワイヤレス再生が楽しめるaptX Losslessにも対応、さらにLE Audioにも対応しています。約-55dBのノイズキャンセル機能も、同ブランド中では最高峰。通常価格は15,880円となっています。
主要機能をチェック 『H3』と『Opera05』との比較
まず本製品のおおまかなスペックをみてみましょう。参考として2023年発売のフラグシップモデルであるOpera05と比較しつつ掘り下げていきたいと思います。
一番目に付くところとしては、ノイズキャンセル性能の向上でしょうか。Opera05が約-30dBほどのキャンセル機能だったのに比べ、H3では約-55dBというカタログスペックになっています。また、防水性能もOpera05のIPX4相当に対して、H3はIPX5とワンクラス上になっています。対応コーデックとしてはH3はaptX Adaptive、aptX Losslessに対応しています。
約1年半前に発売されたフラグシップモデルと比較して、各性能の向上が図られています。その分通常価格が1,890円高くなっている事も踏まえて、同製品のパフォーマンスをレビューしていきたいと思います。
製品開封 同梱品と各部の写真
それではまず、製品内容と、各部の外観をみていきましょう。本製品のパッケージに含まれる内容は下記の通りです。
- H3 イヤホン本体(左右 イヤーピース1種取付済み)
- 充電用ケース
- 交換用イヤーピース(サイズ別4種)
- 充電用USBケーブル (Type-A→Type-C)
- 取扱説明書(多言語:日本語含む)
- アプリ説明書
- ピーツくんのステッカー
イヤホン本体はカナル型、コンパクトに充電ケースに収納できます。イヤホンの大きさは3cm強程度ですが、ケースは幅7cm程度。従来品に比べると若干大き目な印象をうけました。
充電ケースのフタを開けるとレザー調の上にメタルプレートがあしらわれたようなデザイン。なかなかユニーク。フタは半透明のブラックスモーク。閉じた状態でも中のイヤホンがうっすらと見えるようになっています。イヤホン形状のデザインも相まって、真空管アンプを彷彿とする、遊び心を感じました。


ペアリングボタンは、ケースのちょうつがい側についています。
この半透明な部分、ユニークでその心意気は好きなのですが、樹脂製のため指紋や傷がつきやすそうに思えます。カバンやポケットに無造作に入れておくと、ヒビが入ってしまいそうな印象も。気になる方はサードパーティー製の保護ケースがすでに多数発売されていますので、購入を検討されても良いのではないでしょうか。
ペアリングボタンがちょうつがい側ですので、フタはその反対側を表に持って開けるのですが、その時の持ち方次第で、誤ってボタンを押しながら開けてしまう事が何度かありました。慣れれば問題ないかもしれませんが、少し気になりました。
充電ケースへの充電はUSBケーブルで行います。コネクタはUSB Type-Cです。
イヤホン本体はというと、こちらもタップする面が半透明のクリアゴールドになっています。形状も含めてかなり攻めたデザインだと思いますが、やはり長く使っていると傷や指紋が付きやすいように思えました。



イヤホンは片方約6g。Opera05は約7.2gだったので比較すると軽くはなっていますが、それでも手に持って観るとやや大きく・重く感じました。ただし実際に装着してみても違和感をおぼえるほどではありません。装着ししばらく外出して使ってみても、意図せず外れてしまうということはありませんでした。
製品パッケージも含めて全体的にリッチな印象にしようという心意気が感じられるデザインです。



なお、付属マニュアルは過去の製品同様、中国語と英語に加え、日本語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、インドネシア語、韓国語と9か国語表記となっています。コンパクトにするためか、文字がかなり小さいのは気になりました。
操作感・アプリについて
操作関連はSOUNDPEATSの直近のものと大きく変化はありません。イヤホンは充電ケースから取り出すと、自動的に電源がオンになり、イヤホン本体の側面がタッチセンサーになっています。センサーの感度はまずまずというところ。
SOUNDPEATS H3操作方法一覧表
電源オン | 自動: 充電ケースの蓋を開ける手動:イヤホンのタッチパネルを1.5秒間長押し |
---|---|
電源オフ | 自動:イヤホンを充電ケースに戻して、蓋を閉じる手動:イヤホンのタッチパネルを約10秒間長押し |
再生/一時停止 | 手動:左右どちらのイヤホンのタッチパネルを2回タップ |
音量ダウン | L側のタッチパネルを1回タップ |
音量アップ | R側のタッチパネルを1回タップ |
曲戻し | 操作なし(アプリで設定可能) |
曲送り | R側のタッチパネルを約1.5秒間長押し |
着信受話/通話終了 | どちらかのイヤホンのタッチパネルを2回タップ |
着信拒否 | どちらかのイヤホンのタッチパネルを約1.5秒間長押し |
通話切替え | イヤホンのタッチパネルを1.5秒間長押し |
手動でペアリング | 充電ケースのマルチボタンを3秒間長押し |
音声アシスタント | R側のタッチパネルを3回タッチ ※Siri、Googleアシスタントなどが起動 |
ゲームモード | アプリによる設定(アプリでボタン設定することは可能) ※ゲームプレイ用に音の遅延を最小限にするモード |
ノイズキャンセルモード/ ヒアスルーモード/ ノーマルモードの切替え |
L側のイヤホンのタッチボタンを1.5秒長押し |
なお、ケースにイヤホンを収納しケースのボタンを10秒間長押しするとペアリングなどをリセットできます。
音質レビュー
さて、肝心の音質について。Soundpeats H3に搭載されているサウンドドライバーは、12mmのダイナミックドライバー1基と、中域、低域、合計2基のバランスドアーマチュアというハイブリッド構成。音質と電力商品のバランスをとりつつ、ハイクラスのイヤホンとして、いかにユーザーを満足させるか……開発者の腕の見せ所ではないでしょうか。

コーデックとしてはスタンダードとも言えるAAC/SBC対応のほか……
- aptX Lossless (CD品質のロスレスサウンド)
- aptX adaptive (音質と安定性のバランス型)
- LDAC (SBCの約3倍 990kbps ハイレゾ音源再生)
にも対応しています。各コーデックについては下記の記事で解説していますので、興味のある方は合わせてお読みください。
本製品は5月下旬に発売していますが、その後音質の改善などを含めたファームウェアのアップデートが提供されています。ファームウェアは前述の専用アプリ経由でお手持ちの製品に適用できます。
ファーストインプレッションとしては「自然でクリアな表現を目指した」製品という印象。輪郭をぼやかす事なく音を表現しつつも、主張し過ぎない。そんな自然な音像表現へむかっている製品だと感じました。
低価格帯のイヤホンでは音の輪郭を明確にする=インパクトを得られるような調整となっている場合が多く、それらは良くも悪くも各製品の特色となります。対して本製品Soundpeats H3は、広い音域をバランスよく鳴らすためにクリアながらクセのない出音を尊重しているようです。結果として既存のラインナップと同じ感覚で比べてしまうと「インパクトが少ない」という評価にもなり得る所ではありますが……。
試しに音圧の少ないアナログ音源やローファイ系の楽曲で試聴してみると、やはりそれぞれの音がしっかりと表現されているように感じました。音量を上げていってもノイズや音割れなどは発生しないので、特に玄人肌のユーザーにとっては、良好な使用感を得られるのではないでしょうか。
こういった趣旨の製品であれば、音楽ジャンルは問わず楽しめるかと。映画や動画といったエンタメの視聴時でも十分対応できるキャパシティがありそうです。
マイルス・デイビス 『カインド・オブ・ブルー』でベンチマーク
私のレビューでは定番となった、Jazzトランぺッター・マイルス・デイビスの『カインド・オブ・ブルー』。もちろんこのH3でもベンチマークしてみました。
この盤特有のノイズはかすかに聞こえるものの、やはり全体として非常に自然。低音の響きも程よく豊かで、心地よくサウンドを楽しむことができました。カバーしている音域の広さもあいまってか、楽器それぞれのアコースティック感はしっかり表現しつつ、生音間を必要以上に主張しない表現も好印象でした。
Adaptive ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセル)機能について
本製品にはAdaptive ANCが採用されており、最大55dBのノイズ低減を実現しています。試しに音楽を流さない状態でANCをONにしてみると、雨音くらいであればほぼ聞こえなくなるくらいに外音が軽減されます。

カナル式イヤホンでその性能を十分に発揮
スペックのみならず、実際に使ってみても、はっきりとこのノイズ除去効果を体感する事ができました。このクラスでANC搭載をうたう製品の中では中々優秀なのではないでしょうか。
また、本製品のANCはAI適応型(アダプティブ)ノイズキャンセリング機能との事で、専用アプリ『Peats Audio』(後述)にて細かい設定を行うことができます。
具体的には
- 適応型ノイズキャンセリング
- 室内ノイズキャンセリング
- 屋外ノイズキャンセリング
- 屋外交通
という4つのモードから選択することができます。こちらについては(個人的には)かなり些細な違いに感じられましたが、ノイキャン効果に対して強いこだわりを持つ方にとっては面白い機能かもしれません。また特に本機では、外音取り込みモードの中でも、以下の2つのモードが用意されています。
- 人の声の強調
- 標準的な外音取り込みモード
特に仕様局面として、人流の中での普段遣いを想定される方には、気になるモードであるといえるでしょう。
なお、通話=会話に際しては左右合計6基のマイクでQualcommのQCC3091チップを搭載し、aptX Voice技術によりcVc8.0通話ノイズキャンセリングを実現。通話音質への配慮もうかがえます。
Soundpeats汎用アプリ『PeatsAudio』解説
H3ではSoundpeats製の他の製品と同じく、専用のスマホアプリ『PeatsAudio』を使うことで操作や音質をカスタマイズできます。
アプリの操作や機能の詳細はひとまず割愛しますが、同アプリでは視覚的にイコライジングができる設定に加え、『アダプティブイコライザー』という機能が搭載されています。まずは難しく考えず、ダウンロードして使ってみてもよいのではないでしょうか。
製品スペック
製品型番 | H3 |
---|---|
タイプ | 無線 |
形式 | カナル |
本体操作 | タッチ |
ドライバー構成 | 12mm径ダイナミックドライバー(PU+ウール素材) バランスド・アーマチュア型×2 |
カラー | 充電ケース:ブラック 本体:クリアゴールド |
内臓マイク | 6基(片側3基) |
対応コーデック |
|
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.4 |
最大持続時間 | (充電ケース込み) 37時間 |
充電コネクタ | USB Type-C |
ノイズキャンセリング機能 | 対応(Adaptive ANC) 約-55dB |
専用アプリ | あり |
ケース外寸 (L×W×H) |
70.88×48.18×31mm |
重量 | 約6g(イヤホン/片側) 約53g(充電ケース+イヤホン両側) |
マルチポイン ト対応 |
対応 |
防水規格 | IPX5 |
パッケージ内容 |
|
発売日 | 2025年5月23日 |
通常価格 | 15,880円 |
販売ページ |
まとめと、総合評価
2025年の新フラグシップ『Soundpeats H3』はユニークなデザイン、ハイブリッド型ドライバーの採用、aptX AdaptiveほかLDACコーデックなどの対応、そして従来製品の中でも最高峰の効果が得られるノイズキャンセル性能と、「これでもか」という機能・性能を盛り込みつつ15,880円という通常価格で市場へ投入するという意味で、非常に意欲的な製品だと感じました。
もちろん低遅延のゲームモードにも対応し、マルチポイントにも対応、防水性能もIPX5と、備えておきたい機能にもしっかり対応しています。アプリをうまく使って調整する事で、音楽はもちろん、音声通話、ポッドキャスト、映画、ラジオ、ゲームと、色々な用途に対応できる製品です。
外観 | ★★★★(4) ハイブリッド型ドライバーのためか、ボリューム感がある。凝ったデザインだが、傷や指紋が付きやすいところは、若干注意が必要か。 |
---|---|
使用感 | ★★★★☆(4.5) 装着感については問題なし。タッチセンサーでの操作はまずまず。高機能ながら従来製品と比べても、軽量にまとめている点についても評価したい |
音質 | ★★★★☆(4.5) 音のクリア感、臨場感は従来品と比較してひと頭抜けた印象。ハード面のポテンシャルは高い。今後ファームフェアのアップデートなどで、チューニングを調整していくとの事なので、その期待分も込めて |
コストパフォーマンス | ★★★★☆(4.5) この高音質設計、高機能でこのコストを実現しているという点は十分評価できる。 |
総合評価 | ★★★★☆(4.5) Opera05発売当時ほどのインパクトはないが、音を聞くという面でフラッグシップモデルの条件は十分に満たしている。この価格帯のワイヤレスイヤホンに搭載されているスペックとしては評価したい。 |
(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)
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