パーティション管理ソフト『MiniTool Partition Wizard』機能解説&レビュー 【製品提供記事】 『MiniTool Partition Wizard』機能解説&レビュー 【製品提供記事】 評価:4 城村うるり 公開:2019年12月26日(5年前) / 更新:2020年5月21日 コメント 0件 ソフトウェアレビューストレージレビュー製品提供記事 SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 当記事でご紹介するのは、MiniTool®Software Ltd.が提供している『MiniTool Partition Wizard (ミニツール・パーティション・ウィザード)』というストレージ管理ソフトです。 Windows用PCのベンチマークやディスク使用状況の確認、パーティションの分割・結合、パーティションのコピー、アライメント、抹消、アクティブ設定の変更などを、一覧性の高いUIでサクッと実行することができるソフトウェアです。 記事の索引1 MiniTool Partition Wizardのご紹介1.1 インストール方法1.2 機能解説 ディスクベンチマーク1.3 ディスク使用状況分析1.4 パーティション管理2 『無料版』、『プロ版』、『プロ・アルティメット版』 各ライセンスの違い3 MiniTool Partition Wizard レビュー3.1 良いところ3.2 不便なところ4 まとめ MiniTool Partition Wizardのご紹介 『MiniTool Partition Wizard』を提供しているのはカナダと香港に拠点を持つMiniTool®Software Ltd. です。 公式Webサイトでは各国語での解説も対応しており、ソフトウェア自体のUIも日本語に対応しています。 対応OS Windows 10 Windows 8.1/8 indows 7 Windows Vista Windows XP 対応ファイルシステム FAT12/16/32 exFAT NTFS Ext2/3/4 サポートされているストレージデバイス HDD SSD SSHD 外付けHDD USBメモリ SDカード ダイナミックディスク ハードウェアRAID インストール方法 まずは公式webサイトから無料版のインストーラーをダウンロードします。 MiniTool Partition Wizard 公式ページで『ダウンロード』 ボタンをクリック MiniTool Partition Wizard 公式ページ ダウンロードが完了したら、ファイルを起動しインストールを開始。 インストールは数回のクリックで完了します。 インストールが完了し、ソフトウェアを起動時のデフォルトでは、各種機能のランチャー画面が表示されます。 MiniTool Partition Wizard 起動時のランチャー ランチャーから『アプリケーションの実行(右上の緑)』を選択すると、各ストレージの使用状況が解析され一覧表示されます。 MiniTool Partition Wizard メイン画面 機能解説 ディスクベンチマーク 続いて『MiniTool Partition Wizard』の機能をいくつか紹介していきましょう。 まずは「ディスクベンチマーク』 この機能はその名の通りPCに搭載されているストレージに読み書きテストを実行し、その処理速度を計測しグラフで表示します。 テストモードは、『順番(シーケンシャル)』と、『ランダム』、『順番&ランダム』の3種が選べます。 ディスクベンチマーク結果 SATA接続SSDの例 (シーケンシャル&ランダム リード/ライト) ディスクベンチマーク結果 SATA接続HDDの例 (シーケンシャル&ランダム リード/ライト) 順番(シーケンシャル)モードでは、ストレージの基本機能や接続タイプによる特製を見極めるのに。 ランダムモードでは、実際に利用している時の実測・体感に近い結果を得られます。 ディスクベンチマークの結果や、SSDのメーカー別平均速度について、MiniToolの公式ドキュメントに詳しく記載されているので、こちらもあわせてご確認ください。 ディスク使用状況分析 『ディスク使用状況分析』は身近に利用できる便利で重要な機能のひとつです。 指定し、解析したストレージの利用率や、フォルダ毎のサイズが一覧表示で表示されます。 HDD/SSDの空き容量が不足してきた際に、データの取捨選択をしたい時などに便利な機能です。 ディスクの利用状況・占有率を確認するソフトウェアとしては、フリーソフト『DiskInfo』がありますが、筆者の環境で実行したDiskInfoでは20分ほど解析に要したドライブが、 MiniTool Partition Wizardでは4~5分で完了しました。 分析を実行すると、『ツリービュー』『ファイルビュー』『フォルダビュー』といった表示形式が選べます。 ディスク使用状況解析 ツリービューディスク使用状況解析 ファイルビューディスク使用状況解析 フォルダビュー パーティション管理 さて、いよいよ本ソフトの主機能であるパーティション関連の機能をチェックしてみます。 パーティションの分割 まずは既に稼働しているストレージのパーティションを 分割して新しい領域を作る『パーティションの分割』機能です。 ストレージの内容を消す事なく、空き容量から新しいパーティションを作成する事ができます。 メイン画面のストレージリストからパーティションを操作したいストレージを選択し、上部のメニューから[パーティション]>[分割](または、左側のメニューから『パーティションの分割』)と選択すると、GUIでパーティションそれぞれの容量を設定する事ができます。 マウスで左右にドラッグする事で、分割するパーティションの割合を変更できる もちろん、GUIを使わずに数値入力で指定することも可能。 容量表示はGB、MBの切りかえが可能ですが、1GB=1024MBである点に注意しましょう。 GB表示とは数値がズレます。 分割容量を決めて『OK』をクリック後、直ぐに設定は反映されません。 メイン画面にもどった後に、画面左上の『適用』をクリックし、表示される確認アラートで『はい』をクリックすると作業が実行されます。 1.パーティションを分割する割合を設定して『OK』をクリック2.画面左上の『適用』をクリックし…… 3.最終確認画面が表示される 最終確認画面で『はい』を押すと、パーティションの分割作業が開始されます。 なお、ストレージの種類や、容量にもよりますが、HDDであれば数十分~数時間かかる場合もあるので、時間に余裕のある時に実行しましょう。 また作業が実行されている間にストレージにアクセスがあると、処理にエラーや失敗する可能性があるので、他のアプリケーションは終了させて実行する事が推奨されています。 パーティションの分割を実行中…… 処理が完了 パーティションの結合 同様にパーティションを分割して運用しているストレージを結合させる事可能です。 Mini Tool Partition Wizardを利用して結合する事で、双方のパーティションに記録されたデータを損なう事なく、結合できる(※)という点が特徴です。 ※データを損なうことなくパーティション結合できるのはNTFSでフォーマットされたストレージに限られます。 NTFS以外のフォーマットのストレージは一旦NTFSにフォーマットし直す必要があるため、データは抹消されます。 メイン画面のストレージリストからストレージを選択し、上部のメニューから[パーティション]>[分割](または、左側のメニューから『パーティションの分割』)と選択すると、GUIでパーティション割合を調整設定する事ができます。 分割したパーティションの結合を実行 続いて、対象ボリュームをそれぞれ選択。 (当然同一のストレージ内で分割されたパーティションしか結合する事はできない) 分割されたパーティションストレージをふたつ選択する 結合されたパーティションの内容をもう一方のパーティションへ退避コピーが実行されるのでそのフォルダ名を指定できる。(下記画像 赤く囲った箇所を参照) 統合されるパーティションの内容を保存するフォルダ名を設定できる 選択と設定が完了したら、メイン画面にもどり、左上の『適用』をクリックする事でパーティションの結合が実行されます。 『無料版』、『プロ版』、『プロ・アルティメット版』 各ライセンスの違い MiniTool Partition Wizardは、前述したパーティションの分割/結合の他にも『パーティションのサイズ変更』といった機能は、無料版で実行が可能です。 さらに、上位機能版として『プロ版』、『プロ・アルティメット版』が提供されています。 MiniTool Partition Wizard 各ライセンスによるバージョンの違い 無料版は、個人利用に限定。 パーティションの状況の確認と パーティション分割など物理的なアプローチが可能 (0円 無料)プロ版ではビジネスでの利用が許可され、新規導入ボリュームの管理や、クラスタサイズの変更などの機能も解放される (1年ライセンス4,580円/永久ライセンス5,980円)プロ・アルティメット版ではビジネスでの利用、およびプロ版の全機能に加え、削除されたストレージ上の『データ復元』といった、ストレージ内部に深く入り込む機能が利用できる(永久ライセンス11,200円) また、さらに上位機能を有する、サーバー版や企業向けのエンタープライズ版なども用意されています。 詳しくは公式サイト『MiniTool Partition Wizard エディションの比較』を参照ください。 MiniTool Partition Wizard レビュー 良いところ 当ソフトは、無料版で利用できる機能だけでも、かなり高性能で、使い勝手が良いソフトウェアです。 パーティションの分割や統合に関しても、Windowsの管理ツールよりも容易に作業ができ、かゆい所に手が届く便利なツールです。 各処理も高速で、シビアな環境での利用でストレスを感じず利用できるでしょう。 当記事では触れていませんが、OSを初期化せずにシステムドライブの乗せ換えをする事も可能なようです。 この機能を使う事で、Cドライブ(システム/起動ドライブ)をHDDからSSDに換装……といった事もできる(※)そうですので、WindowsPCのカスタマイズやハードウェアの増強をしつつ、ハードに使いこなしていくようなユーザーにとっては重宝するソフトウェアと言えます。 ※OSをSSD/HD に移行する方法| MiniTool Partition Wizard のチュートリアル 不便なところ 最終実行ボタンが左上についていたりと、慣れるまでやや戸惑うUIです。 また、公式の解説ドキュメントは豊富ですが、日本語への翻訳がやや怪しい所が多く、理解をするのに苦労するかもしれません。 まとめ 今回はパーティション管理のソフト『MiniTool Partition Wizard』をご紹介しました。 このソフトウェアに実装されている基礎的な機能はWindows OSでも対応可能なものが多いですが、このソフトを介することで操作のしやすさや、データの管理しやすさが格段に上がります。 いままで、ストレージ管理にちょっと不安を持っていた方はもちろん、日常的にOSやシステムの管理をする必要がある社内ヘルプデスク、システム管理者、関連する事業を行っている事業者さんなどにとっては、強くおすすめできるアプリケーションです。 価格もプロ・アルティメット版で11,200円(永久)、企業が複数PCで利用するライセンスも51,880円(永久)とリーズナブルです。 興味が有る方はまずは公式サイトから無料版を利用し、検討してみては如何でしょうか。 MiniTool Partition Wizard 公式webサイト