EarFun『Open Jump』オープンイヤー型イヤホン実機レビュー 音質・コスパ◎の軽量コスパモデル【製品提供記事】
EarFun『Open Jump』オープンイヤー型イヤホン実機レビュー 音質・コスパ◎の軽量コスパモデル【製品提供記事】

EarFun『Open Jump』オープンイヤー型イヤホン実機レビュー 音質・コスパ◎の軽量コスパモデル【製品提供記事】

黒野でみを アイコン

黒野でみを

当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。

ワイヤレスオーディオなどを販売するブランドEarFun(イヤーファン)より、オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン『Open Jump』をご提供いただきました。そこで当記事では、同製品の概要、特徴、そして実際に利用した上でのレビューしてみます。

EarFun『Open Jump』ワイヤレスイヤホン 実機レビュー

今回レビューするのは、EarFunが販売中の新製品『Open Jump(オープン・ジャンプ)』。Bluetooth搭載端末とワイヤレスで接続する事ができるリーズナブルな価格帯のイヤホンです。通常価格は10,990円と設定されていますが、実売価格8,990円前後で販売されています。

EarFun『Open Jump』
オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン
EarFun『Open Jump』
オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン

当製品を販売するEarFun(イヤー・ファン)は経験豊富な工業デザイナー・音響エンジニア・音楽愛好者で構成されたチームを中心に、次世代のワイヤレスオーディオ機器を製造することを目標として2018年に設立された香港に本社を置くオーディオ・アクセサリーブランド。

当記事でレビューをする『Open Jump』はEarFunの中では初となるオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンで、低価格で高品質、普段使いの取り回しのよさを目指した製品のようです。詳細スペックはページ下部にまとめますが、主な特徴としては下記の通り。

  • EarFun初の耳掛け型イヤホン
  • ハイレゾ認証 & LDAC対応
  • 片耳わずか7.8gの軽量設計
  • 14.2mmのダイナミックドライバー搭載
  • 最大2台までのマルチポイント対応
  • IPX7防水
  • 肌に触れる部分には医療用グレードの液体シリコンを採用
  • カラーラインナップは黒一色
  • 音楽再生時のノイズキャンセル機能は無し(通話時にはAI ENCが動作)

パッケージ内容と外観

では早速製品の内容を確認してみましょう。

EarFun『Open Jump』のパッケージに含まれる内容
EarFun『Open Jump』のパッケージに含まれる内容

パッケージには下記のものが含まれます。

  • EarFun Open Jump ワイヤレスイヤホン本体(左右)
  • 充電&持ち運び用ケース
  • 充電用USB(Type-C)ケーブル
  • 取扱説明書(多言語:日本語含む)
  • ユーザー登録カード

マニュアルは中国語と英語に加え、日本語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポーランド語と7か国語が表記されています。ポイントとしては、イヤホンの装着方法を図解入りで説明している点。わりにオープンイヤー型イヤホンは、初めての人は装着方法が分からず最初に戸惑うケースもあるので、図入りのマニュアルは助かりますね。

EarFun『Open Jump』 しっかりと日本語表記のあるマニュアルが同梱されている
しっかりと日本語表記のあるマニュアルが同梱されている

外観をチェック

EarFun『Open Jump』左右のイヤホンと、充電ケース
左右のイヤホンと、充電ケース

『Open Jump』のイヤホン、充電ケース共に黒を基調としたデザイン。イヤーパッドにアームと、オープンイヤー型のイヤホンとしては標準的な構成。イヤーパッドがコンパクトにまとめられているのが印象的で、耳に対する圧迫感は少なそう。ただ、その分音漏れが気になる感じでもあります。

EarFun『Open Jump』左右のイヤホン
左右のイヤホンは非常に軽い

イヤホンは片方で7.8g、両方で15.6gとあって、実際に手に持った感じでもかなり軽量です。ケース本体は平べったい形状で、充電コネクタはUSB Type-C。

本体、ケース共に上面はマットな仕上げで小さな傷や指紋などは目立ちにくくなっています。

装着感

続いては、装着のしやすさと使用感です。オープンイヤー型としては過去に他社製品、SOUNDPEATSのGoFree2をレビューしましたが、本製品も最初こそ装着に若干手間取る感じはあったもの、アーム部分がしなやかな部品で作られているため、慣れればそれほど違和感は感じません。

アーム部は形状記憶合金で作られているので、GoFree2と比較すると若干柔らかめで、装着してみると耳へのフィット感もよく、かつ落ちそうな懸念もほとんどありません。

EarFun『Open Jump』装着例
EarFun『Open Jump』耳掛け型イヤホン装着例

また、イヤホンを装着したままメガネもかけてみましたが、違和感なく使用することができました。

EarFun『Open Jump』装着例2 耳の裏側までアームが柔らかくフィットする
EarFun『Open Jump』耳掛け型イヤホン装着例2
耳の裏側までアームが柔らかくフィットする

片側7.8gという軽量感もあって、外出時の装着も試しましたが、うっかり外れてしまうという心配感はなく、耳が痛くなるという事もありませんでした。

操作方法一覧表

イヤホンは充電ケースから取り出すと、自動的に電源がオンになります。イヤホン本体の側面はタッチセンサーになっていて、イヤホンを耳に装着した状態でタップ、あるいは長押しすることにより音量調節や再生/停止、通話の開始/終了などの操作をおこなうことができます。

センサーの感度はまずまずというところでしょうか。

タッチ操作による動作は下記の表の通り。気になるのは『通話切り替え』の操作で、タップの回数認識は結構微妙なので、うまくタップ回数を入力しないと『通話終了』となってしまう可能性もあるため、この点はタップ回数より長押しにした方がよいのでは?と感じました。

電源オン 自動: 充電ケースの蓋を開ける
電源オフ 自動:イヤホンを充電ケースに戻して、蓋を閉じる
再生/一時停止 手動:左右どちらかのイヤホンのタッチパネルを2回タップ
音量ダウン L側のタッチパネルを1回タップ
音量アップ R側のタッチパネルを1回タップ
曲戻し L側のタッチパネルを3回タップ
曲送り R側のタッチパネルを3回タップ
着信受話/通話終了 どちらかのイヤホンのタッチパネルを2回タップ
着信拒否 どちらかのイヤホンのタッチパネルを約2秒間長押し
通話切替え 通話中どちらかのイヤホンのタッチパネルを3回タップ
手動でペアリング どちらかのイヤホンのタッチパネルを約6秒間長押し
音声アシスタント どちらかのイヤホンのタッチパネルを約2秒間長押し
※Siri、Googleアシスタントなどが起動

なおLDACモード/ゲームモードの有効切り替え操作は、後述のEarFun Audioアプリで行います。

EarFun『Open Jump』マニュアルのタッチコントロール解説ページ
マニュアルのタッチコントロール解説ページ

音質レビュー

気になる音質についてのレビューも行っていきましょう。

『Open Jump』の音質的な特徴として『ハイレゾ対応』と『BassSurge™ テクノロジーを採用した 14.2mm ウール複合ドライバー』が挙げられます。

EarFun『Open Jump』はLDAC対応
LDAC対応

ハイレゾ対応については、CD音源よりも高音質を保証する『Hi-Res AUDIO』を掲げている=品質検査をクリアしている証拠なので疑う余地はありませんが、もうひとつの特徴に記載されている『BassSurge™ テクノロジー』とは、低音レスポンスを強化しつつ、中音域や高音域の歪みを抑えながら、様々な音楽ジャンルでクリアで没入感のあるリスニング体験を実現するという技術だそう。

この技術とともに14.2mmという大口系のドライバーを使用し、低域を洗練させ強力で精密な出力を提供します。

14.2mmダイナミックドライバー搭載
14.2mmダイナミックドライバー搭載

実際に試聴してみるたファーストインプレッションとしては、非常にクリアな音質が際立っている印象。そして、オープンイヤー型ながら、カナル型やインナーイヤー型に近い音質が楽しめるというのは結構な驚きでした。

これは、以前レポートしたSOUNDPEATS『GoFree2』とは異なる特徴で、密閉式のイヤホンからオープンイヤー型への移行を検討されている方は、音の変化を感じずに=違和感少なくスムーズに移行できるのではないでしょうか。

耳の穴をふさがないのに楽曲がしっかり聞こえるというメリットは、逆に言うと外音の取り込みについては若干弱いとも言えます。あまり音を大きくし過ぎると、小さな環境音は聞き逃してしまうかもしれません。

また、これは基本的にオープンイヤー型と呼ばれる機種すべてに共通するところですが、本機も外部への音漏れという点に老いてはそれなりに有るため、使用する場所には十分注意した方がよいでしょう。

BluetoothコーデックはLDAC/SBCのみ対応

EarFun『Open Jump』はLDACに加え汎用的なBluetoothコーデックであるSBCのみの対応となっています。必要十分とも言えますが、より高音質なコーデックや遅延の少ないゲームモード対応を求めているというユーザーにとってはこの点は気になるところでしょう。

※マニュアルによると、専用アプリからゲームモードへの切り替え機能ができますが、カタログスペックではゲームモード専用のコーデックについては記載がありません。

マイルス・デイビス 『カインド・オブ・ブルー』でベンチマーク

私のレビューでは毎回定番となったベンチマーク方法として、Jazzトランぺッター、マイルス・デイビスの歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』をこのイヤホンで試聴してみました。

M I L E S D A V I S – Kind Of Blue – Full Album

『OpenJump』でこの曲を聴いてみると、想像以上の臨場感に驚きました。オープンイヤー型で懸念される低音の不足感も特に問題なく、かつ中高域もわりにしっかりと発音しており、全体に奥行きが感じられながらもエッジ感がしっかりした音が楽しめます。

音楽ジャンルを選ばず、さらにYouTubeや映画などの動画鑑賞と、好みのサウンドを普段使いながら高音質で聴かせてくれる印象もあり、マルチに楽しめるイヤホンであるといえるでしょう。

専用アプリ『EarFun Audio』もあり

『Open Jump』は単体でも動作するものの、専用のスマートフォン用アプリ『EarFun Audio』と連動させることで、いくつかの追加機能、サウンドを体験することができます。

たとえばボタンに割り当てられた操作を変えたり、イコライザーで好みの音質にカスタマイズしたりといったことが可能です。

専用スマートフォンアプリ 
EarFun Audio

アプリ機能『適応イコライザ』と『シアターモード』について

アプリではイコライジングのコントロールとして、プリセットイコライザーのほかに『適応イコライザ』という設定がありました。これは自身の聴こえやすい音域に合わせてイコライジングを設定できるという機能で、設定後に手動で設定をカスタマイズすることもできます。好みの音像がハッキリしない、でも自分でイコライジングするのは難しい、という方は試してみるとよい設定かと。

EarFun Audioイコライザ画面
『適応イコライザ』設定画面

さらにこのモデルには『シアターモード』という設定もあります。これは疑似的なサラウンド感を再現する『3Dオーディオ』的な効果を示すもので、映画の音声を通してみると確かに音の分離性が高く感じられ、立体感のあるサウンドが体験できる印象でもあります。なお、『シアターモード』を設定している際には、イコライジングのコントロールは使用できません。

ゲームモード、シアターモード設定画面
iOS版アプリをダウンロード
『EarFun Audio』
iOS版
Android版アプリをダウンロード
『EarFun Audio』
Android版

EarFun Tune Proヘッドホン 製品スペック

スペック EarFun Tune Pro
対応
Bluetoothバージョン
5.3
ドライバー 14.2mm高品質ウール
複合ダイナミックドライバー
対応コーデック LDAC
SBC
サイズ
(L×W×H)
76.1mmx66.9mmx27.3mm
重量 73.5g(充電ケース込み)
7.8g (片耳イヤホン)
マルチポイント
対応
対応 最大2台
防水性能 IPX7
ゲームモード 対応
ハイレゾ認証 あり
通話マイク 4基
再生可能時間 LDACオフの場合:最大11時間、 ケース込み42時間
LDACオンの場合:最大8時間、ケース込み30.5時間
充電時間 1時間(イヤホンの場合)
2時間(USB-C経由でケースを充電する場合)
3.5時間(ワイヤレス充電器経由でケースを充電する場合)
ブラック
付属品 USBケーブル(TYPE-C)
取扱説明書
参考価格 10,990円
Amazon 販売ページ Open Jump販売ページ

まとめ 総合評価

EarFunの最新ヘッドホン『Open Jump』は、実売1万円以下という価格もふまえると、十分なコストパフォーマンスを持ったイヤホンであると感じました。オープンイヤー型の一番の懸念となる装着性をクリアした上で、実現したこの高音質。

特にカナル型、インナーイヤー型を愛用しながら、オープンイヤー型も試してみたいというユーザーであれば、違和感なく移行できるのではないかと感じました。

またマルチポイント接続、ゲームモード対応と標準的な機能も備えながら、IPX7に対応と、十分すぎるほどの防水対策など、仕事や普段の生活など、さまざまな場面で高音質を楽しみたいというリクエストにも十分応えられる機種であるといえるでしょう。

外観 ★★★★(4)
シンプルなデザイン。アーム部は柔らかながら十分強度を確保しているなどの配慮もある。
使用感 ★★★☆(3.5)
タッチボタンの操作性はそこそこ。ボタン操作は必要に応じてカスタマイズした方がいいかも。装着性は高い
音質 ★★★★(4)
音質、臨場感など、オープンイヤー型としては十分なレベル。気軽に高音質を楽しむことができる。
コスト
パフォーマンス
★★★★(4)
デザイン、音質など、普段使いの局面を配慮し十分なコストパフォーマンス性を確保している。
総合評価 ★★★★(4)
この価格帯としては十分の性能。
装着性も良好でオープンイヤー型ワイヤレスイヤホンとしての完成度は高い

EarFun Tune Pro のレビュー(最大星5つ/0.5刻み/9段階評価)

EarFun『Open Jump』オープンイヤー型イヤホン実機レビュー 音質・コスパ◎の軽量コスパモデル【製品提供記事】

この記事をシェアする

この記事のタイトルとアドレスをコピー

この記事を気に入ったらハートマークで応援してください

この記事の執筆は……

黒野でみを アイコン

黒野でみを

40歳で会社員からライターに転身、50歳で東京より実家の広島に戻ってきた、マルチジャンルに挑戦し続ける「戦う」執筆家。音楽、映画からスポーツ、釣り、イベント、そしてガジェットや雑学と、やれることにはなんでもチャレンジします!

関連する記事



page top