嫌がらせ? 犯罪? amazonから身に覚えのない代引き荷物が届いたら…… Amazonから身に覚えの無い代引き製品が届く? 代引き詐欺の手口と対策について UZUREA編集部 公開:2019年1月20日(6年前) / 更新:2023年7月24日 コメント 60件 コラムAmazonサービス日本犯罪 SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 ネット通販の最大手サービスAmazon(アマゾン)から、注文した覚えのない商品が、代引き(商品代金込み着払い)で届きつい支払ってしまった……という被害が増えているのをご存じでしょうか。これに、先日筆者が実際に遭遇したので、その手口と、対策、そしてこんな事をして一体誰が得するのか?といった所も含めて考察してみました。 記事の索引1 Amazonでの代引き詐欺(?)の手口について1.1 身に覚えのない購入……カスタマーサポートに連絡→返品手続き1.2 どうしてこんな事が出来るのか1.3 誰が不当に利益を得ているのか1.4 後日、ギフト券の利用履歴に……1.5 誰が被害を被るのか2 被害にあわない為に。同様の犯罪を減らす為に。 Amazonでの代引き詐欺(?)の手口について よく使うamazonから代引。とりあえず支払ってしまった…… ある日、自宅に顔なじみの宅配業者さんが、怪訝そうな顔で「アマゾンからの”代引き”荷物なのですが……」と、荷物を持ってきました。支払金額は1,523円。 「代引き」とは「代金引換(だいきんひきかえ)」の略。宅配業者が品物(販売商品)を購入者に届ける際に、受け取り者から商品代金等を回収し、後に販売者に支払う……という決済方法。日本国内では物流会社・運送会社の多くが代引きをを導入しています。 宅配業者さんは「時々、amazonで変な代引が送られてくる場合があるので、念のため確認してほしい」とも仰っていたのですが、その時は『決済方法を間違えたのかな……?』 と、深く考えず支払いをしてしまいました。(皆さんはしっかりと確認をしましょう!) 身に覚えのない購入……カスタマーサポートに連絡→返品手続き とりあえず受け取った荷物を開けてみると(皆さんは開けてしまう前に購入履歴を確認しましょう!!)、まったく身に覚えが無く、うっかり買う可能性も無い商品(※)でした。 ※レインシューズカバー……。 BenRan シューズカバー 防水 雨対策 軽量 携帯可 滑り止め 雨 雪 泥除け 靴カバー 二層防水 通勤 通学 自転車 レインシューズカバー レインブーツ 男女兼用 BenRan Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す そして念のため、Amazonへログインし、自身の購入履歴を見ても不信なものはありません。 Amazon.co.jpで自分の購入履歴を確認(ログインしている自分の履歴が確認できます) この時点で、少しづつ嫌な予感がしてきましたが、とりあえずAmazonのカスタマーサポートへ電話で問い合わせをし、返品・返金の手続きを依頼しました。大まかに下記の様な流れです。 Amazon カスタマーサポートページへアクセス 『お問い合わせの種類』からその他を選択し 『お問い合わせ内容』で身に覚えのない請求を選択 『おすすめのお問い合わせ方法』に電話というボタンが表示されるので選択 電話番号を指定すると、程なくamazonから電話をかけてきてくれます。 amazonへの問い合わせ手順 電話口で『代引きで商品が送られてきており、身に覚えが無く、自身の購入履歴にも無い』事を伝えた所、サポート担当者さんはすぐに返品・返金を受け付けてくれました。この時、『amazonクーポンでの返金か、現金での銀行振込』のどちらかが利用できるのですが、入金まで少し時間はかかるものの、銀行振込を指定した方が良さそうにおもえました。(被害にあって、その補填で現金がamazonでしか使えないクーポンに変わってしまうのはちょっと違う様な……という気持ちも。) さらに少し聞いてみると、このような手口・被害は増えてきているそうで、にamazonとしては発送者に働きかけて対応をしているとの事でした。 どうしてこんな事が出来るのか これは推測ではありますが、アマゾンでは、『ギフト設定』で商品を購入し、送り先の住所、氏名、電話番号を入力し、決済方法に『代引』を指定して発送する事ができます。 名前、住所があれば、宛先は指定できる ギフトなのに代引き……という、通常ではあまり使用する事の無さそうな機能ですが、これを利用すれば、特定の誰かのアカウントをハッキング・乗っ取りする事なく、送付先の住所、氏名、そして電話番号を入力してしまえば、代引発送手配する事が可能です。 ギフト設定で第三者に製品を送る……という機能はプレゼントをする際にはとても便利ですが、反面、Amazonを使った無在庫転売などでも利用され、過去にニュースなどで話題になりました。 今回のような代引き送り付けは、これをさらに悪質な用途で利用しているのかもしれません。自身のアカウントの情報を変更するという方法でも可能ですが、いずれにせよ比較的少ない手順で他者を送り先に指定して代引き発送を行えるようです。 『個人情報が漏れている』と心配になる方も多いかもしれませんが、商店や企業、個人事業主など、所在地とお名前(団体名)を公開している場合は、それらの情報を流用しているという可能性も考えられます。 誰が不当に利益を得ているのか さて、誰がはどんな目的でこんな事をしているのか、という点を考えてみましょう。 単純ないたずら、という可能性もありますが非常に悪質です。そして多くの被害が発生しているという状況から、不当に利益を得る事を目的として実行していそうに思えます。 Amazonでは、利用者から正当な理由と申し出があれば返品をほぼ受け付けているので、Amazon自体や、そこに出店している販売者が実行している、いわゆる『ネガティブ・オプション=送り付け商法(参考 Wikipdeia)』ではなさそうです。無理やり送りつけて、結局返品・返金となる事で、商品の入出庫による手数料や、商品開封によ中古化、そして企業としての信頼性低下といったさまざまなデメリットを考えると、Amazon出品者も被害者のひとつと考えられそうです。 購入者(発送手配者)にポイントが一時的に適用される? 追記:2019年3月26日 (一部情報のご提供と、問い合わせ内容を判断し修正・加筆) これは、筆者がサポートへの問い合わせ時に興味本位で『誰がなんの目的でこんな事をするんでしょうか』と質問した際の回答ですが…… 代引きでの支払いが完了後、返品の申し出から、返品手続き完了までの期間に発送者(=代引きで商品を送り付けた)アカウントに、Amazonポイントが適用されるので、そのポイントを利用して利益を得ている可能性がある との事でした。 言い回しや内容などについて、筆者の認識違いがあるかもしれませんが、もし本当だとするとシステムの隙を突いた巧妙な手口と言えるでしょう。確かに決済画面で代金引換(=代引き)を指定しようとすると、”獲得したポイントは、支払い後に確定します。” と記載があります。 アマゾンで代引き指定で決済をする際の画面と、注意書き うっかり支払ってしまったユーザーが、すぐに返金・返品手続きをしなかった場合、ポイントが発送を手配した者に適用され、それを使用してamazonで別のものを購入している、という事でしょうか。であれば、犯人はこの手口を使って詐欺を働こうとしている悪意のある個人や団体で、彼らがamazonにアカウントを作成し、不特定多数に送り付けている……という事なのかもしれませんが。 後日、ギフト券の利用履歴に…… その後、何気なくギフト券の利用履歴を見てみると、被害にあった日の数日後に被害額と同額のギフト券が登録され翌日に返金されている記録がある事に気づきました。 後日気づいたのですが、代引きで支払ってしまった料金と同額の謎のログが…… ギフト券での返金を希望していないので、このような履歴が残る事についてやや不安になりますが、実際には同額が(サポートに問い合わせた)翌月1日に、返金を指定した銀行口座に振り込みされていました。 ※編集部 補足:Amazonからの振込返金の場合、『そういった履歴が残るのが通常』という情報を頂きました。 ※絶対に悪用しないでください上記に記載する内容・行為は犯罪行為にあたるものです。同様の被害にあわない為に掲載しているものですので、たとえ軽いイタズラ目的でも決して悪用しないでください。Amazonは世界有数の企業となり、自社の発展のためにこういった機能は日々是正されていくでしょう。また、不正な利用をした当人の情報も確実に記録・蓄積され、厳しく調査されていく事でしょう。正式に被害届けがだされれば刑事罰へと繋がる可能性もあります。 ネットサービスを悪用した犯罪行為は確実に記録が残ります 誰が被害を被るのか 翻って、誰が被害を受けているのかという点ですが、一番には代引きで受け取って支払いをしてしまった人達です。後日確実に返金されても、暫くの間は現金が手元を離れてしまいますし、返送手続きや問い合わせの時間と手間も発生します。 また、悪意をもったイタズラや、嫌がらせをされた……と、あらぬ心配をしてしまって必用以上に気が滅入ってしまった、という人も居るかもしれません。 次にAmazon自体や、Amazonへ商品を出品している業者についても、前述した通り本来不要なサポート対応、利益の出ない入出庫、悪評といった被害を受けていると言えるでしょう。 そして、配達業者も発送時と返品時に配達料を得る事ができますが……、配達先からのクレームや、顧客との信頼関係といった被害を受けている可能性もあります。 被害にあわない為に。同様の犯罪を減らす為に。 まず、Amazon公式サイトにも下記のような情報が掲載されています。 画像 Amazon 決済詐欺の回避 ページより この、決済詐欺の回避のページに記載のあるとおり、代金引換以外のお支払方法(例:クレジットカード)で注文したにもかかわらず、商品が代金引換で届いた場合は、代金を支払わずに商品の受け取りを拒否してください。また、ご注文の状況をカスタマーサービスにお問い合わせください。 というように、自身で認識できる場合は絶対に支払わないようにしましょう。また、家族や居る家や、事務所や同居人がいる環境であれあば、身に覚えのない代引きは絶対に支払わない事も徹底して伝えましょう。 もし、時々代引きを利用するという場合でも、物を最近購入したつもりが無い……など少しでも怪しいと思ったら配送業者の担当者さんを少し待たせて確認をしたり、荷物を一旦持ち帰ってもらってしっかりと確認するという判断も良いでしょう。 受け取りの際の確認を徹底する この時、箱に貼ってあるamazonの送り状をスマートフォンなどで撮影しておくとamazonのサポートセンターへ連絡する際の確認がしやすくなります。確認の上、もし身に覚えのない商品であれば『受け取り拒否』と伝える事で、配送業者は発送元へ返送手続きを行います。 いずれにせよ、amazonのカスタマーサポートへ連絡し、送り状の番号を伝えたうえで事情を説明しておく事で、今後同様の犯罪を未然に防ぐ事に繋がるでしょう。さらに、念を入れて『消費者庁』へ『特定商取引法に基づく申出・情報提供』を行っておくのもよいでしょう。これも多くの申し出・情報提供があれば、然るべき所へ通達され是正に向けての動きがより迅速に行われます。 申し出に当たっては、『姓名、電話番号』などを聞かれますが、その分確実な対応を得られますので、同様の被害を減らすためにも、お勧めいたします。 消費者行政に関するお問合せhttps://www.caa.go.jp/policies/application/inquiry/ amazon輸入ビジネスの闇 現役出品者が見た価格戦争と広がるやらせレビュー ¥525 (2024/12/04 01:34:34時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Kindle Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す 決定版 サイバーセキュリティ: 新たな脅威と防衛策 ¥1,138 (2024/12/03 11:17:38時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す