Adobe PhotoShopのイースターエッグ（隠し技）を紹介コーヒー、トースト、バナナ、猿……作業にはまったく影響しない謎の機能達

Adobe（アドビ）の提供するプロフェッショナル向け写真加工＆デザインツールPhotoShop（フォトショップ）。仕事はもちろん趣味や個人的な活動など多くの人に利用されているこのツールにはいくつかのお遊び的な裏技があるのをご存じでしょうか？

この記事で紹介するのは、いずれも作業や業務効率には影響しないこの隠し要素についてご紹介いたします。

記事の索引

1 Adobe PhotoShopのイースターエッグ（裏技）
2 まとめと補足

Adobe PhotoShopのイースターエッグ（裏技）

繰り返しになりますが、この記事で紹介する機能はいずれも「何の意味がるの？」と言いたくなるような、まったくのお遊び要素です。作業の合間の息抜きや、友人や同僚との話題づくりにお楽しみくください。

なおこれらの隠し機能は、2023年11月現在のAdobeCC PhotoShopの最新版（v 25.x)で動作確認できたものを掲載してます。

ツールバーに『バナナ』

まずご紹介するのは、各種作業を実行するための『ツールバー』の[•••]（ツールバーを編集）アイコンがバナナになるイースターエッグ。

PhotoShop 『•••』アイコンがバナナに…… — [•••]アイコンがバナナに……

アイコンバナナ化の手順は以下の通り。

はじめに
- PhotoShop上部のメニューから[編集]→[ツールバー]と選択
- または、ツールバーの[•••]アイコンをクリックし[ツールバーの編集]を選択
『ツールバーのカスタマイズ』画面が開くので、ここでキーボードの[Shift]を押しながら右上にある[完了]ボタンをクリック
以上でツールバーの[•••]アイコンがバナナになります！

このバナナ化はPhotoShopを終了させてもそのままです。ちょっとした気分転換にお試しください（笑）。

なお、アイコンを元に戻したいという場合は

同じように『ツールバーのカスタマイズ』画面を表示させてから
キーボードの[Ctrl（Windows）/Command(Mac)]を押しながら右上にある[完了]ボタンをクリック

で元に戻ります。

レイヤーカンプのアイコンが『サル』に

続いてはバナナ繋がり（？）で、レイヤーのアイコンがサルになってしまう手順です。

この隠し要素の実行方法は以下の通り。

[レイヤーカンプウインドウ]（※）を表示した状態で
- ※見当たらない場合、上部のメニューから[ウインドウ]→[レイヤーカンプ]と選択すると表示されます
[新規レイヤーカンプを作成]（※）
- ※タブグループ右上の[≡]→[新規レイヤーカンプ]を選択するか、下部の[+]アイコンをクリックする事で作成できます
レイヤーカンプ名を『Layer Monkey 0』にする
- 半角英数字で入力。最後は数字のゼロ。↑コピー＆ペーストが確実です
するとレイヤーカンプのアイコンがサルになります

これも、いったいなんで？という気持ちになりますが、あまり深く考えない方が良いでしょう。

レイヤーカンプのアイコンが『サル』に。小さいので『サル』かどうか、やや判別がつかないが — アイコンは小さいのでこれが本当に『サル』かどうか、
やや判別がつかないかも

ちなみにAftereffectsのプラグインに『LayerMonkey』というものがありますが、それとは無関係でしょう。

環境設定画面に『コーヒー』と『トースト』

もうひとつご紹介するのは、環境設定画面のイースターエッグは、インターフェイスのカラーテーマアイコンが『コーヒー』と『トースト』になるというもの。

動作方法は以下の通り。

PhotoShop上部のメニューから[編集]→[インターフェイス]と選択
インターフェイスの色を変更する[カラーテーマ]のアイコンを……
- キーボードの[Shift]と[Ctrl（Windows）/Command(Mac)]を押しながらクリックするとコーヒーに
- キーボードの[Shift]と[Alt（Windows）/Option(Mac)]を押しながらクリックするとトーストに

ユーザーインターフェイスの色をそれぞれコーヒーの色や、焦げたトーストに見立てたアイコンに変わります。そして、同じキー操作でアイコンをクリックすれば、元に戻りますよ。

『PhotoShopについて』を少し早くスクロール

リリース情報やスタッフロールを表示する画面にも隠し要素が。

PhotoShop上部のメニューから[ヘルプ]→[Adobe PhotoShopについて]と選択
表示される画面で数秒待つと（7秒前後）、テキストがスクロールを始めますが、ここでキーボードの[Alt（Windows）/Option(Mac)]を押す

以上で、テキストが通常より早くスクロールするようになります。なお、キーをはなすとゆっくりスクロールになり、再び押せば早くなります。なお、この『PhotoShopについて』画面は過去のバージョンでも沢山のイースターエッグが存在しましたが、最新のAdobeCC 25.ｘで見つかっているのは今のところこれだけです。

まとめと補足

PhotoShopには過去に他にもいろいろなイースターエッグ（※1)が存在していましたが、バージョンのアップデートに伴い、そのいくつかは無くなってしまいました。これらの機能は開発者の遊び心で実装されているもので、正式なドキュメントなどは公開されません。どうしてバナナが？サルが？といった疑問もよぎりますが、これに関しても同様で明確な答えは公開（※2)されていません。

もしかしたら他にも私達がまだ知らない隠し要素が存在するかもしれませんね。もし他にも何か知っている、新しく見つかったよ、など情報がありましたらコメント欄などで教えていただけると嬉しいです。

※1：無くなってしまったイースターエッグは多数ありますが、中でも有名なものに『Merlin Lives（マーリンは生きている！）』があります。PhotoshopCSくらいまでは存在していた興味のある方は検索してみてください
※２：もしかするとPhotoShop 2.5の開発コードネームが『Merlin』だったことや、CS2.0（9.0）の開発コードネームが、『Space Monkey』であった事が関係しているかもしれません（参考リンク Adobe Photoshop version history. | GitHub）

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