夜明けのはいむ:秋の気配と、かまいたち

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浦部はいむ

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2022年も9月にになり
まだまだ暑いけど…
少しづつ秋の雰囲気も感じる

そんな秋に関連する妖怪に
『かまいたち』
が居るようだ

怪異・妖怪 かまいたち

怪我した覚えが無いのに
いつの間にか腕や脚に切り傷のようなものが付いている

昔の人はこれを『妖怪』の仕業じゃないか?とし、
『かまいたち』という妖怪が誕生したらしい

漢字では『鎌鼬』
鎌と鼬(いたち)を組み合わせた妖怪なので、
多くの場合手に
鎌のような巨大な爪を生やした
イタチの姿で描かれる

つむじ風に乗って現われて
人を切りつける

これに出遭った人は
刃物で切られたような鋭い傷を受けるが
痛みはなく傷からは血も出ない……

血が出ないというのがとても
不気味な感じがして良い

斬った後の血液がついた状態の鎌を描こうか
と思っていたけれど
血が出ないのであれば、鎌にもつかないのだろう

逆に自身に多数の刃物傷がついた鼬として描いてみた

地域の伝承によっては親子だったり兄弟だったりするようだが…
私は母親と兄弟達として描いた

つむじ風と共に、かまいたち
つむじ風と共に、かまいたち
※クリック/タップで拡大します

頭の上に乗っているのが母
左が兄
右が弟
人に変身する事があるという事で、
真ん中の人の姿をしたのが妹

「刈るぞ!」と言う声が聞こえてきそうな
絵が書けたのではないかと思いますが
どうでしょう。

このイラストも描くのは楽しかったが

かまいたちは1匹ではなく
『3匹』居るというパターンもあるらしい。

この場合たとえば
それぞれ別々の役割を持っているそうだ

1匹目、人間をロープで転ばせる
2匹目、人間の手足に斬りつける
3匹目、切って出来た傷に対して薬を塗る

との事らしい…

他にも色んな説があるようで
調べれば調べるほど
色々なパターンのイラストを描きたくなってしまう

魅力的な妖怪だと思う

付録 かまいたち について

かまいたち(鎌鼬)は、日本の怪異。 日本各地の伝承として伝わっていたが、イラスト化される際には手が鎌になった鼬として描かれている。漫画やゲームにも登場しており、知名度の高い妖怪。俳句などの世界でも『鎌鼬』は冬の季語となっている。

鳥山石燕(1712-1788)の『画図百鬼夜行』(1776年)や、歌川豊広(1774-1830)の『浮牡丹全伝』(1809年)では窮奇(きゅうき)と書いて、かまいたちとしている。

野山で良くみかける鼬(いたち)。そして農具であり身近な刃物である『鎌』を組み合わせた妖怪という点からも、身近な存在として生まれた妖怪であることが理解できる。

また、都会ではこのかまいたちに遭う事は少なく、寒い地域の山や森などに出没するというかまいたちの特性と、人々が野山を歩き、ススキのような草やトゲや先端のある木や石といった物理的要因でできた傷を結び付けた事も容易に想像できる。

が、はたして本当にそれだけだろうか。

うらべはいむ『夜明けのはいむ』コラム連載中
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