ワイヤレスオーディオなどを販売するブランドEarFun(イヤーファン)より、低価格ワイヤレスヘッドホン『Tune Pro』をご提供いただきました。そこで当記事では、同製品の概要、特徴、そして実際に利用した上でのレビューしてみます。
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『Tune Pro』ワイヤレスヘッドホン実機レビューIE
今回レビューするのは、EarFunが販売中の新製品『Tune Pro(チューン・プロ)』。Bluetooth搭載端末とワイヤレスで接続する事ができるリーズナブルな価格帯のヘッドホンです。


ワイヤレスヘッドホン
Amazonでの販売価格は7,590円~8,990円で推移していますが、8990円での販売時にも1400円OFFクーポンが提供されているようなので、実売価格7,590円と考えて良いでしょう。
当製品を販売するEarFunは経験豊富な工業デザイナー・音響エンジニア・音楽愛好者で構成されたチームを中心に、次世代のワイヤレスオーディオ機器を製造することを目標として2018年に設立された中国は香港に本社を置くオーディオアクセサリメーカー。
当記事でレビューをする『Tune Pro』はEarFunの中では2製品目となるワイヤレスヘッドホンで、低価格で高品質、普段使いの取り回しのよさを目指した製品のようです。Bluetooth対応ヘッドホンのエントリーモデルとしては1万円前後の製品がボリュームゾーンとなりますが、そういった面からも低価格なラインとして評価できると思います。
パッケージ内容と外観
では早速製品の内容を確認してみましょう。
- EarFun『Tune Pro』ヘッドホン本体
- 充電用USB(Type-C)ケーブル
- 有線接続用AUXケーブル(ステレオミニプラグ)
- 取扱説明書(多言語:日本語含む)
マニュアルは中国語と英語に加え、日本語、スペイン語、ドイツ語、ポーランド語と6か国語が表記されています。
外観をチェック
『Tune Pro』の本体は黒を基調としたデザイン。イヤーパッド、ハウジング、アーム、ヘッドバンド、スライダーと余計な凸凹が無く、とにかくシンプルに留めている印象。カラーラインナップとしては他にホワイトもあるようですが、いずれも普段使いに適したコンパクトでクセのないデザインです。
ヘッドホンの操作は、本体下部に取り付けられているボタンで行えるようになってい。操作性は良好です。
上記はメーカー提供画像ですが、向かって右側にボリュームコントロールと電源ボタン。左側にUSBコネクタ(Type-C)とアクティブ・ノイズ・キャンセルのボタンが。スイッチはいずれも物理ボタンなので操作感覚は良好。
アーム部分は耳周りにうまくフィットするよう可動部が設けられています。若干細い印象ですが、このあたりは数か月つかってどうか……という所なので何かあれば追記します。とはいえ、ヘッドバンド部とアーム部分を接続する可動箇所は金属部品で作られているので、それほど心配する必要はないかもしれません。


金属部品なので安心感も








360度ビュー(by EC360)
そのほか外観については、360度回転できる写真を下記に掲載するので、マウスドラッグ/左右スワイプでチェックしてみてください。
装着感
『優れた人間工学による快適な装着感』というのもこの製品の特徴。装着感は人それぞれとはいえ、個人的には若干きつく感じました。とはいえ装着部への不快感、痛みなどは特になく、少々のことで脱落しない安定感がある……とも言えます。
バッテリーを搭載したヘッドホンならではの重さもありますが、1時間くらい付けていても疲れるようなほどでもなく、慣れれば違和感なく装着し使い続けられるでしょう。
操作方法一覧表
前述したようにヘッドホンのコントロールボタンで行います。各操作方法はマニュアルより一部抜粋しましたのでご参考までに
電源オン | MFBボタンを2秒押し続ける |
---|---|
電源オフ | MFBボタンを2秒押し続ける |
音量ダウン | 音量 +/ーボタン -側を1回押す |
音量アップ | 音量 +/ーボタン +側を1回押す |
曲戻し | 音量 +/ーボタン -側を2秒押し続ける |
曲送り | 音量 +/ーボタン +側を2秒押し続ける |
再生/一時停止 | MFBボタンを1回押す |
着信受話/通話終了 | MFBボタンを1回押す |
着信拒否 | MFBボタンを2秒押し続ける |
通話切替 | MFBボタンを2回押す |
手動でペアリング | 電源オフ/オンでペアリング |
マルチポイント接続 | 1台ペアリング状態でMFBボタンを2秒押し続ける |
ノイズキャンセリング | ANCボタンを1回押す (ノーマル/外音取り込み/ノイズキャンセリング) |
音声アシスタント | MFBボタンを2回押す ※Siri、Googleアシスタントなどが起動 |
ゲームモード | コントロールなし (EarFun Audioアプリで有効設定) |
なお、AUX入力を使用している際には基本的にAUXフィードフォワードノイズキャンセリングが適用され、ボタンによるANC設定は使用できません。
音質レビュー
さて、一番気になる音質についてのレビュー。『Tune Pro』の音質的な特徴として『ハイレゾ対応』と『40mm径PET複合膜振動板+10㎜径LCP複合膜振動板』が挙げられます。
ハイレゾ対応については、CD音源よりも高音質を保証する『Hi-Res AUDIO』を掲げている=品質検査をクリアしている証拠なので疑う余地はありません。ただしこの『Tune Pro』についてはAUX有線ケーブルでの接続時のみ対応となっているので、Bluetooth無線接続時にはハイレゾ対応では無くなる……という点はご注意を。
もうひとつの特徴である『40mm径PET複合膜振動板+10㎜径LCP複合膜振動板』については、40mmと10mmふたつのドライバーを搭載する事で、それぞれの特徴をうまくくみあわせた豊かな音質表現が可能になっています。
最初にBluetooth接続で試聴してみてのファーストインプレッションは、音の奥行きの表現力です。また、音の分離性、位相感も良好で、音域幅、奥行き感のレンジも広いと感じました。サウンドの輪郭はかなりハッキリ聞き取れる印象で、アコースティック寄りなサウンドでは、楽器音の倍音成分まで聴き分けられそう。一方でロックなどの激しいサウンドでも音は潰れてしまわず、楽器それぞれの位置感が明確に認識できました。
次に、ハイレゾ対応となるAUXケーブルでの試聴をしてみましたが、こちらBluetooth、USB経由のサウンドで感じた特製が弱まり、むしろ若干音やせ感すらおぼえました。とはいえ、AUX出力機器の仕様による所もあると思いますので、もう少し使いこんでみたいと思います。
全体として、ヘッドホンならではの密閉性、空間表現性、臨場感は申し分ない。これまで、低価格対のヘッドホン/ワイヤレスイヤホンでの音楽試聴に慣れている人であれば、劇的な音質向上を感じられるのではないでしょうか。
BluetoothコーデックはAAC/SBCのみ対応
『EarFun Tune Pro』は汎用的なBluetoothコーデックであるAAC/SBCのみの対応となっています。必要十分とも言えますが、より高音質なコーデックや遅延の少ないゲームモード対応を求めているというユーザーにとってはこの点は気になるところでしょう。
ノイズキャンセル機能、外音取り込み機能について
本製品搭載されているANC(アクティブノイズキャンセル)は、本体のANCボタンを押す事で……
- ノーマル(ノイズキャンセル無し)
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
と変更できます。特に『外音取り込み』モードはヘッドホンをしていないときと全く同じ状態……とは言えませんが、それでもかなり外音が取り込めるようになっています。ヘッドホンをしながら移動しつつ、自転車や徒歩で公道を移動するときや、電車に乗る時などには役立ちそうです。
なお、有線AUX接続時には『AUX フィードフォワードノイズキャンセリング』と呼ばれる専用のモードが常に起動した状態となり、非常にクリーンなサウンドを楽しめるようになっています。
マイルス・デイビス 『カインド・オブ・ブルー』でベンチマーク
私のレビューでは毎回定番となったベンチマーク方法として、Jazzトランぺッター、マイルス・デイビスの歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』をこのイヤホンで試聴してみました。
『Tune Pro』でこの曲を聴いてみると、クリアで臨場感あふれるサウンドという表現以上の音質感をおぼえました。楽器それぞれの空間的表現性が優れている上に『楽器を演奏する以外の音』、たとえば弦以外の音、弦楽器のボディーと演奏者の体が触れてるときに出るノイズのような音までも聴き取れ、ライブ会場のような臨場感を楽しめました。
その他いくつかの音源を試聴してみたところ、特定の音楽のジャンルというよりは『スタジオ録音盤よりライブ録音盤』に向いているのかな……と感じました。
専用アプリ『EarFun Audio』もあり
Tune Proは単体でも動作するものの、専用のスマートフォン用アプリ『EarFun Audio』と連動させることで、いくつかの追加機能、サウンドを体験することができます。
たとえばボタンに割り当てられた操作を変えたり、イコライザーで好みの音質にカスタマイズしたりといったことが可能です。


EarFun Audio
アプリ機能『適応イコライザ』と『シアターモード』について
アプリではイコライジングのコントロールとして、プリセットイコライザーのほかに『適応イコライザ』という設定がありました。これは自身の聴こえやすい音域に合わせてイコライジングを設定できるという機能で、設定後に手動で設定をカスタマイズすることもできます。好みの音像がハッキリしない、でも自分でイコライジングするのは難しい、という方は試してみるとよい設定かと。
さらにこのモデルには『シアターモード』という設定もあります。これは疑似的なサラウンド感を再現する『3Dオーディオ』的な効果を示すもので、映画の音声を通してみると確かに音の分離性が高く感じられ、立体感のあるサウンドが体験できる印象でもあります。なお、『シアターモード』を設定している際には、イコライジングのコントロールは使用できません。
また『Tune Pro』単体ではANCとして三つのモード(ノーマル、外音取り込みモード、ノイズキャンセリング)が使用できる事は前述しましたが、アプリを使用すると加えて
- 風ノイズキャンセリングモード
- 快適なノイズキャンセリングモード
- ディープANCモード
と、より細かいを設定することができます。
また、このアプリではスマートフォンとヘッドホンをUSB接続した時に、USB充電の要否を設定することもできます。スマートフォンのバッテリーに余裕があり、ヘッドホンのバッテリーが心もとない時など、案外活躍する事もありそうです。
EarFun Tune Proヘッドホン 製品スペック
スペック | EarFun Tune Pro |
---|---|
対応 Bluetoothバージョン |
5.4 |
ドライバー | 40mm径PET複合膜振動板+10㎜径LCP複合膜振動板 |
対応コーデック | AAC/SBC |
サイズ (L×W×H) |
195.3mm×164.9mm×81.4mm |
重量 | 289.5g |
マルチポイント 対応 |
対応 |
ゲームモード | 対応 |
ハイレゾ認証 | あり |
通話マイク | 5基 |
再生可能時間 | 120時間 (ANC OFF:120時間 ON:80時間) |
充電時間 | 3時間 |
ANCテクノロジー | ハイブリッド&AUX フィードフォワード ノイズキャンセリング (最大45dBノイズ低減) |
色 | 2色(ブラック、ホワイト) |
付属品 | AUXオーディオケーブル USBケーブル(TYPE-C) 取扱説明書 |
参考価格 | 8,990円 |
Amazon 販売ページ | EarFun Tune Pro |
まとめ 総合評価
EarFunの最新ヘッドホン『Tune Pro』は、実売7,580円というその価格もふまえると、かなりコストパフォーマンスの高いヘッドホンだと感じました。有線/無線両方で使え、アクティブ・ノイズ・キャンセルも搭載して、かつこの音質。
1万円以下のヘッドホンを探しているというユーザーであれば文句なくお勧めできる品質であると感じました。
ANCやシアターモード、音源との接続方式など使用局面をさまざまに考えた配慮にも優れ、いろんな場面で高音質を楽しみたいというリクエストには十分応えられる機種であるといえるでしょう。
外観 | ★★★★(4) シンプルなデザイン。可動部分については金属パーツで強度を確保しているなどの配慮もある。 |
---|---|
使用感 | ★★★★(4) タッチボタンの操作性は十分。ボタン配置、機能配置も配慮し設計されており使いやすい。 装着性も高い |
音質 | ★★★★☆(4.5) 音質、臨場感など、ヘッドホンで実現するレベルとしては十分なレベル。 気軽に高音質を楽しむことができる。 |
コスト パフォーマンス |
★★★★☆(4.5) 実売価格7,580円でこの性能なら……文句なし。 |
総合評価 | ★★★★☆(4.5) この価格帯としては十分な質を確保した印象。良好の装着性で優れたワイヤレスヘッドホン製品。 |
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