子育ては夜泣きが終わっても次にイヤイヤ期、思春期の反抗期と続き、長いトンネルの中にいるような気持ちになることも……。そんなときはポジティブな気持ちになれる、育児のアドバイスが詰まった映画を観るのがおすすめ! 様々な状況の子育てに焦点を当てた、映画を10作品ピックアップして紹介します。
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子育て・育児にポジティブになれる! おすすめ映画10選
育児はひとりの人間を育てるという大変な仕事で、子供が大人になっても親の心配は尽きない一生続く仕事とも言えます。今回は大変な育児の手助けになるおすすめ映画を、10作品ピックアップしてご紹介。
育児について参考になりアドバイスをくれる映画は、悩みが尽きない育児の教科書代わりになってくれるかもしれません。元気をもらえて育児の参考になる映画を見て、少しでも心を軽くして育児を楽しみましょう。
アイ・アム・サム
知的障害を持つシングルファザーの主人公『サム』は、ある出来事を切っ掛けに、児童相談所の手続きにより娘と一緒に暮らす事ができなくなります。娘と暮らすため弁護士を雇い奮闘する姿を描いた感動の物語。
サムは娘を愛情たっぷりに育てていますが、知的障害があるため一人で子育するのが難しくなっていきます。娘のルーシーは施設へ送られ、里親と暮らす事に。サムは娘と一緒に暮らすためエリート弁護士のリタと共に戦うことに。
知的障害を持ちながらも精一杯ルーシーを育てる、サムのひたむきな愛に思わず涙してしまいます。弁護士のリタもサムの弁護をするうちに、サムの娘への愛を見て自身の子育てや、生き方を見直していくことに。サムとルーシーの愛が周りを変えていく過程が感動を呼び、観た後に元気をもらえる映画です。
名優ショーン・ペンの演技が絶賛された2001年の永遠の名作。
ケイト・レディが完璧な理由
『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーが、仕事をバリバリとこなすワーキング・ママを演じています。
仕事と育児を両立させようと頑張るケイティですが、全部きちんやろうとパンク状態になってしまうところが何ともリアル。
頑張り過ぎるママへの応援歌ともいえる映画で、仕事と育児の両立の大変さと難しさに共感してしまうはず。普段頑張り過ぎてしまうママは少し落ち着いて、肩の荷を下ろしてねと言ってくれているような映画。コメディタッチでサクッと観られるので、育児で疲れたときの心のビタミン剤としてもおすすめです。
クレイマー、クレイマー
シングルファザーがひとりで息子を育てていく姿を描く、ダスティン・ホフマン主演1979年製作の名作映画。
テッドは妻が家を出ていき、突然シングルファザーとなり5歳の息子を育てることになります。これまで家のことは全て妻に任せきりだったため、まったく家事ができないテッドはてんてこ舞い。
最初はてんやわんやだった生活が次第に落ち着き、育児を通して息子と強い絆で結ばれていく過程が感動を呼びます。元妻との泥沼の養育権を巡る裁判など、結婚の理想と現実が描かれているのも興味深い。慣れない家事と育児を手探りでこなしつつ、息子を育て上げていくテッドが人間的にも成長していく『育自』の映画でもあります。アカデミー賞作品賞を受賞した、ぜひ観ておきたい不朽の名作です。
ワンダー君は太陽
病気のため顔の形が変形した少年オギーの成長を描く、号泣必至のヒューマン・ドラマ。
手術の繰り返しで家庭学習をしていたオギーが10歳で学校に通うことになり、偏見に合いながらも成長していく姿を描いています。最初は冷たかったクラスメートたちも、オギーの行動により変わっていき友達になっていく過程がとっても素敵。
子供の視点、親の視点とさまざまな角度から切り取った群像劇で、オギーの成長と家族の愛と温かさに胸がグッと熱くなってしまうはず。子育ての基本を改めて考えさせられる映画で、人の温かさを感じるヒューマン・ドラマの秀作です。心が洗われるような映画で、号泣シーンが何度も登場するため箱ティッシュを用意してから鑑賞しましょう。
恋愛だけじゃダメかしら?
ベストセラーの妊娠エッセイを基に製作された恋愛映画。妊娠、出産、不妊治療、養子、流産など、5人の女性の妊娠と出産を描いているオムニバス、サクッと楽しめます。

(What to Expect When You’re Expecting)
ママだけでなくパパの育児についてのエピソードあり、子育てに対する男女の本音が分かるのがおもしろい。妊娠と出産はひとつの形だけではなく、ひとそれぞれの幸せがあることを考えさせられる内容です。
子供を迎えるための準備や心構えが分かり、子作りの時点から既に子育ては始まっていることが分かります。これから親になるプレママ&プレパパにもおすすめで、軽い気持ちで観られるのも魅力。邦題が内容とマッチしていなくて、的外れなのが何とも残念!
幸せのちから
実業家として成功したクリス・ガードナーの半生を描いた、ウィル・スミス主演の感動作。
事業で失敗し妻に家を出て行かれたクリスは、株式仲介人として証券会社へ入社するため猛勉強を開始します。5歳の息子を連れてホームレス生活を余儀なくされ、食べるのにも困る生活の中、不屈の精神で息子を育て夢に挑む姿は勇気をもらえるはず。
息子を幸せにしたいという一心がクリスを突き動かし、子供を思う父親の強い愛が感動を呼びます。クリスの状況を見ていると小さなことに文句を言っている自分が、恥ずかしくなってしまうかも…。人間の底力を感じさせる映画で、人生に言い訳したり子育ての文句を言っている自分に喝を入れてくれること間違いなしです。
ミセス・ダウト
離婚後に子供と頻繁に会えなくなった父親が、中年女性のお手伝いさんに変装して子供の面倒を見る抱腹絶倒のコメディ映画。
メイクアップアーティストの弟に頼み特注マスクで変装し、老人ミセス・ダウトとして、子供たちと一緒に過ごす……という発想から、もうおもしろい。
慣れない家事を失敗しながらもこなしていき、ミセス・ダウトとして子供たちと接するうちに自分の至らなさに気付き、人間として成長していきます。そこまでしても子供達と一緒にいたい父親の愛がグッときて、離婚後の家族の在り方も考えさせられる映画。とにかく笑える爆笑コメディで、ポジティブな気持ちになれて元気をもらえること間違いなし。
クラウズ 〜雲の彼方へ〜
14歳で骨肉腫を発症し18歳で亡くなった、ザック・ソビアックの実話を基にした感動ストーリー。
ザックの闘病生活と音楽活動を、彼の家族や恋人との関係を通して描き涙なしには見られません。余命宣告された息子を見守る両親が、精いっぱい後悔なく生きられるよう、サポートする家族の強い愛に涙が溢れてしまうはず。
子供が自分より先に逝ってしまう…、親が考えうる最悪の事態のなかで、どんなにつらくても子供の前で決して暗くならない両親の強さが胸を打ちます。後悔しない人生を送るという強いメッセージが込められた映画で、観た後は温かい気持ちにさせられます。
2023年6月現在はDisney+で配信されています。
ファザーフッド
シングル・ファーザーとして娘を育てることを決意した、父親の奮闘記を描くクリス・ハート主演のヒューマン・ドラマ。
子供を出産後に妻を亡くしたマットは、実家の近くに住むようアドバイスされるも自分で子育てすることを決心します。ワンオペ育児は大変……パートナーが居るのと居ないのとでは大違いだとあらためて感じます。
世のシングルママ&パパのすごさに感嘆してしまうはず。クリス・ハートのコメディ演技は控えめながら、時にくすっと笑わせる微笑ましいストーリーに仕上がっています。娘を幸せにしようと頑張る父親の姿が爽やかな感動を呼び、エンディングもすごくいい! サクッと観られる、爽やかな子育て映画を観たいときにおすすめです。
しあわせの隠れ場所
元NFL選手のマイケル・オアーの実話に基に製作された、やさしい気持ちにさせてくれる感動作。
不遇の境遇の高校生マイケルを一家に迎え入れることになったテューイ家との交流と、マイケルがフットボール選手として活躍していく過程をやさしい目線で描いています。スポーツは得意でも勉強が苦手なマイケルがみんなに支えられながら、勉学に励み自らの道を切り開いていく姿は元気をもらえます。
家族に恵まれなかったマイケルがテューイ家と出会い、家族の温かさと愛を知っていく姿に胸が熱くなってしまうはず。家族のやさしさと母親リー・アンのブレない芯の強さと信念があったからこそ、マイケルの人生が開けて行ったのは間違いありません。自分も信念と強さを持って子供を育てようと思える、子育てのアドバイスがいっぱい詰まった映画です。
まとめ
『育児』に対してポジティブになれる映画を、10作品ピックアップして紹介しました。育児はひとりの人間を育てるという責任のある大きな仕事で、ひとつの答えがないため親は試行錯誤の繰り返しです。
育児に対して参考になる映画は、悩みが尽きない育児の教科書代わりになってくれるかもしれません。この記事が現在育児奮闘中の方、これから赤ちゃんを迎えるプレママ&プレパパ皆さんの参考になれば幸いです。