”DJをする”という音楽の楽しみ方。レコード、CD、PC、USB…変わりゆくDJスタイルとメディア

執筆: がねりん アイコン がねりん

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styles of DJ performance with various

昨今、日本でもあらためて、クラブ・ミュージックやクラブ・カルチャーが身近になってきてい(……るような気がし)ます。

ひとえにクラブミュージック……と言ってもピンと来ないかもしれませんが、ヒップホップや、EDM(Electronic Dance Music)といったジャンルは、興味のない方でも多くの人が単語なり音は耳にした事があるのではないでしょうか。

EDMも元をたどれば、ディスコミュージック、ハウス、テクノといった電子機器を用いたクラブサウンド=ダンスミュージックの総称です。また、アイドルグループや、アニメソング、ポップソングなども、注意深く聴いてみるとクラブミュージックをベースにした曲が増えてきているのに気づく事があります。

インターネットSNSや動画視聴サイト、楽曲試聴サイトなども増え、作曲家とリスナー、発信側と受け手側の交流も盛んになり、ネット配信するDJやトラックメーカー達によって、認知度も高まり、比例してDJを楽しむ=プレイする人口も増えてきているようです。

そこで本記事では、その『DJをする』という点に焦点を当てて、入門~初心者の方向けにDJのプレイスタイルなどについて少し解説してみたいと思います。

現在のDJスタイルについて

DJというと、レコードをターンテーブルに乗せてズクズク!とスクラッチするこんな姿……

レコードDJの見事なスクラッチ プレイはDJの醍醐味の一つではあります

レコードでDJ

を思い浮かべる方も多いと思います。

『DJをやってる』と聞いたりすると、ついこんな手を連想しちゃいますよね。

所が、実際のところ昨今はMP3、WAVといったデジタル音源で楽曲を管理してプレイするのが主流となり、DJスタイルも同様に多様化しています。

選曲の主流はCD、デジタル音源へ

前述のように、現在ではレコードを使ったDJプレイよりも、MP3、WAVファイルといったデジタル音源や、CDを使ってのDJが中心となっています。

それに合わせて、DJが楽曲を再生する機器も、これまでの レコードとターンテーブル(レコードを再生する機器)とDJミキサー という古典的なスタイルから

  • CDJ …CDを再生する為のDJ機器
  • PCDJ…PCでDJをするソフトウェア、およびそのスタイルの総称

といったスタイルにシフトしています。

有名どころを例に挙げると、国外では、デビット・ゲッタやZeddなど有名なDJ、EDMプロデューサー達のほとんどがPCDJかCDJ。国内で人気のbanvoxなどダンス系のDJ達もその多くがPCDJを使用している印象です。 そしてもちろん、テクノ、ハウス、ヒップホップといったジャンルでも同様です。

更には、一見するとアナログレコードでDJをしているように見える時でも、バイナルコントロールという手法でPCDJを操作する為にターンテーブルを利用しているというスタイルも登場しています。

※少し本筋とは逸れますが、かといってレコードが衰退していってる訳では無く、昨今はレコード市場が急成長しamazonでアナログレコード専用カテゴリが登場……!といったニュースを目にした方も多いかと思います。筆者を含め、楽曲を探す時はレコード屋に赴き、アナログレコードを探すという文化も健在です。古い楽曲や特定のジャンルはデジタル化されていないものも多数存在するからです。そういった楽曲をデジタル化して、DJやサンプリングトラックとして活用する……といった楽しみ方や文化もクラブミュージックやシーンを語る上では避けられないでしょう。(※このあたりは機会があればまた別の記事で触れたいと思います。)
そしてもちろんレコードで選曲し活躍するDJ達も健在です。現在は少数派とはなりつつありますが、レコードでのDJに特化し、熟練した魅力的なプレイをするDJ達も居る事を補足しておきます。

PCでのDJ=PCDJのメリットとデメリット

PCDJ というスタイル

PCとコントローラー、スマートフォンや、タブレットでDJ

上記でも触れたように、現在の主流DJスタイルはPCDJといっても過言ではないでしょう。

PCDJは、ノートPCやMacBookのようなラップトップタイプの端末に楽曲を保存し、WAVやMP3といった音楽データファイルを使って選曲するDJスタイルです。

メリットとしては、アナログレコードでのDJは膨大なレコードを運ばなくては行けならず、持ち出しの時のリストアップや、移動の手間、現地での選曲といった、運用面での体力やスキルが問われるのに対し、数千、数万という膨大なデータをPCやタブレットなどで現地に持ち込め、選曲できるという点がひとつ。

また、楽曲も、流通経路が確立されれば売り切れなどになり難く、前述のようにアナログレコードで提供されている楽曲もデータ化が可能という点。

そして、PCDJ用のアプリケーションの機能を用いて、比較的低い練度でもDJプレイが行えるのもメリットと言えるでしょう。

Serato DJ』、『TRAKTOR』や、パイオニアの『rekordbox dj』といったソフトウェアはプロユースとして多くのDJ達に利用されています。

またPCだけではなく、iPhoneやiPadといったiOS系端末用に『TRAKTROR DJ for iPhone』や『djay2』といったDJアプリケーションがあり、タッチパネルでも気軽に、手軽にDJプレイを楽しむ事ができるようになってきています。

反面、デメリットとしては、持ち込み機材(PCや会場の機器とつなぐインターフェースやケーブルなど)が増える事によって、トラブルが起きやすい点でしょうか。ビッグフェスなどではあまり見かけませんが、プレイ中にPCがフリーズする……なんて事も想定した、いざという時の為の予備手段を用意しておく必要があります。

CDJでのDJも根強く人気。そしてUSB、HDDも

PCDJスタイルの前に話はもどりますが、レコード&ターンテーブルスタイルの後に、CDでのDJ機器が登場しました。このCDJスタイルは、多くのメーカーが専用の機器の製造に参入し発売されましたが、現在世界的に主流となっているのがパイオニア製のCDJシリーズです。

進化するPIONEER CDJ

CDやUSBストレージでDJ

このパイオニアCDJシリーズは1994年に発売して以来、画期的な製品を多く輩出し、国内外問わず多くのクラブで採用されています。現在では、CDJ機器を含めクラブに導入されているCDJのスタンダードは=パイオニアといっても過言ではないかもしれません。

メリットとしては、やはり入手しやすいCDというメディアを使ってDJできるという点でしょう。

CD-R形式で配布・頒布されているインディーズや、自身のオリジナルトラック、リミックス音源などをCDに焼いて選曲できるというのは、それまでのレコードでは中々出来ない事でした。オリジナル音源のバックアップをとっておいてクラブに持参できるという点や、レコードと比べたら持ち込みの手間もかなり軽減されました。

そしてCDJ機器の中でも最新シリーズ、パイオニアの場合『CDJ-2000』『CDJ-900』といった機器はUSBコネクタを搭載しています。これによりCDJ機器ではUSBメモリやUSB外付けタイプのHDDやSSDに保存した大量の楽曲データをつかってDJができるようになりました(少しややこしいですが……)。

大量の楽曲も運用でき、かつUSBや外付けHDDといった手軽な持ち込み機材でDJができるという面が、現在もデジタル音源を用いたCDJスタイルが多い要因でしょう。

まとめ

そんな訳で、今回の記事のまとめとしては……

  • 現在のDJはPCDJやCDJ機器を使ったデジタル音源が主流
  • DJの世界でもUSBやHDD、SSDが活躍中
  • もちろんレコードでのDJや流通も顕在(重要!)

といった所でしょうか。

音楽の流通の形に合わせてエンターテイメントであるクラブカルチャー=DJスタイルも変化しています。CDJを経て、PCDJの登場で多くの人がDJをプレイヤーとして楽しめる時代になりました。クラブに行ったり、クラブミュージックを聞くだけでなく、実際にDJをしてみるというのも音楽を楽しむ一つの形として良い流れだと思います。

もし、興味があるのであれば、自分の目的や流したい音楽などをしっかり吟味した上で、合ったスタイルを見つけDJを楽しんでみてください。

それまでとはまた違った、音楽の魅力や奥深さを発見する機会になるはずです!

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