ダイソーとセリア『ワーム』比較 釣り具の充実が著しい100均に注目! 双方の特徴をインプレ
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数年前よりラインナップの充実ぶりが目覚ましい100均の釣り具コーナー。中でも大手のDAISO(以下、ダイソー)とCeria(以下、セリア)は、いずれも釣り具コーナーのラインナップを見ると「えっ、これ本当に100均!?」と疑いたくなるほどにマニアックな品ぞろえになってきました。特にブラックバス向けのルアー類については両店それぞれの特徴を前面に出しインパクト抜群の商品を並べています。

そこで当記事ではその中でも特にそれぞれの店の特徴を表しているソフトルアー、ワーム類をある程度絞って比較チェックを行ってみたいと思います。

ダイソーとセリア『ワーム』インプレッション まずは双方の特徴をチェック

まずは両ショップそれぞれの製品ラインナップの特徴を見てみましょう

ダイソー ワームラインナップ

ダイソー ワームラインナップ
ダイソー ワームラインナップ

以前はストレートワーム、クローワームなどスタンダードなものをラインナップしていたダイソー製品ですが、近年はパッケージを一新。グラブワームやミノーなどのスタンダードなタイプの他に、スティックベイトやクラブ(カニ)ワームなどのプロショップ並みの製品までも仲間入り。さらにスプリットテールシャッドやホッグワームなど、ラインナップの充実ぶりはとどまるところを知りません。

プロショップ製品に迫る精巧さ

ダイソーの製品の特徴は、なんといってもプロショップ製品に迫る精巧さ

ダイソー ストレートワーム(上)と、スティックベイト ウォーターメロン(下)
ダイソー ストレートワーム(上)と、
スティックベイト ウォーターメロン(下)

以前発売されていたストレートワームのモールドと比較するとわかりますが、どちらかというと単調であった以前の製品から『スティックベイト』となり、よりグレードアップしテール部分の水中での動きなどこだわりすら感じられるほどにうまく泳いでくれます。

以下はグラブと、バス釣りではスタンダードともいえるゲイリーヤマンモトの4インチグラブを並べたものですが、リブのモールド、テールの滑らかな動きなど、十分なクオリティーを示しています。

ダイソー グラブワームグリーンパンプキン(上)と、ゲイリーヤマンモトの4インチグラブ
ダイソー グラブワームグリーンパンプキン(上)と、
ゲイリーヤマンモトの4インチグラブ

またカラーリングは海用のものとは異なりグリーンパンプキン、ウォーターメロン、ワカサギ色(オレンジっぽい色)のベーシックなカラーリングに加え、スカッパノン(赤系)を採用と、現場向けを徹底的に追究した手堅い色を選んでいるように感じました。

セリア ワームラインナップ

セリアのワームラインナップ
セリアのワームラインナップ

セリアのパッケージはは『バス用』『ロックフィッシュ用』といった記述こそありますが、パッケージデザインは統一感があります。ストレートワーム、グラブワーム、クローワームなどといった種類の他にホッグワームやシャッドテールワーム、ミルワームなど、豊富なラインナップをそろえています。

ちなみにダイソーは製品すべてがダイソーブランドとして販売しているのに対し、セリアのルアーは、家庭用製品などを卸販売している『株式会社まるき』という社の名がパッケージに明記されており、セリアではこれをOEMのような形で販売しているものと見られます。

そしてセリアのワームの特徴は、スモールタイプのものが充実しているところにあります。

ダイソーのストレートワーム(上)と、セリアのストレートワーム(下左)、セリアミルワーム(下右)
ダイソーのストレートワーム(上)と、
セリアのストレートワーム(下左)、セリアミルワーム(下右)

近年、国内ではブラックバス人気の上昇に伴いスレやすくなっている(釣れにくい)という傾向があるといわれています。ルアーのサイズを小さくするというのは、強い警戒心を持つバスの口を使わせるという意味で有効であり、バスアングラーにとってはうれしいラインナップです。

ロックフィッシュに』と記されているものでも、ラインナップされているホッグワーム、グラブワームはバス用でも十分使用できそうな印象でもあります。

セリア グラブワーム5.5cm(上)と、ゲイリーヤマンモトの4インチグラブ
セリア グラブワーム5.5cm(上)と、
ゲイリーヤマンモトの4インチグラブ

ただしカラーリングはダイソー製品に比べると黒っぽいトーンのものが多く、ダイソー製品よりアピールの強いものとなっています。

セリアは小型のラインナップが充実?

ワームとは少し話が逸れますが、セリアのラインナップが小さい物が多いという点はハードルアーでも同様。たとえば『マイクロクランク(MICRO CRANK)』なるハードルアーも発売されていますが、こちらも普通サイズのクランクベイトと比較すると、分かりやすのではないでしょうか。

セリア マイクロクランク(MICRO CRANK)
セリア マイクロクランク(MICRO CRANK)

サイズ的にいえば1~2インチのものもあり、全体的に3~4インチほどの標準サイズでラインナップをそろえているダイソーと比較すると、この点は注目ポイントでしょう。

とはいえ、セリアで販売されているルアー用のオフセットフックは1または1/0サイズであり、これは基本的には3~4インチ程度のワーム使用が前提となるものとなっています。超小型のミルワーム、ストレートワームを使用するのであれば、小さいフックもラインナップしてほしい。とも思いました。(なお、ダイソーは発売されているルアーのラインナップに合ったサイズ……1/0、2/0サイズのフックを販売している)

ダイソー×セリア対決! 類似製品を比較してそれぞれの特徴を探る

さて、ではそれぞれのラインナップの中から、似た特徴をもつ製品で比較。それぞれの特徴を確認してみましょう。

ダイソー『ミノーワーム』と、セリア『シャッドテールワーム』

今回比較に選んだのはダイソーの『ミノーワーム』と、セリアの『シャッドテールワーム』です。

ダイソー『ミノーワーム』、
セリア『シャッドテールワーム』を比較
ダイソー『ミノーワーム』、
セリア『シャッドテールワーム』を比較

このふたつは形状、サイズともに類似しています。いわゆるリングワームと呼ばれるタイプのものですね。

外観の違いをチェック

まずは外観の比較です。サイズ的には若干セリア『シャッドテールワーム』のほうが小さいですが、ほぼ同じくらいと言っても良いでしょう。

上がダイソー『ミノーワーム』、
下がセリア『シャッドテールワーム』
上がダイソー『ミノーワーム』、
下がセリア『シャッドテールワーム』

むしろ違いとしてはその色。ダイソー『ミノーワーム』が薄い茶色から黄色といった色に、ラフルなフレークが入っていますが、セリア『シャッドテールワーム』はより濃いこげ茶くらいの色にシンプルに黒のフレークのみという構成。

ルアーの断面はダイソー『ミノーワーム』が正円に近い形であるのに比べ、セリア『シャッドテールワーム』は楕円形でなっており、このあたりの違いは水中での姿勢や動きに影響を及ぼすものと見られます。

セリア『シャッドテールワーム』は楕円形
セリア『シャッドテールワーム』は楕円形

水中姿勢

着底、泳ぎの姿勢を小さな水槽で確認してみましたが、やはりダイソー『ミノーワーム』のほうが柔らかく、浸水から着底、さらにトゥイッチング(ロッドで引っ張ったときに見せる動作)それぞれの動作はかなり繊細に動いてくれます。

ダイソー『ミノーワーム』の水中姿勢
ダイソー『ミノーワーム』の水中姿勢

一方、セリア『シャッドテールワーム』はやはり胴体部分の動作がかなり堅く思えました。着底でもほぼ真っ直ぐの状態で沈み、トゥイッチングでもそれほど動きません。ただしテール部分は柔らかくできているので、それほど違和感なく尻尾を振ってくれます。

セリア『シャッドテールワーム』の水中姿勢

ちなみに以前から思っていたポイントでありますが、セリアの『ホッグワーム』は形こそユニークであれ残念ながら素材自体が固すぎて水中ではあまり繊細な泳ぎを見せてくれません。

セリアの『ホッグワーム』素材が固いのが残念
セリアの『ホッグワーム』素材が固いのが残念

この傾向はおそらくセリア製品の特徴的なところでもあり、ある意味泳ぎ動作のアピールの少なさはセリア製品全体にもいえるところではないかと思われます。

まとめ

ダイソー、セリア両店より販売されているワーム(ルアー)を、ラインナップ傾向や製品比較により特徴を探ってみました。

ダイソーの製品は以前から発売されているものより年々クオリティーアップしており、ラインナップもマニアックなものに果敢に挑戦しているように感じます。店舗の規模などにもよるでしょうが、専門の『釣り具屋』と比べても遜色ないとすら思う事も。

一方、セリアは後追いのジャンル参入ということもあり、クオリティーという点ではまだこれからという印象です。ただし、バス用製品のみにとどまらず「えっ、こんなものもあるの!?」と意外性のあるものも発売されており、アイデアで勝負しているように感じます。

普段使い的な面でいえばダイソーのほうが使いやすい印象ですが、時々攻めのパターンを変えたいと考えたときに、うまくアクセントをつけるためにセリアのユニークなものを起用する、という使い分けも面白いかもしれません。また、両ショップの製品ともに低価格という点は言うまでも無く魅力的なポイント。リーズナブルだからこそ、勿体ながらずに大胆にカスタマイズすることもできます。プロショップの高価な製品では中々できなかった、バス釣りの楽しみ方の可能性を感じました。

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黒野でみを

40歳で会社員からライターに転身、50歳で東京より実家の広島に戻ってきた、マルチジャンルに挑戦し続ける「戦う」執筆家。音楽、映画からスポーツ、釣り、イベント、そしてガジェットや雑学と、やれることにはなんでもチャレンジします!

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