高円寺 渡り鳥文庫 高円寺『渡り鳥文庫』 ガード下にある本の無人リサイクルスポット UZUREA編集部 公開:2019年8月11日(5年前) / 更新:2022年8月30日 コメント 4件 コラム文庫漫画町 SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 いろいろな人や、カルチャーが交差する東京都杉並区『高円寺』。駅周辺の居酒屋は昼から開店しているし、もちろん飲んでいる人も沢山いる。バー、ライブハウス、古着屋、バンドマン、文化人、サブカルチャー……そんなモノや人などが集まる、日本のインド(by みうらじゅん氏)と称されるのも頷ける、独特の雰囲気がある町です。 当記事では、そんなJR高円寺駅に近い某所にある、実に高円寺らしい不思議なスポット『渡り鳥文庫』についてご紹介します。 記事の索引1 本の無人リサイクルスポット? 『渡り鳥文庫』2 渡り鳥文庫が無くなり『スパイラル文庫』に……3 渡り鳥文庫は何処へいったのか4 渡り鳥文庫 復活(2019年9月22日追記)5 紙製の渡り鳥文庫 (2019年10月7日追記)6 2021年末にも一度リニューアルしている(2022年8月追記)7 あとがき 本の無人リサイクルスポット? 『渡り鳥文庫』 『渡り鳥文庫』はJR高円寺駅周辺の某所にある(おそらく)本の無料交換所です。 渡り鳥文庫 2019年4月14日撮影 『渡り鳥文庫』の文字と鳥と本を模したイラストが描かれた看板(?)と、数冊の本が置かれています。看板はガード下のこのスペース専用に作られたと思われる形状の、しっかりとした物です。 誰が何のために始めたのかは定かではありませんが、筆者がこのスポットに気づき、そっと観測を始めたのは2019年の4月。その後、高円寺に用事がある度に数回、その様子をそっと撮影していました。 渡り鳥文庫 2019年4月21日撮影 ちょっとトボけた感じの顔、翼が本になった『わたり鳥』のイラストと文字。両方とも手書きと思われます。 文庫だけではなく、漫画や何かのリーフレットのようなものが置かれている事もありました。 だれかが持ってきた本は、誰かが持ち帰り、そしてまた誰かがここに本を置いて……と、不特定多数の手を本が行き交うような場所として、様々な人達に愛されていたのではないでしょうか。 渡り鳥文庫 2019年5月24日撮影 渡り鳥文庫 2019年6月22日0時頃撮影 渡り鳥文庫 2019年6月22日21時頃撮影 インターネットで検索すると、少なくとも2017年の1月にはこの『渡り鳥文庫』は観測されていた様です。 View this post on Instagram A post shared by 佐藤 洋平 (@raychel_kilmister) ※Instagramより引用 2017年1月1日の投稿 高円寺高架下の小さな“書庫”?“本屋”?……謎の「渡り鳥文庫」が気になる | 漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ NEWS ACT 2017年02月22日の記事 本日の #渡り鳥文庫 pic.twitter.com/thNQIEIhZb— のびあがり (@NobiAgari) January 29, 2017 渡り鳥文庫が無くなり『スパイラル文庫』に…… 2019年日7月28日、いつものように渡り鳥文庫を観測しに立ち寄ると、木でできた『渡り鳥文庫』の看板は無くなり、替わりに発泡素材のパネルでつくられた『スパイラル文庫』と描かれた看板にかわっていました。 スパイラル文庫 7月28日撮影 よく見ると『スパイラル文庫』看板の向かって左に『渡り鳥文庫』看板の一部と思われる金折のついた板が……。 その後も何度か観測しにいきましたが、やはり(2019年8月11日現在)スパイラル文庫のままのようです。 失われてしまった渡り鳥文庫を惜しむ人が、『スパイラル文庫』を代わりに作って置いたのでしょうか。 スパイラル文庫 7月30日撮影 スパイラル文庫 8月9日撮影 意志を受け継いで(?)、建立された『スパイラル文庫』にも相変わらず本が入れ替わり、交換は活発に行われている様です。とはいえ、以前の独特の愛嬌のある『渡り鳥文庫』のイラストと比べると、やや寂しい気もします。 ネット上でもやはり、さまざまな方に観測されているようです。 高円寺高架下の渡り鳥文庫がスパイラル文庫に改名してました。 pic.twitter.com/Ps2YzdCPS4— 大山おおやんOyama Oyan ওয়ামা ওয়ান (@bigmountain1129) August 1, 2019 高円寺の渡り鳥文庫(跡地) 2019/09/02 #渡り鳥文庫「スパイラル文庫」も無くなってました。 pic.twitter.com/NnErSAYMPM— UZUREA.NET サブカル&雑学メディア (@uzurea_net) September 2, 2019 渡り鳥文庫は何処へいったのか 渡り鳥文庫(初代)※手元の写真から切り抜き加工 渡り鳥文庫(の看板)は何処へ行ってしまったのでしょうか。 心無い人によって、持ち去られたのか。はたまた行政や、施設の権利を持つ人によって撤去されてしまったのか。実際の所を知るすべは今の所ありません。 その後もスパイラル文庫として続くそのコンセプトが(……というと、ちょっと大げさかもしれませんが)、今後も大らかな雰囲気で続いてくれると良いな、と思う次第です。 ○月○○日までは『渡り鳥文庫だったよ』といった情報や、その他何かの情報があれば、コメントなどで情報提供をいただけると嬉しいです。 渡り鳥文庫 復活(2019年9月22日追記) その後……2019年9月20日の夜、知人から「渡り鳥文庫、復活しているよ」と、写真を添えて連絡が。 渡り鳥文庫!! 2019年9月20日撮影 おお・・・!! 渡り鳥文庫!!!! おお~!!! 確かに復活しています。このとぼけた顔、羽(本)、題字……、間違いなく、あの頃の渡り鳥さん……。 両の翼を本に変え羽ばたくその様は、まさにあの頃のイラストそのもの! 都会の雑踏の中にあっても凛とした輝きを放つ真っ白な体躯! 知識という無限の大空へと羽ばたかんとする強い意志を感じるつぶらな瞳!! 国から国へと海を渡る渡り鳥は、自身も旅立ち、そして再び私達の元へ戻って来たのです!!! ……言い過ぎか。神々しくは、無い。 かわいいけど……。 SNSで検索してみると9月13日には、復活していた報告が見つかりました。 高円寺駅ガード下で壊されてた渡り鳥文庫が復活してました。もう、壊さないで欲しい。渡り鳥文庫さん、いつも、ありがとうございます😊 pic.twitter.com/j4Ra6M6o4h— tony@8.21モンバス (@tony69thomas) September 12, 2019 今回も、木製でしっかりつくられていて以前のように、しっかりと存在しています。(下の方がちょっと湾曲していますが。) 元の作者さんが作り直したのか、有志が再生させたのかは分かりませんが、イラストや文字は以前の雰囲気そのままです。 どこかに動かされた、または紛失してしまった看板が戻って来たのかな? とも思いましたが、手元のデータと照らし合わせてみると……そうでもなさそうです。 初代、2代目の渡り鳥文庫を比較・検証 大きさや位置、形や表情なども違う事が分かります。以前のイラストを踏襲しつつも、新たに手書きで描かれたように思えます。 紙製の渡り鳥文庫 (2019年10月7日追記) 知人からの連絡から数日後、筆者も直接現地に行って確認してみたところ、段ボール製の『渡り鳥文庫』も発見しました。 左が木製の渡り鳥文庫(2代目)、右が段ボールで制作された渡り鳥文庫 初代がなくなった後、2代目とはまた別の方が制作したのでしょうか。 クチバシに花を咥えていますね。 『渡り鳥文庫』の文字は、初代にかなり似せて書かれている感じがします。 すべて同じ方が描いたのか、それとも不特定多数の有志によるものなのかは、わかりません。 2021年末にも一度リニューアルしている(2022年8月追記) その後、2021年の12月ごろに一度木製の看板がなくなり仮看板に→数日後に木製看板復活。という事があったようです。木製の看板を定期的に修理・メンテナンスしている方がいるようですね。 高円寺駅高架下の「渡り鳥文庫(本の無人交換処)」がまた無くなったと思いきや、Newバージョンで再び姿を見せてくれた。誰が復活してくれたのかわからないけど、素直に嬉しかった。明日、本を持っていこうかな。「高円寺って人とのつながりを求めたり、それを大切にする人が多いわよね」と母。 pic.twitter.com/BP6TO33CBH— 池田リリィ茜藍 (@ikeda_lily) November 30, 2021 高円寺駅高架下の「渡り鳥文庫(本の無人交換処)」がまた無くなったと思いきや、Newバージョンで再び姿を見せてくれた。誰が復活してくれたのかわからないけど、素直に嬉しかった。明日、本を持っていこうかな。「高円寺って人とのつながりを求めたり、それを大切にする人が多いわよね」と母。 pic.twitter.com/BP6TO33CBH— 池田リリィ茜藍 (@ikeda_lily) November 30, 2021 渡り鳥文庫、復活してた…ヒロセもまだやってるな(^q^) pic.twitter.com/UWqBFc4lrD— わたなべ陰謀論弓 (@stim_ulant) December 19, 2021 あとがき 渡り鳥文庫の所在地についての詳細はあえて記しません。(おそらく)正式に許可を受けて設置されているものではなさそうですので、ご了承ください。 中には、こういった事象を良く思わない方も居るかもしれませんが、地域の不特定多数の人たちによって何となく共有されている現象って、昨今においてはとても貴重で面白い事のように思えるのです。 一度はその姿を消すも、結果として20日前後で復活しているというのも、多くの人達によって好意的に受け入れられている結果ではないかと感じました。 高円寺駅周辺を散策する時の、ひとつの楽しみとして、お読みいただけたなら幸いです。 童話集 幸福な王子 他八篇 (岩波文庫) 岩波書店 ¥1,001 (2024/12/03 12:24:28時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す 高円寺文庫センター物語 ¥586 (2024/12/03 12:24:28時点 Amazon調べ-詳細) Amazonでのレビューを見る Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す 渡り鳥 Amazonでのレビューを見る Kindle Amazonで探す 楽天市場で探す Yahoo!ショッピングで探す メルカリで探す 高円寺駅付近の某所にある渡り鳥文庫(書籍フリー交換所?)どなたが、どういった想いで続けてるんだろう。 1番古い情報で2017年1月1日のツイートが見つかるけど。調べてみたいですね。(編集 M) #uzurea #情報求む https://t.co/9E9ySgXK9U— UZUREA.NET サブカル&雑学メディア (@uzurea_net) April 23, 2019 高円寺 渡り鳥文庫 pic.twitter.com/cR0AUc1X98— DMKTR (@DMKTR) June 8, 2019 高円寺の隠れ名所「渡り鳥文庫」駅のガード下にちょこんとある小さなセルフ図書館。 pic.twitter.com/Ow0DnXl7Bp— 谷口世磨@「パンプキンナイト」LINEマンガで連載中 (@gussan0seima) April 8, 2019 高円寺の高架下で見つけた素敵な施設。渡り鳥文庫。読み終わった本をここに置いて次の人に読んでもらおうという試みだろうね。文字通り、渡り鳥。また絵がいいやね😊 pic.twitter.com/CWKfcejbac— カズヒロ💉💉💉【ガルパンはいいぞ】 (@KAZUHIRO7538) September 13, 2019