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バトルと冒険と枯れ 『辺境の老騎士 バルド・ローエン』 ファンタジー漫画は面白い!

評価:4 

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uzurea編集部が独断でお勧めする『ファンタジー作品』をご紹介する、不定期連載記事。今回は『なろう系小説』が原作の本格ファンタジー作品『辺境の老騎士 バルド・ローエン』、そのコミカライズ版のご紹介です。

※以下は漫画版のみ閲覧したレビューです。

辺境の老騎士 バルド・ローエン(1)
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辺境の老騎士 バルド・ローエン

本作はタイトル通り、老騎士『バルド・ローエン』が主人公のファンタジー作品で、原作は『支援BIS』氏によって綴られた『小説家になろう』へ投稿されていた作品『辺境の老騎士』

引退を決意した辺境の騎士バルド・ローエンが、愛馬と共に長年仕えた領を出でて、闘いの想い出を辿りながら、死に場所探しに旅立つというのが物語の起こり。

物語の主人公バルド・ローエン(58)
物語の主人公バルド・ローエン(58歳)

辺境の老騎士 バルド・ローエン(単行本1巻)P.54より

各地を転々とし人々との触れ合いを描く様なまったりとした紀行作品……かと思いきや、旅立ってから程もなく、権力争い、謀略、因縁に巻き込まれ、物語は目まぐるしく展開していきます。

とは言え、駆け足過ぎるという事は無く、むしろストレス無く読み心地はとても快適。気付くとこの世界に没頭しているのに気づきます。この辺りは原作の魅力なのか、コミカライズの妙なのかも気になる所です。

本作の魅力について

王道要素を見事にまとめ上げたストーリー

本作の魅力を挙げるとすると、一つはその精密に構築されたファンタジー世界感でしょう。

物語の構成要素として、『騎士の決闘』『姫との切ない関係』『騎士と愛馬』『魔法の武器』『モンスター討伐』『王と王位継承』といった王道要素が豊富で、とはいえ盛り込み過ぎ感は無く。しっかりとした『ファンタジー冒険譚』として仕上がっています。

魅力的なキャラクター達

また、主人公の他にも、バルドを圧倒する程の達人剣士(ちょっと抜けてる)、大剣を振り回す獰猛な黒騎士(負けず嫌い)、小ずるくても憎めない盗賊(ショタ)と、魅力的なキャラクター達が登場し、彼らとの関わりによって主軸となるストーリーにも深みが増しています。

達人剣士 ヴェン・ウリル(ちょっと天然)との対峙
達人剣士 ヴェン・ウリル(ちょっと天然)との対峙。彼とはその後……

辺境の老騎士 バルド・ローエン(単行本1巻)P.110より

食事!グルメ!

そしてなんといっても、『グルメ・エピック・ファンタジー』とも記される当作品。旅の先々で折に触れて登場する料理やワイン、それらを楽しむバルド達の食事描写が綿密で、読んでいて食欲が沸いてきてしまう作品でもあります。

剣と魔法、生と死といったファンタジー世界を描く時において『料理や食事』という要素は、その世界のリアリティを向上させる……という面で相性が良いのかもしれません。

死闘の後、釣った魚を塩焼きし楽しむバルド・ローエン(58)
剣士との死闘の後、釣った魚を塩焼きし、思う存分それを楽しむバルド・ローエン(58)

辺境の老騎士 バルド・ローエン(単行本1巻)P.125より

これが例えば、未来の世界や、宇宙、外惑星といったSFだった場合『荒唐無稽な無茶苦茶設定の生物の調理』とか『無味無形な宇宙食』『味気ないサプリメント』的な食事になりそうな所です。

反面、中世をベースにしたファンタジー世界であれば過去~現代の実際の料理・食事をベースにほんの少しの創造を加える事で魅力的な描写がしやすいのかな、と感じました。

まとめ 関連情報

老人や中年、死に場所探し……といったテーマにピン! とくる枯れ専な方は勿論、本格的で骨太なファンタジー世界が好きな人へも。そして中世での剣技・戦闘描写が好きな方まで、幅広く進められる秀逸な作品です。

辺境の老騎士 バルド・ローエン(4)

2019年1月現在、コミック版はヤングマガジン サードにて連載中。単行本は4巻まで発売しています。また、Amazon Kindle版は第1巻が0円で配信中ですので、興味をもっていただけた方は是非是非!ご一読ください。

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