docomo、au、Softbank……ひと昔前まで、携帯電話回線の選択肢は大手3キャリアが中心でした。
所が昨今、規制の緩和でMVNOと呼ばれる格安SIM会社が多く参入してきたことによる、より自由な回線の選択が可能になりました。特に毎月の費用面でかなり安くなるという話を耳にするので、格安SIMに乗り換えようかなと思っている方も沢山いるのではないでしょうか。
筆者も同様に、興味はあるけどなんだか面倒くさいな……派ではあったのですが、先日重い腰を上げ、楽天モバイルへのに乗り換えに成功。いわゆる『格安SIM』を使用しています。
そこで今回は筆者の経験を踏まえ、格安SIMへ乗り換える手順を解説してみようと思います。
格安SIMへ乗り換えるまでの大まかな流れ
新興キャリアへの乗り換えと聞くと、なんだか非常に面倒なイメージですが、現在はかなり簡単です。大まかな手順を挙げると
- 現在利用中の
『利用中キャリアのMNP予約番号を受け取る』 - MNP予約番号を受け取ったら、
『格安SIM会社と契約』 - Simが届いたら
『スマートフォンにSimカードをセット』 - 完了!
といった所です。
……簡単そうですよね?
広告を挟みつつ、つづけて詳しく解説していきます。
1.まずは『利用中キャリアのMNP予約番号を受け取る』
格安SIMに換える際、現在利用中の電話番号を継続して使いたい場合は手数料2〜3,000円を支払って『MNP予約番号』というものを受け取らなければいけません。
MNP予約番号を受け取る方法としては、
- 利用キャリアのwebサイトからインターネットでMNP予約番号を受け取る
- 電話でMNP予約番号を受け取る
- 実店舗でMNP予約番号を受け取る
の3つです。
筆者としては、一番手続きが簡単なインターネットでMNP予約番号を申し込みたかったのですがパスワードをうっかり忘れてしまっていた、皆様の参考になる記事を書くべく実店舗での手続きへ赴くことにしました! Yes!! プロ根性!
MNP予約番号を受け取る際には1つ注意点があります。それは、契約者が自分になっているかどうかです。思い起こすと筆者は高校生の時に親の名義で契約したままでした。同様にずっとそのまま……という例は珍しくないとは思うのですが、自分のずぼらさにちょっとだけ落ち込みました。ちょっとだけ。
そんな訳で、ご両親など契約名義が利用者ご本人以外の場合、MNP予約番号を受け取るには、契約名義者の同意書または委任状が必要になるので覚えておきましょう。
同意書や委任状の雛形は各大手キャリアのサイトからダウンロードするか、実店舗で受け取ることができます。もし契約者が親になっているのなら、しっかりと事情を説明し、同意書や委任状を記載してもらいましょう。
契約を変更できる権利を得たら実店舗や電話申込などでMNP予約番号を受け取ることができます。
実店舗の場合は端末に設定したパスワードがわからないと、さらに本人確認が必要になるため、免許証や保険証など現住所が記載されている本人確認書類をかならず持参しましょう。
晴れて、MNP予約番号を受け取ることができれば、続いては格安SIMとの契約になります。ちなみに、格安SIM会社のほとんどが、MNP予約番号の有効期限が10日以上残っていることが乗り換え条件になっているので、MNP予約番号を取得したら早めに契約を行いましょう。
2.ネットから『格安SIM会社と契約』
格安SIM会社との契約は基本的にネットで行います。
ショップでも行うことができるのですが、格安SIM会社の店頭・店舗は、まだ数が少なく近くにない場合がほとんどかと思いますので、ネットが1番手っ取り早いです。おすすめです。
今回、筆者は楽天モバイルに乗り換えたので、ここからは楽天モバイルでの手続きを参考に説明していきます。まず契約に必要なものが、
- 本人確認書類
- MNP予約番号(通話SIMのみ)
となっています。
必要なものを用意した後は、SimカードだけかSimカードとスマートフォン端末を一緒に契約するのかを選択します。格安SIMはスマートフォン端末の販売も行っているので、大手キャリアのスマホを継続して使うのもいいですが、Simと一緒にスマートフォンを新しく契約するのもいいですね。
筆者の場合はiPhoneが使いたかったこともあり、中古でiPhone5sを購入しました。
新たにSimFree端末を用意したり、格安SIM会社の回線と中古のキャリア別白ロムの回線種別について詳しいかたは、さらに選択肢が広がります。
興味のある方はこちらの記事もあわせてお読みください
『格安SIM 中古iPhone/スマホの基礎知識「白ロム」とは?「赤ロム」って?「キャリアロック」? 徹底解説』
Simカードの種類を選択する際、通話Simカードを選んだ場合はMNP予約番号を入力し本人確認書類を写真で添付し契約終了です。
格安SIM会社でもデータ通信量やオプションといった契約内容を選ぶことができます。大手キャリアと同様、色々なオプションが充実しているので、使い方やライフスタイルにあわせて選択していきましょう。(もちろん何もオプションを追加しないのが一番リーズナブルです!)
全て自分で確認した上で選択できるのがWeb上での契約のメリットでもあります。
3.Simが届いたら『スマートフォンにSimをセット』
Web上での契約が完了したら、あとはSimの到着を待つだけです。基本的に4〜7日ほどの期間を見ておいた方がいいでしょう。到着までの間モバイルデータ通信ができるかといった点も気になる所ですが、結論から言うと大丈夫です。
乗り換えの場合はSimが到着し、端末にセットし、スマートフォンを起動させた時点で乗り換えが完了となり、前のキャリアと解約という形になるようです。
※この辺りは契約時に、格安SIM会社のサポートやwebサイトで確認しておいた方がよいかもしれません。
4.完了!
そして、規定の期間分前のキャリアの料金を支払終われば完全に終了です。1つ注意として、MNPの手数料は翌月の携帯料金に上乗せされて請求されます。
また元のキャリアの契約期間中に乗り換えた場合などは違約金が発生する場合があります。そういった点も含め、翌月の携帯料金はいつもより高くなる場合があるので、契約内容のチェックは怠らないようにしましょう。
まとめ
以上が格安SIMの乗り換えレポートです。乗り換え自体は契約者が自分になっていれば非常に簡単に行えます。
大手キャリアの高い携帯料金にはうんざり、もっと安くならないかなと考えているのなら、格安SIMへ乗り換えてみてはいかがでしょう。必要な手続きに比べて、コスト面でのメリットはとても大きいことは確実です。