一気観したい名作アニメ 『revisions リヴィジョンズ』 ハードタイムトラベル系 パニックSF群像劇 | uzurea.net

一気観したい名作アニメ 『revisions リヴィジョンズ』 ハードタイムトラベル系 パニックSF群像劇

一気観したい名作アニメ 『revisions リヴィジョンズ』 ハードタイムトラベル系 パニックSF群像劇
画像『revisions リヴィジョンズ』公式webサイト https://revisions.jp/anime/

執筆: hamachi アイコン hamachi

他ではあまり紹介されないけど観てみると面白い、そんな隠れた名作と呼べるオリジナルアニメ作品紹介の第二弾は、3Dアニメで2Dアニメ的表現の限界に迫ったタイムトラベル系SF作品『revisions リヴィジョンズ』です。

パッと見は2D手描きアニメにしか見えないけど全編3Dアニメ。 謎の技術満載で繰り広げられた本作は、3Dならではの演出やハードでリアルに描かれる群像劇が特徴的です。そんなアニメ『リヴィジョンズ』の魅力をまとめました。

青春”災害”群像劇revisions リヴィジョンズ

revisions リヴィジョンズ』は、2019年1月から1クール12話で放送されたオリジナルアニメ作品です。現在は全話収録BD-BOXが発売中で、NETFLIXAmazon Prime Video(FOD)などで全話配信中です。

画像 『revisions リヴィジョンズ』公式webサイト

『リヴィジョンズ』は、メインキャラはもちろん、全てのモブキャラまでモーションキャプチャを駆使した3DCGで制作された作品。”災害“に巻き込まれてしまった人々の行動や葛藤という群像劇と、タイムトラベル未来人との戦いというSF要素を融合させたストーリーに、その中でもがき苦しむ高校生たちの成長を描いています。

過去・現在・未来をつなぐストーリー

それでは最初に、『リヴィジョンズ』の導入ストーリーを確認してみましょう。

舞台は2017年の渋谷。7年前、誘拐事件に巻き込まれた経験から、いつか訪れる危機に対応できるよう肉体や精神を鍛えていた主人公 大介は、通っていた学校で大きな地震に遭遇します。気がつくと学校の半分が消失していて、そこには朽ちた建物と荒野が広がっていました。

まるで切り取られたかのような校舎
まるで切り取られたかのような校舎
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」本PV より

この時、渋谷駅から半径約1キロの範囲が、そこに暮らす人々もろとも300年以上の未来である2388年の同じ座標にタイムトラベルしていたのです。後に”渋谷漂流“と呼ばれるこの事件に巻き込まれた人々は、直後、半分機械の体を持つ奇妙な化け物に襲われます。

渋谷の中心部が丸ごとタイムトラベル
渋谷の中心部が丸ごとタイムトラベル
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」本PV より

駆けつけた謎の女性 ミロに助け出された大介は、幼い頃の誘拐事件で同じように彼女に助けられたことを思い出します。そして、今の危機が自分の活躍する時だと考え、彼女に協力を申し出る大介。なにか思うところのあるミロは彼にパワードスーツ型の機動兵器 ストリング・パペットを提供。大介はパペットを操り、化け物 シビリアンを倒すのでした。

機械の化け物 シビリアン
機械の化け物 シビリアン
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」本PV より

実はミロは更に未来に存在する組織アーヴのエージェントで、リヴィジョンズと呼ばれる敵が引き起こした渋谷漂流を調査する任務を遂行中だったのです。とりあえずの危機を脱した渋谷の住人は、区役所と警察署を中心に臨時渋谷政府を立ち上げ、自分たちの時代へ帰還すべく模索を始めます。

リヴィジョンズに対抗できるパペットを操れるのはミロに見い出された大介と仲間たちだけ。彼らは渋谷警察直属の防衛部隊S.D.S.(渋谷ディフェンスサービス)を結成し、行動を開始するのでした。果たして、リヴィジョンズとは何者なのか? 渋谷の人々は元の時代へ帰れるのか? 過去・現在・未来の時間を超越した物語が始まります。

どこかズレた主人公と仲間たち

続いて、主人公 大介と幼馴染4人を中心に、登場人物を紹介します。

主人公の堂嶋 大介(どうじま だいすけ)は、17歳の高校2年生。7年前の誘拐事件の際、ミロから言われた「いつか訪れる危機において、あなたがみんなを守る」という言葉を盲目的に信じた結果、自身が世界を救う救世主にならなければいけないというメサイアコンプレックスに陥っています。

正義感が強い半面、自分の行動が正しいと思い込んでいるので、失敗があっても反省や謝罪ができない頑固者。そのため、周りの幼馴染たちからはイタイやつ扱いを受けたり、大人たちからは叱責を受けたりと彼の言動はなかなか周りに受け入れてもらえません。

大介には同級生の幼馴染が4人います。その中のふたり、張・剴・シュタイナー(ジャーン・ガイ・シュタイナー)張・露・シュタイナー(ジャーン・ルウ・シュタイナー)は双子の兄妹。兄のガイは過去のミロから「全てを疑え」と言われたためか、とにかく慎重派。 頭でっかちな大介に対しては常々憤りを感じ、衝突を繰り返しています。

一方、妹のルウは過去にミロから伝えられた言葉を覚えていません。何事に対しても暴走しがちな大介に対しては半ば諦めたような見解で接していますが、ガイほど辛辣な態度を取ることはありません。冷静に物事を見つめるタイプで、戦闘時の兄とのコンビネーションは目を見張るものがあります。

マリマリこと手真輪 愛鈴(てまり まりん)は、常に幼馴染5人が仲良く過ごすことを願う心優しい女の子。幼少期から大介に好意を寄せているため、彼の唯一の理解者でもあります。過去のミロからは「最後は自分で決めなさい」と言われていますが、争いが嫌いで、パペットにも乗りたがりません。

浅野 慶作(あさの けいさく)は衝突しがちな大介とガイをたしなめる事が多い、5人の中のバランサー。周りに対して細かい気遣いができる反面、自身の中に闇を抱えがちな苦労人で、マリマリに対して秘めた想いを抱いています。過去のミロに「全てを受け入れなさい」と言わた、もうひとりのキーパーソン。

3DCGアニメの常識を覆す画面づくり

続いて、本作『リヴィジョンズ』のこだわり抜いた画面づくりを確認してみましょう。まずは公式のOPED映像を観てみてください。

TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」ノンクレジットオープニング&エンディング映像
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」ノンクレジットオープニング&エンディング映像

いかがですか? このOPED映像だけ観てもその”フルCGなのにアニメ絵”という表現のこだわりを感じる事ができるはず。

そう、本作はキャラクタ―や背景も全て2Dアニメに近い質感を表現する”トゥーンレンダリング“という3D技術を駆使して制作されています。(一部回想シーンを除く)

キャラのCGモデルはトゥーンレンダリングで実線+アニメ塗り風につくり、背景もレンダリングで手書き水彩背景風に仕上げるというこだわりの画面づくり。 この技術を”セルルックCG“と呼ばれるもので、これまでにもアニメ絵に寄せた3Dアニメ作品はいくつかありましたが、筆者の知る限り本作ほど違和感なく創り上げている作品は他にありません。

見た目と内側の両面から溢れる人間臭さ

見た目をこだわって仕上げたからと言って、もちろんそれだけで画面づくりが完成するわけではありません。本作では、3DCGアニメの”自由自在にキャラ・カメラ・光源を動かせる”というイニシアチブを限界まで発揮しています。特にキャラのモーション、とりわけ表情の変化や瞳の動きが豊かで、この子達は本当に生きていると錯覚するほどの印象を受けてしまいます。

普通にキャラ同士が会話している中で、イタイところを突かれた瞬間に表情が微妙にこわばって目線だけを逸らす表現や、恐怖におののいて瞳孔が縮まり瞳だけが小刻みに泳ぐ表現など、手書き2Dアニメではどうしても手間がかかってしまう細かい表情(感情)の変化を、本作では惜しみなく繰り出してきます。

この表情づくりに、モーションアクターによる動きの演技が加わることで、”アニメキャラによる実写ドラマ“と表現してもいいくらいの画面が完成するのです。繰り返しになってしまいますが、ここまでキャラが表情豊かイキイキしている3DCGアニメはこれまで観たことがありません!

コードギアスの監督とCGならお任せの制作会社

最後に、こだわりを見せまくっている本作の主要スタッフと制作会社を紹介します。

監督 谷口悟朗

監督は『コードギアス』シリーズや『スクライド』などでおなじみの谷口悟朗氏。綿密に構築された世界観と、その中でのキャラクターたちの葛藤を繊細に描くことで評価の高い監督です。また、『コードギアス』のルルーシュとスザクのように、キャラや派閥を対比させてそれぞれの深みを表現する演出も特徴的。本作でも、大介と幼馴染4人、現代人と未来人、リヴィジョンズとアーヴといった対比構造を多く見ることができます。

【谷口悟朗監督】#1 1話こだわりのシーンについて(TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」)
【谷口悟朗監督】#1 1話こだわりのシーンについて(TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」)

脚本・シリーズ構成 深見真

脚本とシリーズ構成を担当する深見真氏は、小説『ヤングガン・カルナバル』シリーズやアニメ『PSYCHO-PASS』シリーズの脚本などで知られる小説家・脚本家。ハードでサイバーな世界観の作品とそこに生きる人々の日常や闇を描写することが得意です。

アニメーション制作 白組

アニメーション制作を担当したのは、映像作品、特に3DCGなどのVFX映像制作を得意とする映像制作会社 白組です。実は40年以上の歴史がある会社で、古くは映画『時をかける少女』や『マルサの女2』のエフェクト、近年では映画『シン・ゴジラ』のVFXや映画『STAND BY ME ドラえもん』の制作などにも参加しています。

さらには『ももいろクローバーZ』や『BUMP OF CHICKEN』の楽曲MV制作や、昨年話題となった『ポケットモンスター ソード・シールド』のポケモンライブカメラ映像の制作にも携わりました。この他にも多くのCM映像制作も行っていて、白組という社名は知らなくても映像は誰もが一度は観たことがあるレベルなのではではないでしょうか。

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revisions リヴィジョンズ スタッフ

  • 原作: S・F・S
  • 監督: 谷口悟朗
  • キャラクター原案: 近岡直
  • シリーズ構成: 深見真、橋本太知
  • 音楽: 菊地梓
  • アニメーション制作: 白組
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」本PV
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」本PV

まとめ: フィクションでありながらそのリアリティに驚く作品

過去の誘拐事件の際、ミロにかけられた言葉が5人それぞれ違うのはなぜなのか? その中でもルウだけが言葉を覚えていない理由とは? そもそも大介たち5人組だけがパペットに乗れる理由とは? 本作は序盤から多くの謎を抱えたまま進行していきます。

未来の謎は過去につながっていた!?
未来の謎は過去につながっていた!?
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」本PV より

本作はもちろんフィクションなのですが、作中の登場人物たちは実にリアリティに溢れていて、「ああ、こういう人いるよね」とか「こういうやつが本当の悪人なんだよ」など、あるある感を随所で味わうことができます。そこに映像の作り込みが相まって、この物語世界が身近な場所であると錯覚してしまいます。

リヴィジョンズが2017年の渋谷を狙った目的とは!?
リヴィジョンズが2017年の渋谷を狙った目的とは!?
TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」本PV より

人物をリアルに描くことによって、タイムトラベルという未知の世界に対してもある程度の納得感を持って物語を追うことができますし、いろいろな謎が解き明かされるごとに、その説得力にも唸らされてしまいます。パニックSFであり群像劇であり青春モノでもある本作。その映像と物語の全てからリアリティを感じ取ってください

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