映画『ルックバック』の監督・脚本・キャラクターデザイをひとりで担当し、その驚異的な仕事術が注目されるアニメーター・押山清高による、作画の技法や、描き続けるためのマインドセットまでを網羅した新刊『作画大全 作画添削教室・押山式作画術 増補合本』が2025年6月19日に発売されます。
本書は過去に刊行された2冊の書籍『作画添削教室』と『押山式作画術』を統合・増補したものであり、押山監督の作画観と指導術のすべてを一冊にまとめた決定版です。
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押山清高の作画論が1冊に集約『作画大全 作画添削教室・押山式作画術 増補合本』 観察力・伝達力・創作への姿勢を徹底解説
本書は、作画における技術・表現・思考のすべてを、押山清高自身の言葉で解き明かす増補合本です。
作画添削編は、キャラクター、ポージング、カード風イラスト、風景と人、複数の人、風景、室内、学校、動きのあるシーン、キービジュアル、アニメーションといった具体的なシチュエーションを実際にビフォーアフターでお見せします。
Amazon 増補合本 書籍販売情報ページより引用
作画思想編は、監督・アニメーターである押山清高がいかにして今に至ったかを、幼少時からの習慣、アニメーター修業時代、転機となった『電脳コイル』への参加エピソードなどを交えながら、まずは伝記的にその来歴を示します。続いては技術的に、よく描くために必要な「観察力」や注意点、情報の集め方、そして描き続けるためのマインドセットについて紐解きます。
そしてアニメ『ルックバック』の歴史的ヒットを踏まえて、今、押山が何を考えているか、何に注意してクリエイティブをしているか。そういった作画の「極み」というべき情報を掲載します。
書籍詳細情報
書名 | 作画大全 作画添削教室・押山式作画術 増補合本 |
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著者 | 押山 清高 |
発売日 | 2025年6月19日 |
定価 | 2,970円(本体2,700円+税) |
判型・ページ数 | B5判/256ページ |
ISBN | 9784046076144 |
増補合本の詳細収録内容は今のところ公開されていませんが、過去に発売された下記書籍を1冊にまとめ、増補となるためそれぞれの情報が参考になるかもしれません。
- 『作画添削教室 神技作画シリーズ』
- 2019年5月30日発売/B5判/160ページ/定価:2,200円
- なぜあなたの絵は伝わらないのか? 伝わる絵を描きたい全ての人に
- 気鋭のアニメ監督である押山が、ウェブ上で行っていた「スタジオドリアン添削室」を完全書籍化!一口に絵の添削と言っても、テーマによって添削結果は全く違うものになります。重要なことは、どんなテーマやメッセージを持って絵を描いたか。そして、そのテーマやメッセージが絵から伝わってくるか。そこで本教室では「伝わる絵」をテーマに、あらゆるジャンルの絵を取り上げて添削しました。キャラクターデザインから映画のキービジュアルまで、読者の関心や興味に応じたシチュエーションを学ぶことが可能な、絵を描きたいあらゆる人々に送る誌上添削講義集です。
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- 『押山式作画術 神技作画シリーズ』
- 2021年6月21日発売/A5判/160ページ/定価1,540円
- 天才アニメ監督・押山清高が語る作画術、そして演出論とは?
- 第一章 入門編 ひとりのアニメーターが生まれるまで
- 第二章 ハウツー原理編 ”描く”は”見る”から始まる
- 第三章 ハウツー各論編 押山式・作画の思考法
- 第四章 実践編 絵描きとしてサバイブするために
- 第五章 超実践編 押山はいかに描いてきたか
- カバーイラストメイキング
- 本書の内容と『作画添削教室』添削例との対応リスト
- Amazon販売ページ
押山 清高プロフィール
押山 清高(おしやま・きよたか)1982年生、福島県出身。アニメーター・アニメ監督。株式会社ドリアン代表。2017年にスタジオドリアンを設立。監督作に劇場版『ルックバック』『フリップフラッパーズ』。主要参加作品に『チェンソーマン』『DEVILMAN crybaby』『フリクリ2』『フリクリ3』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』など。