SDカード/USBメモリのフォーマットは『exFAT』がお勧め。ファイルシステムについて UZUREA編集部 公開:2016年8月30日(8年前) / 更新:2020年5月14日 コメント 6件 ハードウェアSDカードUSBフォーマットフラッシュメモリ規格 SNS X Facebook B! はてブ Pocket 当記事の内容および記事中のリンクには、広告目的や当サイトが収益を得るためのものが含まれており、これらの収益によってuzurea.netは運営されています。 今回はフラッシュメモリのフォーマットについて少し解説いたします。 記事の索引1 データ保存用フラッシュメモリのフォーマットはexFATが最有力?1.1 FAT(FAT16)1.2 FAT321.3 NTFS(Microsoft)、HFS+(Apple)1.4 汎用性を考えるなら exFAT2 PCでフラッシュメモリをフォーマットする際の注意点2.1 注意点1 NTFS でフォーマットをすると…2.2 注意点2 Windows XP……2.3 注意点3 MacOSでのフォーマット データ保存用フラッシュメモリのフォーマットはexFATが最有力? 2016年8月現在、主なフラッシュメモリ…USBメモリやSDカード、MicroSDカードなどの容量は4GB~256GBと大容量なものが中心となっています。 基本的には出荷時には各メーカーから、それぞれのフラッシュメモリに最適なフォーマットがなされている場合が多いですが、利用さうる機器や端末の仕様などの要因によりフォーマットをする事もあるでしょう。 次の表は、フラッシュメモリを含めた記録媒体で使われるフォーマットの種類と特徴です。 規格ファイルのサイズ上限容量の上限WinMacAndroidFAT(FAT16)2GB2GB○○×FAT324GB2TB○○○NTFSなし256TB◎△×HFS+(MacOS 拡張ジャーナリング)8EB(※1)8EB(*1)△◎×exFATなし16EB(*1)○○○(※2) ※1:エクスビバイト。2 の60 乗バイト(100 万TB)。現時点では実用上無制限と考えてよいかと。※2:Android端末向けにmicroSDをフォーマットする場合、最新の機種とOSであればexFATに対応しているようです。お手持ちの端末が「SDXCカードに対応」しているかどうかが一つの目安になるでしょう。SDXC非対応(=下位の規格”SDHC対応”という表記の場合)の端末も依然多く流通している為、機器のスペックの確認ができない場合や動作確認が手間な場合はFAT32を選択した方がよいかもしれません。 FAT(FAT16) FAT(FAT16)は、かなり古い(MS-DOS 時代)のフォーマットで、今更利用することはほとんどないでしょう。古いメディアを解析する際には、こんなのも有るよ……と知識程度に覚えておくのでよいでしょう。 FAT32 一時期までフォーマットの主流でしたが、大容量フラッシュメモリの登場で、今後は少しづつ使われる機会は減っていく事が想定されます。 その理由のひとつとして、1ファイルのサイズ上限が4GBまでなので、それ以上の容量のファイルをコピーしようとすると、フラッシュメモリに十分な空き容量があっても保存ができません。例えばWindows 7では、次の図のようなエラーメーッセージが表示されます。 NTFS(Microsoft)、HFS+(Apple) NTFSはMicrosoft、HFS+はApple が、それぞれのOS のために策定した大容量のデータを扱うためのフォーマットです。それぞれ特性がありますが、WindowsとMacの両環境でデータを読み書きするケースを想定されるUSB外部ストレージではやや不便や面倒が伴う事があります。(お互いに読み書がまったくできない訳ではありません) 汎用性を考えるなら exFAT 以上の点を考慮し、大容量のUSB、SD、MicroSDとしったフラッシュメモリを便利に活用できる最適のフォーマット形式としては「exFAT」がオススメです。殆どのPC/Mac端末でデータの読み書きが可能なので、長く利用するUSBメモリのフォーマットには、exFATを利用するのが良いでしょう。 ※2018年現在、USBからデータを読み込めるPioneer製DJ機器、CDJ2000、CDJ900などはこのexFATに対応していません。FAT32、もしくはHFS+でのフォーマットが必須となります。 PCでフラッシュメモリをフォーマットする際の注意点 注意点1 NTFS でフォーマットをすると… Windows でフラッシュメモリをフォーマットするとき、FAT32 またはexFAT がデフォルトになっていますが、オプションを変更してNTFS でフォーマットしてしまうと、他のOS(Mac やAndroid)で認識されなくなったり、データの取り回しに不便が発生する場合があります。 Windowsだけで使用する…と割り切るならOKですが、そうでなければご注意を。 注意点2 Windows XP…… もう現在はほとんど利用者はいないでしょうがWindows XP で64GB 以上のフラッシュメモリを利用する場合は注意しましょう。 Windows XP は、exFAT には対応していません。exFAT でフォーマットされているフラッシュメモリを読み込もうとすると、次のようなメッセージが表示されて、FAT32 でフォーマットすることを促されます。万一、Windows XP の誘導に従ってUSB メモリをフォーマット(=初期化)してしまうと、当然内部のデータを失うことになります。 ※補足:Windows XP で64GB 以上のUSB メモリを利用できるようにするには、Windows Update 「KB955704」が必要です。 注意点3 MacOSでのフォーマット Mac でメモリをフォーマットしようとするときHFS+ (MacOS 拡張ジャーナリング)がデフォルトになるので、注意が必要です。そのままフォーマットしてしまうと、他のOS(Windows やAndroid)で認識されなくなります。 MacOSでのフォーマット時にも、フォーマット形式を選択できるので、この場合もexFATをお勧めいたします。