当記事では、Chrome系やFirefox用Webブラウザ拡張機能『IP Address and Domain Information』をご紹介します。 サーバーのIPアドレスや利用しているホスティング会社、DNS設定などなど……文字通りIPアドレスとドメインの情報を一瞬でチェックできます。
特に、Webサイト制作や、管理、運営に関わる仕事をしている人にとって便利なツールです。
Index
WebサイトのIPアドレス、ホスティング、DNS設定などを確認できるChrome拡張機能
『IP Address and Domain Information』
Chrome/Firefox用のブラウザ拡張機能『IP Address and Domain Information(IPアドレス・アンド・ドメイン・インフォメーション)』を使用すると、その名の通りWebサイトとドメインに関連した各種情報を一瞬で確認する事ができます。
この拡張機能はオランダの情報コンサルティング会社が運営する『DNSlytics(https://dnslytics.com)』というサービスが提供しています。
利用できる主な機能として……
- IPv4の各種情報
- IPv6の各種情報
- ISP情報
- Domain情報
- My IP 利用者(自分)のIP情報
といったものを一瞬=ワンクリックで確認できるというもの。 IPアドレスを公開していないWebホスティングや、ネームサーバーの設定確認などWebサイトの運営・制作などに関わっている人であれば、活躍するシーンは多そうです。
Webブラウザ用拡張機能なので、導入も簡単。Chrome系ブラウザであれば、Googleウェブストアの該当ページにアクセスし『Chromeに追加』を。 Firefoxも同様にADD-ONSにアクセスし、『Firefoxに追加』ボタンをクリックすればインストールされます。
使い方と機能解説
使い方は簡単です。 インストールした後、ブラウザに表示される拡張機能アイコンをクリックするだけで、各種情報にアクセスできます。
なお、インストール済みなのに関わらず拡張機能のアイコンが表示されていない場合は、アイコン表示設定をチェックしましょう。
Chromeであれば『拡張機能アイコン』(パズルのピースのようなアイコン)をクリックの上、『固定アイコン』(画鋲のようなアイコン)をクリックする事で表示されるようになります。
![拡張機能をブラウザに表示させるには
[拡張機能アイコ ン> [固定アイコン]
と操作](https://uzurea.net/cwp/wp-content/uploads/2022/11/image.png)
[拡張機能アイコン] > [固定アイコン]
と操作
続いて、利用できる各機能についておおまかに解説します。 例としてchromeウェブストアの拡張機能トップページの情報を表示してみましょう。
IPv4 と IPv6 : IPアドレスと関連情報を表示
『IPv4』と『IPv6』では、現在Webブラウザで開いているタブの、サーバーのIPアドレスをはじめ関連する各種情報が表示されます。
サーバーのロケーションを地図で表示してくれたり、Whois情報を表示されてくれたりと、結構細かい情報も表示してくれます。
この時アクセスしていたGoogleウェブストアは
- IPv4で『142.250.184.238』
- IPv6で『2a00:1450:4001:831::200e』
という事が確認できました。
ロリポップのように、利用者にIPアドレスを公開していないホスティングサービスでも、ワンクリックで確認できます。
DNSBL(DNSブラックリスト)など、一歩踏み込んだ情報も確認できます。
ISP : 利用プロバイダー/ホスティングサービス情報を表示
ISPでは、サーバーを提供しているISP(インターネット・サービス・プロバイダー)情報が確認できます。
この時アクセスしていたGoogleウェブストアは、『Google LLC』と表示されていますので、Googleが管理するサーバーによって運用されている事が確認できました。
レンタルサーバー(ホスティングサーバー)を利用している場合、『Xserver』『mixhost』『SAKURA Internet Inc.』といった、その事業者名とその詳細情報が表示されます。
Domain : DNSレコード設定を確認
こちらもその名の通り、Domain(ドメイン)の各種情報が確認できます。
DomainRank(ドメイン・ランク)や、DNSレコードの設定なども細かく確認できます。
My IP : 閲覧者のIPアドレス情報を表示
OptionsとAbout : 各種設定など
Optionsでは『IP Address and Domain Information』をクリックした時にデフォルトで表示する情報(初期値はIPv4タブ)を設定したり、有料プラグインなどを利用している場合はそのPlugin Keyを入力する欄があります。
※当記事で表示した機能はすべて無料で利用できます。
Aboutには、各種機能について簡単な解説が英語で記載されています。
まとめ
当記事では、PC版のChromeとFirefoxで利用できる拡張機能『IP Address and Domain Information』を紹介しました。普段Webサイトを閲覧するだけ……という方には用途があまりない拡張機能ですが、反面Webに関わる人であれば利用する機会も多いのではないでしょうか。
この記事が、煩雑なWeb制作・運営業務を効率化する手助けになれば幸いです。
なお、拡張機能(アドオン)は基本的にPC用のWebにのみ対応していますので、ブラウザスマートフォン用のWebブラウザでは拡張機能が利用できませんのでご注意を。